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プロローグ
僕は終わりが嫌いだ、いや、人は皆同じくそういうものなのかもしれないけど
あいにく人の心の中を見たことがない僕には分からない
…難しいけれど、あえて言葉にするのなら強い焦燥感にかられるから、といったところだろうか
わかりやすく言えば
何かをしなければならない気がするのに、その何かがわからない、でも終わりは確実に近づいていて、それなのに何も分からない
そんなところだろうか
何もせずに終わってしまえば、罰せられるような、そんな訳の分からない気持ちが日を追うごとに迫って来る、もちろん罰が与えられたことなんて無いのだけれど。
とにかく僕は、終わりが嫌いだ