プロローグ-入学式-
こんばんは。佐竹昌家です。階段から落ちたら戦国時代にタイムスリップしちゃったの作者です。第二作目を出させて頂きました。この小説を出すのに結構悩んだのですが、これは本人の実体験なども含んだ半ノンフィクションでございます。至らぬ点が沢山ございますが、宜しくお願いします。
少年の名前は長谷川真琴。ごく普通の家庭で育ってきた少年。ただし、少年は家族には言えない事が沢山抱えていた・・・・それは”いじめ”であった。
時は遡り2035年4月1日入学式。
『僕の名前は長谷川真琴。ごく普通の家庭で父母ともに、大切に育ててくれている世界一幸せな子供だと僕は思っている。でも僕は、父母にどうしても言えない事があるんだ・・・・幼稚園の頃からいじめを受けていて、その主犯と取り巻き達が僕と同じ学校だってこと・・・・おっともうすぐ入学式が始まるね!」
入学式が始まった。周りのお父さんお母さんは、自分の子供達を見て興奮しながら携帯で撮影したり、大声で自分の子供の名前を呼んで手を振ったり、ビデオカメラでその姿を撮ったりとする姿が見えた。それを見て子供達は「パパ~!」、「ママ~!」と叫んで手を振ったりしているのはとても可愛らしい光景だ。
入学式も順調に進んでいっている最中なのに、それを無視して真琴の頭を叩いたり、後ろから背中を蹴ったりして笑ってる少年がいた。名前は高瀬那月、そしてその両隣でクスクスと笑っているのは佐藤良哉と津田直樹だった。この三人は幼稚園の頃から真琴をイジメていた三人だった。内容は靴を池に投げ入れたり、理由もなく後ろから蹴って転ばしたりしていたのだ。
「ねぇ・・・高瀬君やめてくれないかな・・・?入学式の時ぐらいやめてよ・・・」
真琴は勇気を振り絞って主犯の高瀬にイジメるのをやめるよう言い放ったのだが、それを聞いてクスクスと笑い、また同じような行為をしていた。普通ならば、この行為はすぐに見られて注意など受けるはずなのだが、最悪なことに先生からも保護者からも見えない位置に座っていたからだった。
「チビがなんか言ったぞ」
「チビだから小さい声しか出ないんだよ」
ケラケラケラ
真琴は我慢するしかなかった・・・。この入学式が終わればこの三人はバラバラに分かれるから、大丈夫だろう・・・そう思っていた。
入学式は終わり、先生達に配られた紙を受け取った真琴は絶句した。
『嘘・・・でしょ?あの三人、僕と同じクラスじゃないか・・・・しかも真後ろに高瀬君って・・・』
真琴は体育館から出て、すぐに教室へ行った。真琴は、移動中にあの三人にイジメられると思って先に移動したのだ。しかしそれはほんの一時でしかなかった。