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天地の落とし穴~異世界たちが覚醒し、人類は激動の時代へ~  作者: 天地新生
アイルス・インベル編
29/109

第28話 和合隊本部

 俺とガルクは、王都ネスピアの中央辺りまで来ていた。



 そこには、ドーム型の球体のように見える巨大な白い建物が建っていた。



「着いたぞ、シン。ここが和合隊本部だ」



 どうやらこの建物が和合隊の本部らしい。



 俺たちは、建物の正面のドアを開けて、中に入った。



 中には意外と人が多く、受付に人が並んでいた。



「最近は結構和合隊に相談に来る人が多いんだ。ま、オレたちは向こうに行こうぜ」



 俺たちは外れた場所にあるドアを通って廊下に出た。



 建物の中央部には中庭があるようで、廊下からガラス越しに見ることができた。



 和合隊の人員らしき人たちがくつろいでいるのが窺える。



 ガルクは、三番隊と書かれた表札の前で止まった。



「妖力を使える者は少ないが、くれぐれも霊視は使うなよ。それと、テンミョウ・シュウの名前は出さないようにしてくれ」



「和合隊に入れば、テンミョウ・シュウに会えますか?」



「訳あってすぐには会えないが、いつかは必ず会える。焦らないことだな」



 そう言うとガルクはドアを開けて中に入ったので、俺も続けて中に入る。



 入ってすぐのところに三番隊隊舎の地図があった。



 稽古場や読書室、武器庫などがあるみたいだ。



 ガルクが受付の人に話しかけるとすぐにこちらに戻ってきた。



「オレは報告があるからちょっと離れなきゃなならねんだ。このレルフっていうお姉さんに案内してもらっといてくれ」



「初めまして、シンくん。和合隊は初めてなのよね。案内するからついておいで」



「分かりました。ガルクさんまた後で」



 俺は、レルフに案内されて和合隊本部を見て回ることになった。



 基本的に隊舎には隊員以外入ることができないらしい。



 それでも、俺が隊舎を見て回るときにはいくつかの隊は中に入れてくれた。



 和合隊の隊にはそれぞれ役割分担があり、それぞれが協力し合って成り立っているようだ。



 一番隊と二番隊は別だが、三番隊からはそれぞれに専門分野がある。



 三番隊は戦闘、四番隊は情報収集、五番隊は鍛冶、六番隊は馬の管理、七番隊は船と航海術、八番隊は狩り、九番隊は救護、十番隊は新人の育成、といった具合だ。



 もちろん、どの隊もある程度の戦闘訓練は受けているようで、大体の隊員は一度は三番隊に回されて鍛えられるらしい。



 和合隊に直接所属するのは二百人程度しかいないが、和合隊と共に活動する組織がいくつかあるらしい。



 俺がレルフと一緒に三番隊の隊舎に戻ってくる頃には、ガルクが誰かと一緒に戻ってきていた。



「シン、紹介するぜ。十番隊隊長のジェスタだ」



「アマノ・シンです、よろしくお願いします」



「君が和合隊に入りたいというシンくんだね。初めまして、僕はプロキネスト・ジェスタ。十番隊の隊長だ」



 黒く長い髪を後ろで括ったその男が、十番隊の隊長らしい。

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