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VS閻家3

「パパ!!!!」

「やった、やりやがってぜ!兄貴!!次は恋歌を!」

それは雷光が遺跡から発掘したフレーム。自らの邪魔者である父親と妹を殺すために、利用しようと起動したのだ。あの時、レッカが迅雷を殺してくれていれば、双葉を人質に取りレッカを殺すことができる。そうなれば言わずと皆の支持は父親殺しの仇をとった自分に集まる。そこまで行けば、後は、警戒の薄い恋歌など毒殺でもなんでも、なんの労なく閻家の頭領になれる。それがこの不測の事態での最善策。だが、事態は思うように運ばず、それどころか、このまま恋歌が鬼殺しのレッカを殺してしまえば、それこそ自分が権利を手に入れることはできない。

だからこそ、雷光は焦ってしまった。本来であれば雷光は慎重な男だ。何事も準備を欠かさないさない男。本来であれば。フレームによる迅雷殺害は別のタイミング万全を期すはずだった。今日の時点ではレッカが恋歌を殺すなら双葉を再び人質に取り、自分の地位を確立させる。そうでなくとも、自分に楯突いたあのレッカが死ぬもよし。

だが、迅雷がこの場で恋歌を後継者として揺るぎないものするような発言と、一度レッカが見せた迅雷排除の可能性が潰えたことで、焦ってしまった。父親を殺した鬼の敵を討った雷光。そうなるための計画を想定外の前倒して実行したのだ。

「あぁ、分かっている。次は目標を恋歌に、」

フレームのコントロールデバイスを使い次の命令を下そうとした雷光、だが、彼は想定していなかった。自らも敵性因子と見なされることにあろうとは、

彼らが発掘したフレームはレッカの時代よりものちの時代。人類の敵を殲滅するために作られた最終型のフレーム。人類の敵。迅雷を攻撃したのはただそのプログラムに従い最たる危険因子判断しただけのこと。それ以上でもそれ以下でもない。

「あ、兄貴」

次のターゲットを雷光に定めたフレームは何の躊躇いもなく貫き、口から閃光を放った。

その攻撃により、この密閉、密集された空間は崩壊を始める。

「お、鬼だ!ボ、ボスがやられた!逃げろ!!!」

あたりが混乱する中、双葉を拘束していた者たちも、慌てて逃げ出しいていく

「少年大丈夫か!」

「えぇ、もともと大したダメージではありません。既に万全です。それよりもあのフレーム、見たことがない方だ。俺が知っているどの系統とも一致しない。」

「そんなこと言っている場合か、早く逃げよう!」

レッカは双葉の提案に乗り立ち上がる

「そうだ!」

レッカは崩壊する中、迅雷の死体のそばで何度も迅雷に呼びかける恋歌に駆け寄る。

「恋歌さん!ここは危ない、早く逃げよう。」

「パパ、パパ!」

「恋歌さん!」

あたりに悲鳴と混乱が続く中、無理やり引き離すようにレッカは腕を引っ張る、その反動で、視線が上に移り、フレームが見えた瞬間。恋歌の中に殺意が目覚める。

「お前か、よくも!パパを!」

「落ち着いて、君の勝てる相手じゃない。今はとりあえずここから逃げよう。」

レッカはフレームに向かっていこうとする恋歌を連れ出そうとする。

「ふざけるな!そいつがパパを!」

「!!」

何が起こったのかレッカは理解できない。確かに自分は手を掴んでいたはずだ。なのに、彼女はそれを気づかないうちにその手を解き、彼女はどんどんいろいろなところにぶつかりながら、フレームに向かっている。

早い、というよりまるでワープをしているかのように視界で追いかけるのも難しい

「猪突猛進、猿というより猪か、というか、彼女は天技使いだったとは、あの年齢でよくやる、瞬間移動のようだが、力をコントロールできていない。」

「冗談言っている場合ですか!天技?あれも天技なんですか?」

「あぁ、あれは迅雷の天技。瞬間移動。死角に現れ敵を討つ、あれがあるから迅雷は強い。でも、彼女はかつての迅雷ほど自在には使えてはいないようだね。どうする?」

「決まっています。助けに行きます!」

「だよね、とりあえず、私は愛馬を探してくる。このまま下敷きにされてかなわない。」

「はい、お願いします!」

レッカは彼女を追うように崩壊する足場を駆け上がっていく。

先程既に一度リミット解除を行っている。おそらく、フルパワーで長時間解除できる余力は残っていない。ならばKB弾を使うべきだ。レッカそのためにもフレームに近づく必要がある。既に、フレームも恋歌もこの場にはいない、恋歌に一撃を食らったフレームは最優先ターゲットを彼女に変え、彼女を追っていっている。

頂上まで登ると、すぐそばにある一番高い物見櫓に上り恋歌たちを探す。

姿こそみえるが、建物が崩壊している場所がある。

「もうあんな場所に、くそ!」

レッカは屋根伝いに直線距離で二人を目指すが、下の通路も複雑なら、屋根の上も起伏が激しく、直線で移動するもの難しく距離が縮まらない。


次話2月22日13時

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