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とある兵士の物語  作者: 5ri5
兵士は村を発展させる
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狩人達の成長

今日は俺ダインが狩人達について報告をする。


狩人の中でも特に弱い三人と俺ともう一人モブという男の合計五人がマシューの魔法の訓練を受ける事になった。


その他冒険者が三人、その中でもサラという女の子は

別格だ。


俺はマシューとは剣のトレーニングをしているが、一度も勝った事はない。

マシューは魔族との戦いや冒険者とのやりとりの中で

魔力による身体強化が常人のそれとは別格だと言われているが、魔力無しの剣術自体も相当な腕前だ

なぜ寒村師団なんかにいるのかわからない。

まあそのおかげで俺はいつもとても有意義な稽古をつけて貰えるわけだが。


マシューの魔法の概念はとても斬新で俺でも聞いた事がある、世間一般のそれとは大きくかけ離れたものだった。


普通魔法は呪文に魔力を乗せて、その言葉の意味通りの属性や形、威力が出る。

しかしマシューは魔力を自分で制御するというのだ。

実際にマシューがやった事は、魔力を球にし、それに属性を付与、その球を思い通りに動かず。あいつはそれを十個同時におこなった。


実際に魔法なんて使ったことの無い俺があんな事が出来るのか些か心配だったが


マシューが最近魔力を解放して俺と訓練をしていたせいか、魔力の流れみたいなものを自分の身体の中に感じ取る事は意外に容易だった。


サラはその時にはもう魔力球が出来上がっていた。


冒険者も魔力球を作る段階まで到達。

モブ達は魔力を感じることが難しそうだった。


そうして何日か練習していると、冒険者達に迎えが来てサラ達は帰って行った。


その頃になると俺は属性付与、モブ達は魔力球の生成に時間を費やすこととなった。


さらにその日は魔物を引き連れた商人が村に逃げ込んでくるというアクシデントがあった。


ブルーウルフが五匹とジャイアントベアが二匹、俺たちで相手をするのは正直荷が重すぎる相手だった。

モブ達は大分腰が引けている。

魔力の制御は訓練したがそれを実践にどう役立てるかはまだ訓練していない、つまり元々の力で魔物と戦わなければならない。


ブルーウルフは構わず俺たちに飛びかかってくる。

攻撃をなんとか受ける。


「身体が何となくだが軽い」


モブ達も声を上げる


「これなら俺たちも少しは戦える!」


「マシューが来るまでは持ち堪えるぞ!」


俺以外のメンバーは拙い剣術でブルーウルフと戦う

皆少しずつ押され気味になる、やばい!モブがやられる!


「何とか間に合ったな」


マシューがジャイアントベア二匹を倒して、モブを襲っていたブルーウルフを倒す。

そこからは怒涛の攻撃でブルーウルフを殲滅した。


さらに数日後、皆が魔力球を作る事に成功した


ここからのマシューは魔法を教えることが出来なかった。なぜならやつも使えないのだ。

さらに言えばあいつが使っている身体強化は危険だと聞いて教えることをしてくれなかった。


そこからは狩人仲間でどのように活用できるのか、話し合い、時には戦闘訓練をおこない、色々試した。


「ダインさん!俺魔力球を飛ばせるようになりました!」


「ダインさん!俺、足だけ強化できるようになりました!」


「ダインさん!弓矢に魔力を伝達できました!スピード、威力、命中精度、物凄いことになってます!」


そしてモブは

「ダインさん!体に魔力の鎧を纏えるようになりました!」


俺はというと

「そこ!」


ズバァっ!


風魔法であるウインドカッターを使えるようになった

しかしこれの威力と発動時間の短さは異常だった

しかも詠唱いらずで威力を魔力の制御で変えられる。


俺たちはいつもの狩りに出かけた。

獲物が面白いように狩れるようになっていた。


さらにマシューが戦闘時の陣形というものを教えてくれた。バラバラにただ闇雲に突っ込んで行くやり方より、獲物を逃さなくなった。魔力の効果による恩恵もあり、面白いように狩りがすすんだ。

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