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第105話 敵の戦術に対抗せよ

「おい、魔王の能力が分かってきたかもしれない。確かめるために、もう一度左右から斬りかかるぞ」



 俺は魔王の能力の分析など全くできていなかったが、シュウはどうやら何かを掴んだらしい。



 魔王の能力を理解しないまま戦うのは危険だが、シュウにかけてみるしかないだろう。



「分かった。魔王が能力を使ってきたときは頼んだぞ」



 俺たちは、再び左右に分かれて魔王に向かっていった。



 魔王は左手を地面につき、地面から大きなとげが発生し、地面を伝って俺たちに向かってくる。



 俺は火炎斬を使って棘を根元から切って防いだ。



 シュウは棘を飛び越えて進んだようだ。



 俺たちは魔王の元にたどり着き、二人同時に斬りかかった。



 魔王はシュウの刀を避けて俺の刀を弾くと、また姿を消した。



 しかしその瞬間にシュウは妖力を足に込めて斜めに飛び、俺の真横に斬りかかった。



 そこで魔王の剣とシュウの刀がぶつかり合う。



 俺はシュウのおかげですぐに反応することができ、魔王に斬りかかった。



 魔王は後ろに飛んで俺の攻撃をかわす。



 だがシュウはそこからさらに一気に魔王へと距離を詰めた。



 すると、魔王の背中から翼が生え、魔王は空中に飛んでシュウから距離を取った。



 さすがのシュウも空中へと追撃することはできなかった。



 魔王はそこから剣を上に上げ、剣の切っ先から黒い雷が分岐する。



 その後雷は特定の位置で止まり、そこから勢いよく下に落ちた。



 その落雷は、俺たちの位置を狙って落ちているようだ。



 俺たちは雷を避けるが、移動した先にも次々と雷が落ちてくる。



 上空にいる魔王を狙わなければ、このまま一方的に攻撃され続けてしまう。



 その時、後ろからミアの叫ぶ声がした。



「こっち!二人とも、レッカーに乗って!」



 俺たちは雷を避けながらレッカーに飛び乗る。



「おい、魔王にできるだけ近づけ。攻撃は俺たちが行う」



「やってみるけど魔王もどう反応してくるか分からない。気を付けて」



 レッカーはそのまま魔王に向かって飛んでいく。



 魔王が黒い雷を発生させてレッカーを狙うが、レッカーは器用にその攻撃をかわしていく。



 魔王にあと少しのところまで近づくと、そこからシュウは飛んでしまった。



 シュウは妖力を使い、レッカーの勢いも利用してものすごい速度で魔王に近づいた。



 しかし、魔王はまたしても一瞬で移動し、シュウの攻撃を回避した。



 シュウはそのまま落下していく。



 さらに、身動きのとれないシュウを狙って、魔王の発生させた黒い雷が落下した。

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