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夢見る僕と非道の姫  作者: 名録史郎
第二章 夢の続き
18/62

魔王戦

 昨日の行った親睦会は結局姫がお金を出してくれた。


 闘士には今まで以上に働いてもらうと念押ししていたが、なんだかんだいって昔より姫は優しくなっている気がする。

 そして僕らは珍しく朝食も全員でとった。

 姫と闘士が、僕と僧侶の時間に合わせてくれた形だ

 少しは親密度があがったのではないだろうか。

 今日は闘士も戻ってきて初めての戦い。

 復帰戦だ。

 僕は、気合いを入れた。

 今このメンバーなら誰だって倒せる気がする。


 姫の口から次の標的が提示された。


「さて次の標的は魔王です」


 さすがに僧侶と闘士も呆然としている。

 とりあえず僕は耳を疑った。


「うん? 聞き間違いかな、魔王って聞こえたけど」


「勇者耳はいいでしょう。合っています」


 姫は無慈悲に否定する。

 誰でも倒せる気がすると思ったけど、ラスボスは想定外だよ。

 姫はいつも突拍子ない。


「いやいやいや、最終目標がそうなのはわかるけど、なんで次が魔王なんだよ。こんなところに魔王がいるわけないだろう。だってこの辺りは国境付近じゃないか」


 国境付近だからこそ、僕らは戦いのたびに人間の町の宿屋に戻ってくることができている。

 一番お偉いさんにあうためには、普通に考えれば、一番奥地にいかないといけないだろう。

 始まりの町から魔王城にいけてどうするんだよ。最速最短を競うアクションゲームの裏道みたいなのはあってほしくない。


「そうですか。勇者はよくわかっていないかもしれませんね」


 元の勇者も歴史はよく知らないでしょうからと小声で言う。


「もともと人間と魔族が仲が悪くなったのは、ワタクシのお父様、つまり現国王が前魔王を打ち取ったことに起因しています。ただ前魔王を倒したのに魔王国が機能しているのは、前魔王が倒れた直後に立ち上がった、現魔王が前戦まで出てきて魔族を守っていたからです。一度てあわせして、現魔王とお父様は互角だったため、無理に攻めるのは、控えたようです」


 つまり、今までは友好的ではなかったにしろ、冷戦状態だったといえる。

 この世界には、あちらの世界のように、核ミサイルのようなものは、存在しない。

 魔法の世界において、絶大な魔法をふるう者そのものが抑止力そのものなのだろう。


「王様すら互角だったのに、なんで姫無理して、魔王討伐を行っているんだ」


「正直いまのお父様は体調がよろしくありません。歳も60ぐらいですから。お父様が死んだ段階で序列が一番上のものが、次期国王です。基本的に序列は生まれた順。他にも決闘など入れ替わる方法もありますが、序列が上のものが決闘を受ける理由はありませんからね。あまり機能していません。ワタクシの今王位継承権は十番目。今のままでは、王になれる可能性はほぼありません。ただ例外が二つだけあります。魔王を倒せば、無条件に序列が一位になります」


「もう一つは?」


「上の兄弟姉妹を皆殺しにすること」


「なるほど……。姫は国王になりたいと」


 確かにその二つなら、魔王討伐の方が楽かもしれない。

 どちらも修羅の道には違いないが……。


「闘士の情報によると序列三位のダグル兄様は、魔王討伐に乗り出した様子。一位、二位、三位のお兄様は、全員父の正妻つまり王妃の子供です。ダグル兄様は、一位のお兄様と戦わずに序列を上げて、国王になりたいのでしょう。うかうかしていられません。多分お兄様は全盛期のお父様以上です。単騎でも、魔王より強いでしょうから」


「そうまでして、姫は国王になりたいの?」


「なりたいというより、ならないと消されれるでしょう」


「物騒だな」


「王妃は、お父様にはメロメロですが、ワタクシのような他の女との間に作った子供は嫌いですからね。お父様がいなくなって我が子が王になれば、心置きなく、消すでしょう。兄様にしてみても同じでしょうね。他の異母兄弟も命の危機をかんじてか、今は泥沼の暗殺合戦。順位が繰り上がったという連絡はないですが、欠番は増えているでしょうね。王都にいるより、魔王討伐してる方が安全なくらいでしょうね。兄弟姉妹で信頼できるのは唯一の妹のキリーナぐらいでしょう」


