兎
深い深い森の奥
ひっそりと佇む古い大きな洋館
満月の夜に
ふと影が浮かぶ
ぶちっ ぶちっ ぶちっ
暗い、真夜中の部屋の中、何かを引きちぎるような音が響く。
べきっ ぼきっ ぷちっ
何者かによって、破壊されていく
ざくっ ぐちゅ べちゃ
月明かりに、影が映る。
一心不乱に何かを縫うような仕草をしている、女性のような影だ
ぺたっ さくっ ぷちんっ・・・・・・
女性は突然動きを止めた
そして、崇拝するかのように腕を伸ばし・・・・・・そのまま糸が切れたかのように倒れ伏した。
その青白い手には、歪なウサギの人形が握られていた。
******
何となく書きたかっただけです