表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

腰が痛い。


作業を初めてから30分は経っただろうか。慣れてきたとはいえ、中腰で金尺で1mm単位で調整するというのは、やはり辛い。天井に取り付けられたLEDテープのわずかな光だけが頼りだ。それも半分くらいは故障で点灯しなくなっている。


「あと3mm、右に並行に動かして。あ、そっちじゃない。私から見てじゃなくて倉沢さんから見た右ね。そうそうそっち側、あ、ちょっと曲がった。とりあえず今の方向で動かしてください、あとで直しましょう……はいそこ、ストップ。レーザー当てますね」


こわばった腰を伸ばす。周囲を揺らさないようゆっくりと移動して、あさってを向いていた墨出しレーザーを倉沢さんの手元へ向ける。やはり先程の移動で、アンテナがほんの少しだけ傾いてしまった。5/16インチのドライバーはどこだっけ……右の胸ポケットにあった。アンテナを止めているネジをわずかに緩めて、赤いレーザー光がアンテナ両端の中心にくるように傾きを直す。こんなくらいかな?反対側のポケットから150mm金尺を再び取り出し、長さを確認。えっと、ホーンの両端が25mmだから。12.5mmセンターか……うーん、だいたい、イイ感じ?


「水平方向おっけーでーす」


後は軸方向……ってアンテナ先端はど真ん中なのに、根本が2mmほど左に傾いてるじゃない……軸方向のレーザー光はずっと出してたのにどうして気が付かないの自分。


「すみませーん。軸方向が少しだけ左にずれてしまってるので直します。倉沢さん後ろのモジュール押さえててもらっていいですか」


背の高い倉沢さんは丸めた背中を伸ばして軽く息を吐き、再び猫背に戻って、モジュールを両手で支えてくれた。


「行きますよ……ほんの少しだけ左に曲げます。倉沢さんはそのまま。……はい。両端とも長さ大丈夫です。そしたら一旦測定します。ありがとうございます」


ようやく位置合わせが終わり測定に移れる。いい結果がでればいいんだけど。

いそいそと計測器の側へ向かう私たち。


これは、私たちの生活の一ページ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