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とある兵士の物語  作者: 5ri5
兵士は村を発展させる
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兵士は冒険者と狩人に魔法について教える

今日もジリジリと暑い中門に立っている


のだが、今日は正面に冒険者三人と狩人が五人立っている。

昨夜サラに色々と逆に質問ぜめに合い俺の魔法理論について教えて欲しいとせがまれた。

その際、狩人からも教えて欲しいと声が上がった。

どうやら村民は魔法は使えないようだった。


「じゃ、じゃあ早速始めるぞ」


皆コクリとうなづく


「先ずは、、、」


皆に魔力を感じ取ってもらう、冒険者組は流石に魔法を使うだけあって魔力を感じ取るのは早かった。


あと筋が良かったのはダインだ、俺と特訓をしてきただけあって、何か感じる所があったようだ。

魔力をぼんやりだが感じ取っている。


あとは中々うまくいかないがまあこんなもんなのだろう。


冒険者組とダインには魔力を掌に集中して球を作り出すように指示を出し。


俺は街中の見回りに行くことにした。

あれだけ人がいれば門番にはなるだろう。


村は中央に村長宅、そこの周囲を四人の区長、さらにその周辺を民家が囲い、それぞれが北区、東区、西区、南区のように集落を形成している。

それぞれの区の中心には井戸がある


門があるのは南区だ、今は反対側の北区に来ている。

北区はあまり来たことがないが、南区よりも少し寂れている気がする。


そんな北区の広場に数人の子供がいた。

彼、彼女らは一生懸命魔法の練習?真似事?をしている。

そんな中でも岩に向かって氷のつぶてをぶつけている

男の子がいた。


「あんな小さな男の子が魔法を使えるんだなぁ」


しみじみ思ったが、これは村的には異常な事なのでは?いや、むしろ英雄か!


「おーい!」


子供達はびっくりしてこちらを一斉に見る

そしてバツが悪そうに俯く。


「魔法の練習か?」


皆顔を見合わして、俯く


「ほりゃ!」


俺は指先に小さな炎を出して岩にチョイと指を振る

炎は岩に向かってフヨフヨと飛んでいき当たると消えた。


「今の俺にはこれが限界だ!君はすごいな!俺も練習に混ぜてくれないか?」


俺がそう言うと皆笑顔をつくり各々がいいよー!とか

一緒にやろうよ!とか言ってくる。


『兵士さん?ものすごく澄んだ魔法を使ってた、ボクの魔法と似ているけど少し違う、何が違うか教えて?』


さっき魔法を使っていた子は俺の魔法を見ただけで

魔力の構築の仕方の違いを感じとった。なんて才能だ


「皆も集まれ!今から魔力について教えるからな」


勝手にこんな事していいのか若干悩んだが、もういいや。教えてしまおう。


そしてまた魔力を感じる所の説明をして今日はその場を去る、ちなみに例の男の子には掌で魔力を球にする

事に挑戦してもらった。


ぐるりと村を一周して帰ってくると、サラが魔力を球にしていた。ダインも球になっていたが長時間の固定が出来なさそうだった。冒険者は球にする事が出来ず

村人は皆魔力を感じるところまで終わっていた。


俺が魔力を感じる事に一年かかったのがなんだったのかと思うほどに皆簡単に習得していく。少しジェラシーを感じる。


「サラ、凄いじゃないか!」


サラは誇らしげに


『そうかしら?あなたの教え方がいいのよ』


「ダインもすでに球が出来て来てるじゃないか!」


ダインは集中を切らさないように踏ん張りながら


「そっちのサラさんはこれを続けられるんだろ?俺もそのレベルにならないと、、、くっ!」


魔力が霧散してしまった。


「まだまだだな。」


ダインは苦笑いしながら言う


「じゃあサラはそこに得意な属性を乗せて行くぞ

ダインはもう少し球を安定させられるようになったら、サラと同じ属性付与だ、冒険者二人は球を完成させること、あとの皆さんは球を作り出す事にシフトした下さい。」


今俺はとんでもない状況にいる。

門兵として門に立っているのだがあちらこちらに

踏ん張って魔力を操作しいる人間が沢山

そんな中黙って立ち続ける俺。

何ともシュールなこの光景だが、村の周囲を確認する時間になった。


踏ん張っている集団をそのままにして

村の周囲の警備に出る。


ザシュッ!


ガッ!


バッシィ!


ドサ!


なんか今日は魔物が多いな。

魔物を瞬殺しながら先に進む、魔物は何故か死ぬとその存在が霧散してしまう。不思議である。


いつもより少し時間がかかったが門に戻って来ると


サラが炎の球を作っていた。

そしてダインは球の維持ができるようになっていた

他は変わらずだった。


サラが上手くいくのはわかるんだが、ダインまでここまでやるようになるとは、、あとは昼に会った少年か、、もしかするともしかするかもな。


マシューはこの寒村の今後について思いを馳せるのだった

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