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時日が過ぎ去り中学生になった。兄はすでに大学に行っているが、家から通っている。家業の農家で食べていけるとわかったのでサラリーになるつもりはないらしい。そのために色々な種類の薬草の勉強や使われる状況や術も生産者として知っておくべきことだと勉強しているらしい。
また、本家だけではなく他家からも受注できるように一族内の素材を生産している家との連携も確立し始めているらしい。交渉や他家からの注文についてはそう言うのが上手な分家の三男や娘たちと手を組んで行うらしい。
本家だけではいけないと思うことがあったらしい。まあ、現在の当主がどんなに真っ当であっても周りの支えなければならない家々がダメなら上手に機能しないの見ていてわかる
求心力も忠誠を誓うものも少なくおごっている重鎮たちしかいない本家よりはと思ってしまうのはしかたがない流れではある
それを焦って各家から人質のように自分達がどうとでもなる学園に入学させようと間違った努力をする一部の大人たちもどうなんだろうなーと思う。自分達の子供たちと同じ。下手したらそれより小さな子供に家がどうなってもいいのかと脅しをかけてくるのはいかがなものかと思うと脅されなが考える
青い顔をしている集められた同い年たちをみてあーあ。これでさらに心が離れてしまっているじゃない。というかいつも悪手しか打たない人間たちだことと脅している面子を見ながら頭がいたい
「老害という言葉があるのですが、若いからただの害でしかないようですね。そもそもこんなことをして当主や常識人と言われている人々が許してくれるとお思いですか?」とにっこり笑いながら聞いてみると激怒して殴られた。渾身の力で殴ってくれたようで体が力に耐えられずに倒れた。口の中で血の味がするので切れたのだろうが、ここで折れるわけにはいかない
一応同族で、子供なのだがら守らなければいけない。見知った顔もいるし
こいつらの思い通りにしてなるものかというのが大半であるが
「こんなことして本当に大丈夫だと?一時的にあなた方が気に入らないと言っている人間を押さえられるかも知れませんが、そんなのすぐに押さえきれなくなるのは明白でしょに」とため息をつくとさらに殴ろうとしてくるが残念ながらすでに見えない壁が出来上がっている
最初に殴られる前に誘拐された子供たちのなかに術者を見つけて壁を張るようにお願いしていたのだ。素材がとかいっていられない状況だし一人でやれとは言わずに出きるところを分担してやってもらうようにお願いしたのだ。守りの壁が出来ればこちらに攻撃してこないだろう。一人一人の壁は小さなものだが集まれば結構な強度が出る。それに昔とった杵柄で私も少し頑張って壁をつくっておいた。現役時代では最強といわれる強度の壁だったが今では修行もしていないし素材が揃っていない状況であるためにまあまあな強度になっている
守りが出来ればあとは助けを交渉の家の子にお願いして電波を出してもらう。普通に何かあればと親から衛星で位置がわかる機械をもたされているのだ。先ほどまで妨害電波が出ていて場所の特定ができなかっただろうが、現在は私が殴られたと同時に妨害電波をだしているであろう機器を壊しておくようにワンコに指示をだしていたので問題なく特定してくれるだろう
救助と警察が来るのは時間の問題である。誘拐犯が警察と関係を持っているという可能性があるが。思い通りにならないとわかり術を放ってくるのを滑稽だと思いつつ精神的均衡を保つ。壁をはってもらったが維持は私がやっている
出きるだけ早く来て欲しいなーと精神力というか生命力を攻撃される都度に削られていくのを感じながらぼんやり思う
逆行前ではこんなことかなり有ったからら準備に準備を重ねて防いでいたからそうでもなかったけどね。守る相手も少なかったから負担もそんなになかったしなーと魂の悲鳴というか全身に走る激痛に耐えるために現実逃避をする
うるさくなったな。と思ったら警察ではなく本家の良心的人間と常識人で構成された護衛たちがが突入してきていた。混乱している現状で術を解けば誰かが犠牲になると判断して壁を解除せずに怖がる子供たちを安心させる声をかけて貰い(近くに癒し系の雰囲気を持っている人がいたので)場を見守る