「それはひどい話だ……。姫もそんな情報僕らにしゃべる気になったね」


「ここまでついてきて、魔王倒すのは、世界平和のためなどではないのは、わかっているでしょうが、疑問に思って戦いに支障がでるのも困るでしょうから」


「うん。話してくれてありがとう」


 姫が何を思って魔王討伐に乗り出しているのか分かった。


 戦うためには、正義じゃなくても理由があるほうがいい。


「俺は雇われだから姫が倒してほしい奴をたおすだけだ」


 闘士が手をうちあわせて、気合いを入れる。


「腕が鳴りますね」


 僧侶は、指からバチバチ放電して見せた。


「理由はわかったけど、魔王はいったいどこにいるんだよ?」


 倒したい奴の居場所がわからなかったら倒しようがない。


「ワタクシたちはそれなりに魔族の村を滅ぼしましたので、魔王もそろそろ尻尾をだしてもよいと思うのですが、なかなかでてきません。つまり」


「出てこれない理由があるってこと?」


「そうでしょう。ワタクシのお父様が、全盛期ほどの力がないように、現魔王もそれなりの年のはず、寿命は、魔族の種類によってまちまちですが、父との対決から30年たっています」


「攻めるなら今がチャンスってことか」


「そうでしょう。そして、今まで、滅ぼしてきた村は大昔魔王が守った村です」


「なるほどね。国境近くで生き残っていたわけだからね」


 この世界には、瞬間移動するような移動の魔法は存在しない。

 ということは、それなりに近い場所にいるということになる。


「見てください。バツ印が今まで倒してきた魔族の村の位置です」


 まんべんなくバツ印がついている中、不自然にバツ印がない地域がある。


「魔王が潜伏しているのは、ここが怪しいでしょう」


 姫は僕の想像通りの場所を指さした。

 地図には魔霧の沼地とかいてある。

 確かに距離的には国境付近で、他の村にも行きやすい。

 魔族には、飛行できる者もいる。


「もちろん。勇者の言うとおり、今は奥地に引っ込んでいる可能性も大きいでしょうが、先に調べておく価値はあるでしょう」


◇ ◇ ◇

 

 僕たちは沼地にきていた。

 噂通り、霧が深い。

 足場が悪いので、馬車での移動は不可能。

 歩いて移動する。 


「闘士、右手前方は、深くなっているから気をつけて」


「なんでわかるんだよ」


「土属性の魔力持ちだからね。魔法は発動するほど魔力はないけど、地形がどんな感じになってるかくらいならわかるよ」


「本当、魔法便利だよな。うらやましい」


 土属性は魔法を発動する前に地形を把握し、動かす。

 僕は、把握するところまでしかできないが、こんな地形なら役に立つ。

 歩いても本来厳しいが、僕が土属性の魔力持ちで注意しながらならどうにか進めている。

 魔法を使えれば、足場を作れてもっと楽にすすめたはずだけど。

 ないものねだりしても仕方ない。


「勇者、魔力はどうでしょう? 調べてください」


 僕は、姫にいわれて魔力感知を働かせる。


「この沼地からは魔力は多少感じるけど多くはないね。多分、もともと霧が発生しやすい土地に少し魔法で働きかけている感じかな。それに今魔法を使っているというより、効果が永続しているって気がするね」


 永続魔法ってかなり高度な技術なはずだ。

 少なくとも僕らは誰も使えない。

 姫が思案した表情を見せる。


「ということは、当たりでしょうね」


「そうなるね」


 魔王、かどうかはわからないけれど、なにかしらは待ち構えているのだろう。


「強い魔力も感じるから、方向はわかるけど、魔力が立ち込めているから、敵の気配がわかりずらいどうしようか」


「ならあたしの出番ですね。新しい魔法発明したんですよ。見ててください」


 そういうと、僧侶は魔法を構成した。


「電磁結界エレキフィールド」


 僧侶は真上に向かって、魔力を放つと、頭上ではじけた。

 少し離れたところで、魔法が発動しているのを感じる。


「僧侶なにしたの?」


「前言ってた。魔法の発現位置をかえるテクニックですね。既存の魔法は、いじれなかったので、新たな魔法をくんでみました。あたしを中心に五メートルくらいのところに、弱い電気を流しています。敵が引っかかったら、高圧電流が流れる仕様です」


