表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/109

第103話 未知の能力を持つ敵

 俺たちが魔王へと向かっていく中、魔王が先に動き出す。



 魔王は異空間から剣を出現させ、右手に取った。



 その後、剣を地面へと突き刺した。



 すると、突如として俺たちの足元が円形に黒くなる。



 さらにそこから無数の黒い手が出現した。



 俺は足元が変色した瞬間に横に跳んだが、無数の黒い手はイノムントたちが使う魔法のように俺を追尾してきた。



 俺は黒い手の攻撃を刀を使って切った。



 しかし、その瞬間に俺の周りの地面から複数の棘が出現し、俺へと向かってくる。



 俺は刀で切るべきか悩んだが、後ろからも棘が出てきていることが分かり、避けることにした。



 俺は空中へジャンプし、攻撃を避けるが、空中にいる俺のところまで棘は伸びてきた。



 空中では身動きがとれず、棘の数が多くて刀で受けきることもできない。



 俺が傷を負うことを覚悟していると、俺の肩に突然何かが大きく接触した。



 俺はそのまま空中へと上がっていき、棘は俺を追うのをやめた。



 どうやらレッカーが俺の肩を掴んで飛んでくれているようだ。



 レッカーの背中にはミアが乗っている。



 シュウの方を見ると、霊眼解放を使って増大した妖力を使うことで大きく移動し、魔王の連続攻撃を回避したようだ。



「このまま敵のところまで運んでいくよ。シン、準備はいい?」



「そうだな。分かった、このまま頼むよ」



 魔王の遠距離攻撃は厄介だが、地面から発生するものばかりだ。



 レッカーに空中を運んでもらうのはこの局面ではかなり有効だろう。



 魔王は剣を抜き、今度は切っ先を上へと掲げた。



 その後剣の先から黒い雷が発生し、空中へと伸びた後にレッカーに向かって一直線に飛んできた。



 レッカーは体を傾けて攻撃をかわす。



 俺たちは魔王にかなり近づいてきた。



 そして、レッカーは俺を勢いよく魔王の方へ飛ばした。



 俺は空中を飛びながら魔王へと斬りかかる。



 魔王は剣で俺の刀を受け止め、その後剣を俺に向けて刺してきた。



 俺はその攻撃をかわし、妖炎斬を使ってもう一度斬りかかる。



 魔王は俺の攻撃を剣で受け止めるが、俺の出した青い炎は魔王を襲う。



 しかし、魔王は左手を炎に向けた。



 すると、炎が吸収されるように魔王の左手に吸い込まれていく。



 俺が妖炎斬の炎を消すと、今度は魔王が左手を俺に向けてきた。



 これはなんだか嫌な予感がする。



 俺の予感は的中し、魔王の左手から青い炎が放出された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