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炸裂キビ団子

「なんじゃ?鬼の次はカラス天狗か?」

そこには飛行型のフレームが3機滞空し、3人を見つめている。

同所属フレームが2機も破壊されたことで駆けつけてきた。

「まずいですよ!こいつらはさっきのと違って光学兵器搭載の飛行タイプの高速型です。」

「何とかせい!しかしなにごとじゃ、こんなに鬼が大量に来るのは初めてじゃぞ」

「何とかしろと言われても」

「月子が巻添えを食らってもいいのか?なんならあそこまで放り投げるぞ」

先ほどの出来事のせいで、その姿を見た瞬間、月子は恐怖で動けなくなっている。

「わかりましたよ。投げるのは結構です。首の骨が折れます。というかぶつける気でしょ」

レッカは月子の錯乱状態のおかげで逆に頭が冷静になり、動かない体の能動的に各器官へ命令をだし、体の自由を確保する。ロイドであるレッカは、普通の人間であれば自分の心臓や血液を自由にできない自分の意志で動かすことができる。

今の状態で体を動かすことがいかに危険かは理解できていた。

昔のレッカならこんなことはしなかっただろう。だが、月子には恩義があるそれに、ここでやらなきゃ男じゃねぇだろ、翁の主義を古臭いと忌避しないながらも、いつの間にかその考え方に感化されていた。

レッカは月子の目に手を当て、まぶたを閉じさせる。

「大丈夫、何も心配ないから、月子はそのまま目をつぶって、あとは両手で耳を押さえて

そうそのまま、20を数えて、それで全部終わるから、」

月子の手をとり、自分の目に当てさせると翁の方へ振り替ええる

「ミスター翁、月子を頼みます。」

「やれるのか?」

「やって見せますよ。」

フレームがこちらに照準を合わせると、レッカは腰の袋からKB弾Ver5を宙に放る。

「伏せて!」

直後、両者の中間で弾が爆発すると衝撃波とともに虹色の光をあたりに撒き散らす。

そしてフレームの放った閃光はその虹に触れると、拡散し全方向に広がっていく。

衝撃波に、虹の光に加えてフレームの攻撃はあたりに散りゆく様はまるで、大玉花火が地上で爆発したかのような有様。

そしてこの虹はKB弾の内部に内装されたナノマシンの放つ輝き、何億というナノマシンが空間に電子の世界を築き、物質と電脳の世界を曖昧にしていく。触れる機会のその全てを閉じ込め支配し、拡散していく。この虹に触れればどんな機械でもひとたまりもない。

2機のフレームはその虹を認識した瞬間、即時に機能を停止し、糸の切れた人形のように衝撃波に飛ばされたが、1機のみ、レッカの挙動を察知し、とっさに回避行動をとった、広範囲に及ぶウイルスに対し、防御態勢をとり、視覚情報を遮断し、地上に落ちてきた。

「完全密閉、相も変わらずうちの軍のフレームは優秀だな、でも結果は変わらない!」

レッカはこうなることを予見し、落下地点に回り込むと、家の屋根から飛び移り、フレームの頭部につかまる。そして、センサーを切っていることいい事に力尽くで、口をこじ開け直接KB弾を放り込み爆発させるフレームはまるで断末魔のような音を立て、暴れまわり、レッカを振り落すと、その爪をレッカにつきつけた所で機能を停止する。

「威力を絞りすぎた?」

レッカは最初の一つ目こそ、KB弾を通常通り使用した。だが二つ目は、フレーム内部で使用することを前提として威力を極限まで絞って使用した、そうしたのには理由があった。まともにKB弾の直撃を受ければ一瞬ですべての機能は停止し、一切の情報は得られない。だが、機能を絞れば、ウイルスが回る前に僅かな時間だが、情報を引き出す事ができる。

レッカは痛覚遮断でも制御できないほどの痛みを感じながら、フレームの胸部のコンソールを開く。誰が、いつ、何の目的で、このフレームを、それを知ることができれば、

「動くな!!」

レッカがキーボードを呼び出し、情報を引き出そうとした時、顔の横に矢が飛んでくる。

「大人しくしろ!この二人がどうなってもいいのか!」

どこから現れたのか、この都の守衛たちが大挙し押し寄せ、翁と月子を人質に取っている

翁の実力であれば力尽くで、退けることができるだおるが彼らは帝直属の守護隊。

元々、いや、間接的ではあるが現在も、帝に仕えている翁は逆らうことができない。

早くしなければ時間がない、データが消えてしまう。千載一遇の機を逸するわけにはいかない、レッカは彼らを無視し、作業を続けようとする。だが、

「きゃぁ!」

「おぬしら何をするか!!」

悲鳴に驚きレッカが振り返ると守護隊の一人が月子の髪を切り、ほほに切り傷をつける。

「わかったよ。」

もはや選択の余地はない、キーボードを叩き壊し両手を上げ、彼らに近づいていく。

「お前らのせいで、せっかくのチャンスが、いいよ、あきらめるよ。でもな!」

レッカは自分の体に残ったすべての力を込めて月子の髪を切った男を殴り飛ばす。

その瞬間、やり遂げたと納得したレッカは、緊張の糸が切れ意識を失った。

今度こそ本当にどうしようもない、怪我は修復しているがもう燃料切れだ


次話2月7日12時

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