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ダンジョンDAYS 召喚師テイマー奮闘記  作者: ディスク
パーティ結成
105/105

パーティ結成 2

 冒険者ギルドの前では、既にソフィアさんが待っていた。


「ソフィアさん、おはようございます。待たせてすみません」


「大丈夫、今来たところよ」


 そう言って爽やかに笑うソフィアさんに少しドキリとした後、まるでデートの待ち合わせのような台詞だったと1人恥ずかしくなった。

 今回は男女の立ち位置はなんとなく逆のように感じるが、デート前の『大丈夫、今来たとこ』は1度は言ってみたい台詞だ。


 「どうしたの? 早くパーティ登録をしてダンジョンに行きましょう?」


「そうですね、行きましょう!」


 勝手に1人で恥ずかしがっているのを隠すように勢いよくギルドの中に入り、空いていた受付に突っ込む。

 5分も掛けず登録は終わった。仮パーティは組んだままで追加メンバーもいなかったので、軽く書類を書いて終了だ。テイムモンスターはパーティにカウントされないので2人きりのパーティだ。


 他にやるべきこともないので、早速ダンジョンに移動する。道中は今日の編成の相談をしていく。とはいえこの数日で大体話し終わっているのだが。


「それじゃあ編成は、前衛シルトとソフィアさん、中衛エレメシャとフロイト、後衛に俺と護衛を兼ねた後方索敵にリクとカイの縦列陣形で良いですよね?」


「間違い無いわね。出来れば感知能力の高い狼達は前後に分けたかったけど、連携は狼同士の方が確実だし、そもそもここの1階層じゃ過剰戦力もいいところですもの」


「ええ、問題ないかト。久々の槍働きに柄にもなく高揚しますネ」


「ダイジョウブデス」


 確かにソフィアさんの言う通り、俺とシルトとフロイトの3人でもなんとか進める程度のダンジョン1階層に、テイムした狼2頭、中級冒険者のソフィアさん、戦士歴10年のベテランリザードマンのエレメシャとこれ程の戦力は確かに過剰かもしれない。

 しかし、俺の前世の死因は安全対策不足である。放置され老朽化した鋼材に押し潰された人間としては、収支が合う限り、安全対策にやり過ぎなど無いと断言できる。

 幸い9割9分は親の七光りだが資金に不安はないので、これからも打てる手は全て打っていこうと思う。


 ダンジョンに着くと、初めて潜った時と同じで新人をおちょくる良い趣味をしている衛兵が待っていた。しかし、出てきた他の冒険者もいたため挨拶もそこそこに、潜る時の手続きをしてそのまま通りすぎた。


「よし、シルト。よろしく頼むぞ」


 入ってすぐにシルトを召喚する。相変わらずの体躯でノシノシと歩行する姿は前衛として頼もしい限りだ。どう進化するのかは分からないが、この安定感だけは無くなってほしくないものだ。


 シルトとソフィアさんを先頭に進んでいくと、それほど間を置かずダンジョンにガツガツと蹄の音が鳴り響いた。

 数日前の初ダンジョンと同じく、真っ直ぐにこちらを殺めんと突進してくるホーンボアだったが、前回とは全く状況が違っていた。


 「1番手は頂くわね」


 そう言うや否なシルトの前、1人の人影が暴力的な加速を見せるホーンボアの前まで躍り出た。


 ソフィアさんは、腰に携えた直剣のうち長い方の得物を翻して、ホーンボアの前足をすれ違い様にスパリと切り飛ばした。

 突然三本足にされたホーンボアは走り続けることもできず、バランスを崩して突進の勢いのままシルトの前まで転がってきた。反射的にシルトがその体を受け止めると、すかさずエレメシャが肋を避けて青黒い槍を心臓に突き込み止めを刺した。


 迎撃の為の緊張から、瞬きの早さで敵の魔物が仕留められた驚きとの落差で、ぽかんとホーンボアを眺めているとソフィアさんが、剣を布で拭いながら振り返った。


「ちょっとは見直してくれたかしら」


「いや、実力を疑ったことはなかったんですが、あの突進を回避しながら反撃を‥‥?」


「伊達に中級冒険者を名乗ってはないわ。頼りにしてね?」


「お美事でしたネ。あの忙しない足の動きの中、正確に関節を切り飛ばせるのは、なかなかの腕ですヨ」


俺もウィンドエッジの魔法で足は攻撃できたが、あれはあくまで面の攻撃だった。ましてや関節なんて狙える気がしない。


「お粗末様。でも、エレメシャもこのくらい出来るでしょう? 」


 ソフィアさんがそう言い、思わずエレメシャに視線を向かわせるが、本人は肩を竦めるのみで肯定も否定もしなかった。


「とりあえず、このホーンボアはそのまま聖人の腰袋に納めるってことで良いわよね?」


 シルトが足掴んで持ち上げ、フロイトが首筋にナイフを追加で差し込み血抜きを促進しているホーンボアを指して話す。

 事前の取り決めで、ホーンボアに関してはバラさなくても十分に利益が出ることが分かっているので、血抜きをしたらそのまま袋に仕舞って先に進むことを取り決めていた。


 そこからはほぼほぼ作業に近い行程だった。

 ソフィアさんが一撃入れてシルトが受け止め押さえ付け、エレメシャとフロイトが止めを刺す。狼達は後方警戒以外にすることもなく、俺としてもソフィアの直剣にエンチャントウィンドを掛けるくらいで殆ど貢献できていないダンジョン探索となっていた。

更新が遅れてごめんなさい。1ヶ月で職場移転とか言うガバカバスケジューリングの余波をモロに食らい、年度末とも重なりそれなりの地獄を見ております。おのれ上司め、2週間前に移転先との調整丸投げしおって。許せねぇよなぁ!?

更新は気長にお待ち下さい。

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