「へぇ。いいね」


 トラップ系の魔法か。

 使い勝手がよさそうだ。

 僕も何か組んでみようかな。


「敵味方区別はつかないので、闘士、引っかからないでくださいね」


「なんで俺だけ注意するんだよ」


 闘士は、説明忘れて突っ込んでいきそうだもんな。


「ワタクシが魔力を温存できるのはいいですね」


 姫の幽鬼軍団の双剣の剣士は、自動迎撃。

 迎え撃つのは得意だけど、ネクロマンスは魔力消費が大きい。

 僧侶の魔法は、敵が引っかかるまでは、微弱な電気、消耗は少なそうだ。


「では、このまま進むとしましょう」


 僕らは、霧の中を進んでいった。


◇ ◇ ◇


 一時間ほど歩くと、霧が晴れてきた。


「敵出てきませんでしたね。拍子抜けです」


 せっかく魔法を作ったのだから、敵に引っかかってほしかったのだろう。

 そういいながら、僧侶は魔法を解除した。


「あれだけ霧が濃かったら、敵もわからないんだろうな」


 僕みたいに魔力感知しないとわからない。

 不意打ちするというより、迷わせて沼地にはめて自滅に誘う戦法だろう。

 霧が晴れると目の前に城壁があった。


「これが魔王城か」


 城というよりは砦なのかもしれない。

 中の建屋より壁の方が大きいくらいだ。


「勇者ならこのくらいの壁登れますよね? 先行して、攪乱してきてください。しばらくしたら、ワタクシ達も正面から突入します。なにかあれば魔法で合図を」


「了解」


 完全に扱いが勇者というより斥候なんだよな。僕の能力がそっち方面に全振りなのが悪いんだけど。


 僕は、壁の小さな傷やでっぱりを利用して駆け上がった。

 魔力感知と土属性の魔力を使用して、魔法トラップと通常トラップがないことを確認しながら、塀の上に立つ。

 上から眺めると、塀の中は、東屋があったり、石像があったり、池があったり、庭木が生えていたりときれいな庭園だった。

 守りは強固に作られているが、なんというか別荘のような雰囲気がある。

 魔王が魔族を守るために、作った城で本城は別にあるのかもしれない。


「なんか変だな。魔力量の割に人の気配がしない」


 一つは大きな魔力を建屋の中から感じる。

 たけど、庭園の魔力は異質だ。

 庭園全体に魔力が引き延ばされている感じがする。

 沼地と同じで、魔法がもう発動していて、効果が持続しているのかもしれない。

 となると魔力感知という第六感にたよるより、通常の五感を頼りにした方がいい。


「いるな」


 目を凝らすと、庭を見回りしている騎士がいた。

 他に人はいなさそうだ。

 よし、敵がこいつだけなら仕留めておこう。

 風の魔法でできる限り音を消しながら、低木を利用して後ろに回り込む。

 人が来るかどうかもわからない場所でフルアーマーを着込んでいるとはずいぶん用心深い。

 見たところ、首の周りの装甲は薄い。

 継ぎ目を狙えば一発だ。

 剣を静かに抜きながら、相手の歩みに意識をシンクロさせながら、息を整え、カウントする。

 スリー、ツー、ワン。


 一閃。


 コマのように勢いをつけて切りつけた。

 頭部の鎧が中身と一緒に地面に落ちて、甲高い音を響かせる。

 ただなんだろう?