すべてが取り押さえられて現状が安全だと判断できるまで壁の解除をせずにいると周りの人間が困ったような雰囲気が出始める
全ての危険人物がその場から居なくなってから壁を解除するときには親たちが現場に流れ込んできていた。大丈夫だと判断できたので壁を解除したらわーっといった感じで親元に駆け寄っている子供たち。
あーいい仕事した。とその場に座り込んでいると親が心配顔で近寄ってくるのが見える
「大丈夫か」いつのまにか側にいた術者の青年が聞いてきた。青年にしがみついているのは壁をお願いした一人だ。結構いい線の壁を作ってくれた人だったのだと記憶している。
14才だが、こんな風な荒事にはまだ無縁だろう青年にしがみついている体は震えている
「文字通り体を張って守ってくれて感謝する」としがみついてる子供を抱き締めながら頭を下げてくる
「頭を下げられることはしていませんよ。私だって助かりたい一心でしたし。出来ることをがむしゃらにした結果がこれですよ。素早く助けを求められる手段を持った人間がいること。体を守るための壁を作れる人間がいたこと。あとはバカどもが挑発に乗ってくれたから救助に気がつかずにスムーズに行けただけですよ。幸運が折り重なってなせたことです。私に感謝をするのではなく幸運に感謝して守り神様にでも感謝した方がいいですよ」力が入らない体で言うと
「それでもだ。誰一人かけることなく保護できたのは君が壁を維持してくれたからだろ」といつのまにか現場で指示だしをしていた大人が近くに来ていた
すでに母親がたてない体を引っ張ってくれて抱き締めてくれている現状でそんなことを言われても困ります
「維持するために生命力を使ったからたてないんだろ?」そんなことを親に言わないで欲しいのですが。母さん顔が怖いんですけど
「人生80年と言われている現代。たかが数日寿命が短くなったって大丈夫ですよ」とごまかす
それが偽りだとわかっているような術者と護衛の人たちだが
「そうか」と言及しないでくれた。空気を読んでくれてありがとうございます。
「それでも何かあれば困るから」と本家の顔が利く病院に全員連れていかれた。
この馬鹿げたことはすべての分家の子供にしようとしたらしいが、初めの誘拐で私が潰したので被害は私たちだけだったという
幸か不幸かという話になるが確実に被害があった15人には心の傷ができたのはたしか。期間が短い長いは関係なくカウンセリングが必要だと思われる
私はと言うと普通に無理したために発熱して即入院と相成りました。以前は修行をすべて納めてた状態の大人で準備をして行った上でも荒事だと怒られたものをなにも修行をしていない体で準備もしていないのに行った。発熱するのは当たり前
普通に生活出きるようになったのは2週間くらいたってからだ
退院する時にお世話になったお医者さんであり術者でもある主治医に「無理。無茶禁止」と釘を刺されてしまった
「普通は他人が張った術を支配して攻撃を受けても代償は自分に。と言う技術なんてできたとしても無茶だと避難されるようなものなのに術者としての修行なんてしてない・資質も低い君がやるなんて自殺行為と言って良いんだからね」とため息をつきながら言われたのだが、何でそんなことを知っているの?と逆に質問する私をあきれながら
「君のところの本家や同じようにカウンセリングを受けている親御さんから容態を聞かれることが多くて聞いて見た話を総合的に判断したらそうなっただけだよ。で?実際どうなのよ」私と主治医しかいない病室だからとぼろっといった
「いやー。前に夢でにたような状況で似たようなことをしていたから出きるかな?と思いましてね。
あの時だから出来たと言えるんですけどね。今やれといわれても出来ませんよ」と返しておいたのは状態が一時的に安定したときの話だ
退院してからは畑が花畑と限定されてしまった。体力的に無理させないことと言われたことも原因だが一番の理由は兄専用になった事だ。
家を継ぐ人間が専門の畑がないのもどうかと言う話になったと説明を受けた。畑が3つしかなく2つは母と祖母が耕しているので子供用の畑を兄の専用畑として利用すると話し合いがなされた。
