彼女にも友達にも
やっぱり好きだよ。
でも辛いや。
……もうやめたいよ。
やっぱりすきだな、あの人のこと。
『……そっか』『あいつと話したよ』『君の話をしたよ』
私の話……?
何を話したの?
『辛いかもよ?』『それでも聞きたい……?』
きになるな。
『……』『あいつの中で君と付き合ったことは無かったことになってるみたいだよ』
あ、あはは……無かったこと……かぁ……。
それは……辛いなぁ……。
『大丈夫……?』
……正直かなり辛いや。
まるであれは私の夢で、妄想だって言われてるみたいだ。
『この話聞いてもあいつのこと好きなの?』
好きだよ。でもさ、アタックするのはやめようかなって……。
『どうして?』
好きでもない人に、元カノとすら認識できない人にうろちょろされても迷惑でしょう?
それに私正直に言うともう辛いんだ。
『そっか』
うん。
あの人のことを好きって思ってるだけでいいかなって。
『大丈夫?』『それで後悔しない?』
大丈夫。私なりに精一杯考えてたことから。
『それならいいんだけどさ』
『相変わらずぎこちないね』
あはは。好きな人の前だとやっぱり緊張するや。
『そんなに?』
うん。……それに少し避けられてるからさ。嫌われるのが怖くて。
『……そうだね』
……笑い合える友達に戻ろうって言ったのは君なのにな。