8.王都到着
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俺はそれから、スリーベルを出て一ヶ月かけて魔物の森林と呼ばれる、よく分からんところを抜けてきた。スリーベルから約1週間かけて森林に着き、まさか魔物がうじゃうじゃいる森林だとは思わかなかった。
「王都までいったいどんくらいかかるんだ…」
まさか一週間かかっても着かないとは…師匠やってくれたな…
「はぁ…つかれたなぁ…ん?街が見えてきたな」
なーんか賑やかだなぁ。てかでかいな。なんか真ん中にでっかい城?みたいなのあるし、あそこが王都で間違いないな。そんな事を考えて街の関所についた。関所には屈強な鎧を身に着けたおにいさんがいた。
「次の方どうぞー」
「あ!はーい!」
「なにか身分を証明できるものはお持ちですか?」
「へ?」
俺そんなん持ってませんけど?どうしよう…
「もしお持ちでないならこちらで発行できますけれども…」
「あ、お願いします」
「かしこまりました少々お待ち下さい」
まさかこんなところで難関があるとは…師匠身分証見たいなものについて何も言ってなかったからなぁ…師匠有名だからどこへでも行けたのかな。
「お待たせいたしました。」
来たのはスーツを着たお姉さんだった。普通に美人やな。
「まずお名前をお聞きしてもよろしいですか?」
え、どえしよう家名言わなきゃだめかな…
「その…家名って言わなきゃだめですかね…?」
「いやでしたら全然名前だけでも構いませんよ」
笑顔でお姉さんは答えてくれた。一瞬ドキッとしてしまった。
「名前はフブキと言います。」
「フブキさんですね〜。では年齢は何歳ですか?」
「11歳です」
特に隠す必要もないため答えた。
「はーい11歳ですね…11歳?!」
「はぇ?」
なにか驚くような事あっただろうか
「どうしました?なにかありましたか?」
「あ、いえ大丈夫ですよ。この歳で家出か…?」
なにかボソボソ言っていたが特に聞こえなかったので無視した。
「で…では、身分証を発行していますので少々お待ち下さい」
「わかりました。」
なんであんなに驚かれたんだろうなぁ。早く学校行って理事長に挨拶しなきゃなのに。
「お待たせいたしました。どうぞ王都をお楽しみくださいませ」
「はい。ありがとうございました!」
そう言い俺は関所を後にした。
ご愛読ありがとうございます!王都到着会でございます。