そもそも私が畑を出来る年頃になる前は兄専用畑であったのでなにも問題ないだろうと落ち着いたのだ。私も畑を行っていると言うことも話し合いに上がったので代わりに家の前の花畑を好きにしていいと言うことで落ち着いたらしい。
家の前の花畑にはすでに祖母が四季折々に花が咲くようにしているので手を加えることが余りできない。
一番前にチューリップや水仙・クロッカスが五葉松のしたに植えられているしその後ろには夏咲きバラと芍薬が植えられている右手側には紫陽花と椿一番後ろには桜が鎮座している。手透きの場所は左側の一角だけだ。特に自ら植えたいのはリラックス成分と浄化の効果を得られる花なのでそれを植えることにした。
背がそれほど高くない樹木であるため作付作業も特に問題なくできた。花の色は淡い桃色と淡い色の黄色となる。リラックスが黄色で浄化が桃色だ。花を乾燥させて利用するのが一般的であるが枝を乾燥させて燃やした灰や煙りも浄化の効力があるが、有名な邪気を払う桃よりは弱い。
まあ趣味の範疇で育てる程度にはちょうどいい畑をもらったが、特に手入れをすることもない。雑草を刈って花がきれいに咲くように肥料やりや剪定をする程度である
退院してすぐと言うこともあるし余り激しい運動や長時間の畑作業はしない方がいいと診断されているからそうなったのだろう
と言うか、適正がない体で無理して術を使ったことが体にいい影響を残すはずもなく余りない体力が無くなり以前の様な畑作業は無理だと診断されたのだ
体育の授業もマラソンなど体に負担がかかるものは無理だとドクターストップがかかったために体育祭やマラソン大会は見学となったのが残念だ
通学はスクールバスで送り迎えをしているので特に問題いが部活は無理だと判断されてしまった。姉たちの様に部活をしてみたかったのにと言ったところで無理なのはどうにもならないし体育系の部活以外はないので帰宅部となった
一番いたかったのは友達作りだ
入学してから2週間を入院で過ぎてしまった事ですでにグループが出来ている状況であったが為に仲間にいれてもらえない状況ができていた。それでも同じ小学校の出身である人たちが授業でのグループを作るときに声をかけてくれているので特に大きな問題はない
一人上手な面があるので、休み時間は送れている授業の補習に当てたり読書をしたりして満喫している
わからなければ先生に聞けばいい。なんとか授業について行ける程度なった時にはがり勉と言う認識をされていたが致し方がない
そもそも2週間授業を受けていないのに行きなり授業なんて受けてみろ。何をいっているのかわからないのが当たり前でそれに必死についていくために勉強した結果なのだからまあ誇ってもいいのだと思う
それがいじめの原因となったのは痛いが、自分とは違うと排除しようとしたのは理解はまだ出きるし話し合いの余地があるが、根暗ぽいから何をしてもいいと勘違いした人間には報復攻撃をさせて貰うことにした
「汚い・臭い」といった風に聞こえる様に話している人間にはその人たちを見てにっこり笑って放置
消ゴムを飛ばしてきたり教科書を隠したりしてきたら先生に相談した。ひどい場合は対策がない場合は被害届を出させてもらうと学年担当と担任の教師相手に言い切る
はあ?となる教員たちに
「他かが教科書と言いますが教科書ひとつにどのくらいの金額がかかるか把握していますか?大体4千円ですよ。それが一回と言うわけではなく何回も隠されたり破られたりして買い換えないといけないとなればどのくらいの損失となるとお思いで?テレビで最低賃金は一時間に800円といっていました。教科書をひとつ買い換えるためには半日働かなくては買うことができないんですよ。それが指定ジャージとかになれば金額も跳ね上がることを考えれば窃盗の被害届を出したくなる心理を理解して貰えるかと思いますが」そういう風に親代わりに出てきた兄が言ってくれた
私が言うより兄が訴えた方が現実的だろうと思ったが好青年風の人がどれだけのお金がと言う説明をしたときの職員室の雰囲気と言うのはいたたまれない感じがした。
「お兄さん。経済的損失についてはわかりましたが、こちらでも目に届かない場合はどうとも出来ませんよ」そう言ってくる担任の先生
