いざ。町へ!
叫んだところで何かが変わるわけでもない。
いったん俺は持ち物を整理した。
ポケットに何かが入っていた。金貨が1枚
「1枚?」
いろんなところを探したが結局見つかったのは
その1枚だけだった。
いちおうくれたわけだから文句は言えないが、
少なくない。
どれだけの価値があるんだか。
まあ、いったんおいといて。金貨の他にも
見つかった物がある。
手紙だ。
手紙は天使からのものだった。
「忘れてたんだけど実は願いは3つだったんだよ。
だからあなたは(魔法やエルフはいるのか)
という質問で1つ。魔法系のチート能力で
2つ目。ちなみにこれは
「魔法を作りだせる」
にしといたから。これは想像力がものをいうから。
チート能力だけだと漠然としていて何にすれば
いいかわからないよー。
さて、3つ目なんだけど(俺を最強にしてくれ)
って言っておいてよかったね。でもこれも
どう最強にすればいいかわからないよ 。
だから私好みに最強超絶にかわいくしといたよ。
同封した鏡でみてみてね。
By 天使ちゃん 」
俺を最強にしてくれってチート能力で最強にしてくれ
のことだったのに。
俺は女の子は好きだけどさすがに自分がなるのはなぁ。
同封されていた鏡を見てみた。
天使も美しかったがこれもまた別の美しさが存在した。
まだ幼さが残る顔だちながら目、鼻、口はしっかりと
整っていた。これからを期待させるものだった。
体型にはこれからに期待だな。
性別が変わってしまっている事で不安はありながらも
この異世界での生活に胸おどらせていた。
そう。
俺は確かに胸をおどらせていたのだ。
数日前まで、
町に行こうとして歩きまわってもずっと自然。
道らしきものも見当たらない。
食事は果物などで何とかなるが、とにかく眠くて
しょうがない。
固い土の上で寝ているから当然だ。
これでは体力がもたない。
ここでやっと思い出した。
魔法で回復できないのか?
体の時間が戻っていくイメージをしてみた。
するとみるみるうちに疲れがとれていった。
そこから町まではすぐだった。
空を飛ぶだけだから。
イメージしだいで何でもできるのだ。
いざ、異世界初
町へ!