新・私のエッセイ~ 第271弾:【本質的な学習】とは・・・?
・・・ぼくね、
最近、
「そんなあたりまえのこと」というのを・・・
しんみりと考えることが多くなりました。
精神科医、和田秀樹先生の、
『数学は暗記だ!!』という著書を読んで、
脳から「ウロコ」が取れたような気がしておりましたが・・・
「あれれれ???」
と悩むことが多くなったんです。
「なんか、ちがうんじゃね??」とね。
たしかに、
入試の『典型問題』といわれるものは、
「パターン暗記の組み合わせ試行力」でなんとかなりそうですけど、
東大の二次試験レベルの、
『初見でブチ当たるような未知の難問』には、歯が立たないんじゃないか・・・と気づきました。
皆さんもご存じのように、
『同じ内容の問題』というものは、
東大の文系数学・理系数学の入試問題に限らず、
物理でも化学でも生物でも・・・二度と出題されません。
「円周率が、3.05より大きいことを証明せよ」は、
今後、永久に出題されることはないんであります。
・・・ぼくはですね、
ご案内のように、
インスタの画像でも、書斎の様子を写真で紹介しましたけど、
受験数学・大学数学・語学などに関する、
たくさんの参考書なり、
専門書を、時間とカネをつぎ込んで、
がんばってそろえました。
・・・たくさんの『武器』をいただくため、です。
言い方を変えれば、
『いろんな考え方』を、もらう・・・盗むためです。
問題ごとに「解き方」を覚えていくことなんて、
とてもじゃないが、不可能ですよ。
・・・英単語や歴史の年代の暗記とは、
根本的に異質なものですからね、数学や物理の「解き方の流れ」なんてのは。
これは、
いまぼくが、同時並行でやっているような、
『大学数学』
『大学物理』でもいっしょです。
記憶しきれるもんじゃないスよ、経験上。
もがき苦しんだ末にたどりついたのが・・・
『本質の理解』
『土台や根っこの部分の把握』でした。
・・・いや、
難しいことじゃありません。
「どうやって、この公式が導かれたのか」
「なぜ、ここで、この公式や考え方を使うのか」
「なぜ、こういう式変形をするのか」
「この問題を解くために『必要な知識・材料』はいったい何か」
「なぜ? ・・・どうして?? なぜ・・・なぜ・・・なぜ・・・」
ですよ。
公式の『丸暗記』ではなくて、
公式の『導出過程の理解』・・・さらには、
『なぜ、この場面でこれを使うのか』が実は重要なんだ、ということに、
いまさらながら、気づいたんですよ。
ぼくはいま、
読書に近い、『読む学習』をしています。
「なで斬り」に限りなく近い勉強法で、
片っ端から、参考書や語学書を、
『読んで』います。
計算練習を積みながら・・・ね。
もちろん、
『アウトプットの重要性』
『本番さながらの訓練』が必須なのはわかっておりますけれども・・・
いまの段階のぼくにとって、本当に要るのは・・・
何度も言いますけど、
『公式や定理などの導出過程の把握』
『本質の部分の理解』
なのです。
・・・以下に紹介する動画の中でも述べられておりますが、
「模試や本番の過去問などの応用・融合的な問題を解く段階になったときに、いずれは必ず詰まるときが、一度はやってくる。そしたら、その問題に関する『分野』や『構造的なもの』というのが、自分で掴めていないと感じたら、もう一度、その内容を含んでいる、『基本のところ』に戻るべし。立ち返るべし。」
東大入試で、
「基礎が大事だ、大事だ」と、クチすっぱく言われるのは・・・
きっと、こういったことがあるからなんでしょうね。
m(_ _)m
参考動画:
『【合格するための数学勉強法】「良問の風 理系数学」著者朝田康文先生にインタビュー!【#1】』
→ UP主様は、「河合出版チャンネル」様。
追伸:
上記の動画中の、
その他の重要部分を「文字起こし」で追記紹介しますね♪
①:「数学は、難関になればなるほど、経験した問題は出ない。
大学としては、そんなのを出題したくはない。」
②:「経験したことによって解ける・・・というのでは、その人の能力を測ることができない。
むしろ、世間でいわれる『考える力』を、大学側は見たい。」
③:「未経験の問題を、どのように分析して突破するか、壁を乗り越えるか・・・というようなことを見たい、と、難関大学になればなるほど思っている。」
④:「上の①~③をクリアするためには、そんな『超難問』ではなくて、むしろ、『一番、基本になる内容』・・・そこをしっかり身に着けると、数学の場合には、その延長線上に、東大・京大の問題を解く力もつけられる。」
⑤:「大学側がいうところの、『大学に入ってから伸びない受験生』というのは、いわゆる『パターン学習』する受験生である。」
⑥:「大学は『結果』が見たいわけではなくて、結果に至る過程を『論述する力』『論理的に書く力』・・・それを見たがっている。
だから、『枝葉の部分』ではなくて、『論理的な思考がちゃんとできるか、表現できるか』というのを重視している。それをわかっていない受験生は、結果がよくない。」