 鎧を切った感覚だけで、首を切った感覚がまるでなかった。

 危険を感知して、すぐにその場からすぐに離れると

 今まで僕がいた場所に、剣が振り下ろされた。


「どこから入った人間」


 地面に落ちた生首がしゃべった。

 随分としゃがれた声だ。

 胴体から首が外れて生きていける生物なんて僕は一つしか知らない。 


「デュラハンかよ」


 デュラハン魔法的な力で頭部と胴体が離れた状態で生きていける種族だ。

 不意打ちされてもいいように、ワザと首を隙だらけにして誘っていたようだ。

 これだから魔族は常識が通じない。

 不意打ちを回避されて、首が急所でないのなら、フルアーマーを着込んだ相手を僕は倒すすべがない。

 退却するだけだ。

 デュラハンが自分の頭を拾うのにもたついている間に、ざっと僕は後ろに下がると、全力で背を向けて逃げ出した。


「逃げる気か!」


 デュラハンが叫んだ。


 そんなこと当たり前だ。


 僕が怖いもの知らずだとしても、絶対勝てない相手に立ち向かったりしない。

 それは、勇気ではなく無謀という。

 そんな重そうな鎧を着て僕に逃げ足で勝てるとでも。


「捕まえよ!」


 デュラハンが再度叫んだ。


「誰に向かって言って」


 庭に立ち込めていた魔力が集中するのを感じた。

 庭の中央に立つ石像が僕をにらみつける。

 突然動き出した石像が押しつぶそうてしてくるのを、転がってかわす。


「今度はガーゴイルかよ」


 魔力が感じ方が変だったのはこいつの所為だ。

 ガーゴイルとは石像に魔力がエンチャントされており、術者が事前に仕込んでおいた構成の通りに動く。

 モデルはグリフォン

 石像は鷲の上半身とライオンの下半身をしている。

 エンチャントされている魔力は土属性だろう。

 でなければ、石が動くわけがない。

 ガーゴイルは獣じみた跳躍力で地面を蹴ると、石の重さを感じさせないかのように空を滑空する。

 剣で受けると、力に逆らわず、そのまま回転しながら吹き飛ばされる。

 風の魔法で体勢を取りながら着地する。


「くそ、なんて硬さだ」


 筋肉のように体を波打たたせているのに、硬さは石そのものだ。

 こちらの武器は聖剣で、剣の筋も悪くなかったのに、傷もつかなかった。

 剣を持つ手がしびれる。

 まるで切れる気がしない。

 フルアーマーのデュラハンといいガーゴイルといい完全に闘士向きの敵だ。

 僕と相性が悪すぎる。


「僕には無理」


 とりあえず倒すのはそうそうに諦めて、敵をまいてから合流する方向に切り替える。

 ガーゴイルが下半身のネコ科特有のしなやかさで、回り込んでくる。

 ま、でも回避に専念すれば、そんな動きをかわすのも余裕だ。

 地面を凍らせれば、しょせん石と石。

 ガーゴイルは、足の踏ん張りがきかず、うまく停止できない。

 僕は靴のエッジを使い、アイススケートの要領で回転しながら、やり過ごす。

 効かないのがわかっていながら、ガーゴイルには火炎ボールを当てておく。

 空に向かって花火のようにはじける火球を一発わざと打ち上げながら入口に向かってダッシュした。


 扉が吹き飛んで、開くと外から闘士達が駆け込んでくる。


「闘士、ガーゴイルを! 僧侶騎士をたのむ!」


「おうよ!」


「任せてください」


 僕は闘士と僧侶と場所をスイッチしながら振り向いた。


「フリーズ」


 僕はガーゴイルに氷結魔法を放ち、闘士の打撃で砕きやすくする。


「おらあ!」


 闘士が大地を蹴って飛び出した。


 ドカーン。


 闘士がガーゴイルに一発こぶしを打ち込むとあっさりくだけた。


「ショックサンダー」


 僧侶の声に合わせて、稲光が走る。


「ぐはっ」


 デュラハンは、フルアーマーが何も役立たず、僧侶の雷で一撃で沈んだ。


 さっきまでの苦戦は何だったのだろうか。

 戦闘が一瞬で終わった。


「よくやりました」


 姫がねぎらいの言葉をくれた。

 僕じゃなくて、二人にかな。


「勇者、一発殴れば、倒せる奴に苦戦してんなよ」


「そうですよ。あんなやつ魔法で一発ですよ」


 二人ともひどい言い草だ。


「とりあえず、二人とも自分基準で話すのやめようよ」


 二人だって苦手な敵はいるだろうに。

 二人とも本当に自己中だな、半分冗談だろうけど。

 それにしても闘士がいてくれて助かった。

 僧侶もあんなことを言っているけど、ガーゴイルの方は、土属性。

 雷は効かない。

 魔法生物に魂もないから姫のネクロマンスも効かない。

 闘士の怪力以外、有効な攻撃が多分なかった。

 ガーゴイルを倒したことで、立ちこめていた魔力もなくなっている。

 相当量がガーゴイルにエンチャントしてあったのだろう。


 あとの魔力は、城の中に一つだけ。

 

「ん?」


 何か魔法を使った気配を感じた。


「急ごう。敵は一人だけだ」


 ガーゴイルを作れるような奴だ。

 多分大物、魔王に違いない。

 時間を与えると、もっと複雑なトラップ魔法を仕掛けられる可能性がある。

 僕ら四人は走り出した。

 闘士を先頭に、城に突入する。

 闘士がいれば、扉なんてあってないようなものだ。

 強引に壊しながら進んでいく。

 まっすぐ進むと、ひときわ広い場所に出た。

 あるのは豪奢な椅子がひとつだけ、その前にひとりの人物が立っていた。

 頭から角を生やし、魔法の杖を持ち黒い魔法のつえを持つ、いかにも魔王な相貌をしている。


「よくきたな。勇者よ」


 魔王は尊大に言い放った。

 

 違和感の塊だった。


 こんな霧の沼地に隠れ住んでるような奴が、RPGのテンプレみたいなセリフを言うわけないだろ。

 魔力感知を働かせると、魔力が左側に離れていく。


「闘士、左の壁を壊してくれ」


「おうよ」


 ドカンと一発で壁が崩れて、外が見えると、

 逃げていく人影が一つあった。


「僧侶、あの逃げてく人物を撃って」


「僧侶、加減を」


 僕の指示に、姫が指示を重ねる。


「はい。任せてください」


 僧侶は一瞬で得意魔法の構成を組み上げる。


「ライトニングパラライズサンダー」


 閃光が一直線に、飛んでいく。

 人影はぎゃんと叫ぶとその場に倒れこむ。


「僧侶?」


「大丈夫ですよ。麻痺させただけです」


 僕ら四人は、ゆっくり近づいていく。

 僕たちは倒れている人物を見下ろす。

 僕は姫に質問した。


「魔王って、女の子だった? 」

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