「普通に授業中に消ゴムが飛んでいるのを注意できないと?プリンとを配る時に妹だけにいかない様にしているのが見えないと言うんですね。それに廊下を歩いているときに聞こえる悪意ある言葉も先生たちには聞こえないと言うんですね。わかりました」先生の主張を聞いてうなずいている兄の発言を聞いて表情が曇ってくる担任とそれを聞いている他の学年の担当の先生たち
「すべての行動を監視しろとはいいませんよ私も無理ですからね。でも、いじめを受けている生徒がいてその子供を悪意ある言葉を受けているところを見たら注意してほしいといっているだけなんですけど。まあ、そこまでお忙しいのならば別に先生たちにお手数をかけるのもあれなので」とその日から学校に行かなくてもいいと言うことになった
「義務教育なんてないかせる義務が親に生じるだけで子供の義務ではないし、他にも学校が近所にあるのに環境が悪い学校に行く必要性もないんだよ」といい教育委員会に話に行ったみたいだ
他の姉妹も同じ学校にいっているのだがそっちに悪影響がないか心配だと伝えると別に今現在なんともないし。あんたがいじめられて転校した事でバカにしてくるやつなんて無視すればいいんだよと言ってくれた
転校云々と言う話が出た時点で学校には行かなくてもいいと親に言われてしまったので親公認の不登校である。家にいても暇なだけなので勉強することにした。転校するにしても勉強に着いていけなかったら話にならないしと勉強をしていると学校からの連絡プリンとを持ってきた小学校が同じ同級生が来た
「退院したと思ったら不登校とか頑張るね。それにしたって先生たちも対応を間違ったみたいだし」いつの間にか兄が先生に啖呵を切ったことが噂になっている様だ
「そりゃー若いいい男?が職員室で先生たちに向かって淡々と事実や発言について抗議していれば珍しいと目を引くし見聞きする生徒だっているでしょ。普通に職員室だもの」それはそうだなと思ったが流れるのが早すぎませんかね。啖呵を切って教育委員会に連絡したのは3日前だよ
「普通にあの後緊急会議が学年担当の先生方であったみたいなんだよね。教頭や校長を交えて。で、部活も中止となったところもあれば何でそうなったかと話題が上がるのも当たり前でしょ」そうなるのかね。と言うか、そう急速に対応できるならなぜ今までやらなかったのかしら?てな感じなんだがそれについてはどうなんだろう
「先生たちも大変なんでしょ。小さな問題よりも目先の業務と行った感じがあるし。それにあんたにいじめ仕掛けたやつ話によると小学校から繰り返しているみたいなのよ」どこからの情報だろうか知らないが、そういう人間がクラスにいれば対応に終われるのも理解出きるかも知れない
「まあ。一人上手なあんたがいじめやすいと思ったのもあの人たちの間違いだしそもそも生け贄的な感じで見逃していた先生も先生だしね」
「どうなるかは学校の動きを見てみないとわからないと先生に聞かれたら言ってくださいな」玄関先の会話を終えて担当に言付けをお願いすると
「わかった」と面倒だと言う顔をしながら請け負ってくれた
同級生からはそれ以来プリンとがもたらせることもなく親や兄が忙しそうに学校に行ったり教育委員会に行くこと1週間普通に保健室登校が始まりました。クラスでは受け入れる体制が整わないが、転校は回避したい学校側の要求が通ったのだろう。まあ、暴力を振るわれるとかクラス全体で無視とかいうレベルではなかったので親もそこで折り合いを取ったのだろう。
授業はプリント授業だし休み時間は誰も来ないでのんびり出来る。トイレ以外では保健室からでないので教科書は安全である。先生が終始見ているなかで教科書紛失とかあったら保健室の先生の管理不行き届きとされるから先生も警戒するだろうしね
そんな風に3年間保健室で過ごして保健室の先生とは仲良くなったし保健室の常連さんたちとは交流を図ることもできたので問題ないかなと思いつつ卒業式を終えた
「結局どの学年にも馴染めなかったなー」呟く私に保険の先生が乾いた笑いをしながら
「そうだね。普通に拒否反応が出ていたね」同意している
「小学校では大丈夫だったけど、まあ仕方がないか。高校に行くわけでもないし」
「今後は家業の手伝いをするの?」とポプリの恩恵を受けている保険の先生が聞いてくるので
「ええ。普通に生産が間に合わないのがあるみたいですし。忙しいんですよね」と言うと頑張れと言われてしまう