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天地の落とし穴~異世界たちが覚醒し、人類は激動の時代へ~  作者: 天地新生
アイルス・インベル編
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第23話 池の魔族

 オレの剣を防いだ敵は、長い距離を後退した。



 青く長い髪に水色の肌をしている、額に赤い玉があり、人ではないが見かけ上は女だ。



「なんだお前は。魔族か?」



「いかにも。我が名はウェミナ、この池の支配者である」



「サメの体内なんかに隠れて臆病な支配者だな」



「ほざけ!いずれ我の力を思い知ることとなろう」



 そう言った直後、臆病な支配者ウェミナは池の中に逃げようとするが、オレは飛んで先回りをした。



「水中には行かせないぜ」



 ウェミナは左手をかざし、水を槍のように尖らせて飛ばしてきた。



 オレがその攻撃を横に避けると、続けて左手からサメを出してきた。



 オレは軽くサメを斬る。



 あまりにも単調な攻撃で、簡単に防げてしまう。



 やはり陸上戦は苦手なのだろうか。



 オレはその後の敵の槍による突きを剣で押さえながら、剣を横に振って敵の胴体をぶった斬った。



 すると、敵の体の上半身部分が膨張し始める。



 爆発でもしそうな勢いだったため、俺は一度距離をとった。



 敵の体から煙が出てきて、やがて影が見えた。



 敵は、水色に黄色い模様の入ったオオトカゲに変身したようだ。



 敵の生態からすると、イモリだろうか。



 オレが断空波を放とうと剣を横に構えると、オオトカゲになったウェミナの口が開き、雷が一瞬のうちに飛んできた。



 オレは剣を構えてなんとか攻撃を防ぐ。



 かなりの速さの攻撃な上に、リーチが長い。



 だが、敵の攻撃は直線的で、頭の動きからその方向は読める。



 オレは敵の攻撃をかわしながら距離を詰めた。



 すると、今度はウェミナが尻尾を上から前に向けて構えた。



 その後尻尾の先端に雷の球体ができ、オレの横の方に雷が発射されたかと思うとそこで方向転換してオレの真横から雷が飛んできた。



 オレは咄嗟に剣で防ぎながら横に飛ぶ。



 オレが着地した地点を狙って敵の口から雷が放たれたのでオレは態勢を後ろに倒して攻撃をかわした。



 敵は口と尻尾の両方から雷を発射でき、尻尾の方は変則的な軌道をとれるようだ。



 どうやら敵の攻撃のすべてに対応しながら距離を詰めるのは一筋縄ではいかないらしい。



 距離をとって断空波を放ったところで、避けられてしまうだろう。



 となると、初発しか通用しないだろうが、あの技を使うしかないな。



 オレがそう思っていると、ウェミナの背後に近づく影が見えた。



 そして、シンが剣でウェミナの尻尾を切ったのだった。

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