固有名詞まとめ。(ネタバレを含む場合もあるので注意)
2023/09/01 一年の説明とヴィッセル領が抜けていたので追記しました。
本作に登場するする地名などのまとめというか覚書。
基本的に物語にはどーでもいい設定なども多いと思われますので、あまり読む必要はないと思います。
◆単位など
1メルク=1メートル、1メルロー=1キロメートル
1ギマ=1トン、1ギリ=1キロ、1ギナ=1グラム
白金貨1枚=金貨100枚、金貨1枚=銀貨100枚、銀貨1枚=銅貨50枚。日本円で銀貨1枚500円くらい?
一年は365日。一の月、二の月と呼び一ヶ月は30日。12カ月で年の終わりに〈神無しの五日〉と呼ばれる期間がある。
■アーシェン王国
本編の舞台となっている大陸南部の半島に栄える国。主に農業で成り立っている。
半島北部は大陸で最も過酷と言われるレイゲンタットの峰々が横たわっているために、大陸の他の国々とは往来が少ない辺境の国。
元々小さな集落が纏まったユーザシアという小さな国くらいしか存在しない外界から隔絶されたような地域だったが、500年前に大陸西部の戦乱で滅びた旧アーシェン王国から逃れた第三王子ギュスターブと側近の数名がこの地に流れ着き、当時脅威となっていたゴブリン王を倒した後、ユーザシアの姫であるカタリナ王女と結婚、前王や主だった者がゴブリン王との戦いで失われていた事もあり、アーシェン王国として新に建国される事となったのが始まり。
現在の王家はギュスターブの血族だが、貴族はユーザシアと旧アーシェンを祖とする家とに分かれしばしば対立する事もあるが、他国との関りが薄いために概ね国内の治安は良好。
貴族が増えすぎない為に、当主と伴侶、後継者と成人未満の子供以外――成人した次男以下は貴族として扱わなくなるためと、土地柄、初代王の時代の方針から貴族といっても他国のような強い権限は持たないために平民との壁は薄い。
■クロフォード領
アーシェン王国の北部中央にある男爵領。すぐ北にレイゲンタット、南はグリム山地の間にある平原が主な領地で、かつて魔物が跋扈していた時代にレイゲンタットからの侵攻の最前線として砦が築かれた場所。
現男爵は当時の北部辺境軍の将軍の家系。現在では小麦や米の生産が主で、特に大きな産業もない「北の辺境」と呼ばれる貧しい領地だったが、突然のダンジョン誕生により発展する事になる。
■グリム領
王国の中央部にあるグリム山地の北部中腹にある伯爵領。葡萄の生産が盛んでワインの輸出により裕福な領地。山間の葡萄畑と白い石造りの建物が並ぶ美しい街並みで観光地としても有名。
■ノルディン領
王国北西部にある広い平原で酪農が盛んな子爵領。南の王都での需要もあり肉や牛乳の乳製品が有名。
■王都アーシェン
王国西部の国内最大の都。他国からの西の玄関口で、東西南北中央の5つに分かれる。
北区
王都の北門(グライド門)からの中央通りに商店と問屋街が多い地区。
南区
王都の南門(サヴァード門)まで続く中央通り沿いは宿や食堂が並ぶ住宅街。
西区
港と漁業、倉庫関係が多い地区。西区の北側にある広場に市場があり昼夜問わず賑わう。
東区
貴族街とアーシェン最高学府である王立学院、王城シルバリオがある。貴族街といっても他の地区との区切り等はなく一般市民も城の前までは自由に行き来できる。
中央区
中央公園を中心に、行政関係や各ギルドなどが集まる地区。
■カレルナ領
王都の南にある漁業が盛んな伯爵領。
■エスト領
王国最南端の半島の先にある「南の辺境」と呼ばれる男爵領。漁業と農業くらいしか産業もないためクロフォードと並ぶ辺境領。
◼ロアーヌ領
ノルディンから更に北西部にある子爵領。〈蜘蛛の巣〉というダンジョンを有していて、そこから獲れる素材と近郊で栽培される綿花が特産。服飾関係の産業が盛ん。
◼ヴッセル領
エスト領の北、王国の東西街道にある子爵領。お茶の産地として有名。シャルちゃんの元婚約者、現三男のキース君との確執でエスト領とは現在仲が悪い。
◼アドニス領
王国の東海岸にある同名の副都のある侯爵領。東の玄関口だが外洋に面しているため、王都程の流通はないが、北部に鉄鉱山、南部にダンジョンを有しているため同程度に栄えている。侯爵は元ユーザシアの貴族だが親王派。
■レイゲンタット
アーシェン王国の北に横たわる山脈の総称であり、10000メルクを超える主峰。危険度9の神話級、白竜王〈混沌の監視者〉を始め、中腹以降は危険度7を超える魔物が住む大陸最大級の危険地帯。
■レテ川
レイゲンタットから東に流れる大河。クロフォード付近でも川幅が100メルクほどもあり、河口付近では10メルローになる王国最大の川。レテ川の主と呼ばれる怪魚が上流にいるが魔物ではない。
■アサヒナ湖
グリム~ノルディンの間にある全周16メルローほどの湖。かつてこの地にいたという危険度7の熊型の魔物ギガントグリズリーを旅の冒険者〈白の魔女〉マドカ・アサヒナが〈月神の威光〉で倒した際に出来たクレーターに水が貯まった人口湖。
■北海街道
ノルディン~王都間の街道。
■南海街道
王都~カレルナ以降に続く街道。
■グランガリア帝国
大陸東部にある軍事国家。本編の時点では大陸3強の一国。
■パルパニア連合体
大陸北部のゲルド民族三カ国連合体。
■星層神記エル=グラシア
カトレアが前世で遊んでいたMMORPG。その数20000以上の職業を「全て」育てる事でスキルを合成して強力なスキルに進化させていく事で強くなる、やりこみ要素で人気のオンラインゲーム。
ヴァングリフの悪夢
魔法職が持て囃された頃に実装された大型レイドコンテンツ「対魔星獣ヴァングリフ」。討伐報酬のメダルを集める事で魔法職で常時MP回復(大)を持つ当時最強の魔法武器の素材と交換できる。(トレード不可)だが、あらゆる属性の魔法を増幅反射する対魔法能力を持ち魔法メインでの攻略は不可能。その上物理職には参加してもうまみのない報酬、それまで物理を冷遇してきた魔法職は泣いて彼らに頼らざるを得ないという状況に掲示板が荒れに荒れた伝説のコンテンツ。
名もなき英雄達の挽歌
百鬼将バルバロッサ討伐クエスト。初期に存在した、国境にある王国に見放された村を襲ったバルバロッサ率いるゴブリン軍団から村を守る防衛戦で、ドロップよりも経験を重視したレベリング用。王国の支援を打ち切られた村は貧しく防衛の為に傭兵を雇うお金も無い。少女の笑顔の為に銀貨1枚を報酬に冒険者達が立ち向かう胸熱のイベントだったのだが、数々のアップデートで新規の為の緩和や効率の良いクエストの導入により消えてしまったコンテンツ。今では村から離れた位置にレイドとして存在するが、ドロップはやっぱり不味い為、挑む者はほとんどいない。
まあ設定とかどうでも良い作品だと思うのでスルーして下さい。