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普通に恋愛してるだけなの
好きだよって言ったら、
俺も好きだよって言って欲しい。
ほかの女の子と一切関わらないで、
私だけを見て欲しい。
それだけを望んでいるのに、
なんで世間はメンヘラって怪訝するんだろう?
「ねぇ、また由紀ちゃんと話してたよね?」
学校からの帰り道、私がギロっとした目で彼氏である光輝をみると、
光輝は大きなため息をついて言った。
「小テストの答えあわせしてただけだよ。」
光輝と私は違うクラスで、本郷由紀ちゃんと光輝は席が隣同士だ。
「前に隆弘くんいるんだから、隆弘くんとすればいいじゃん!」
「本郷さんから話しかけて来たんだから無視するわけにも行かないだろ」
光輝が言ってることは正しい。
でも、そんな理屈じゃ収まらない嫉妬心で、どうしても怒ってしまう。
「せめて隆弘くんと3人ですればいいじゃん!!」
「隣の席の人と交換だったんだよ!」
光輝が女の子と話すのが嫌だ。
光輝の視界に別の女の子が居るのが嫌だ。
「光輝・・・・。男子校に転校しよ?」
「馬鹿かよ」
光輝はふふっと笑った
冗談だけど、ちょっぴり本気。
光輝が笑うと大丈夫って気持ちになるし
ずっと二人で笑ってたいな。