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6 戦後の始まり


 百年ほど続いた戦争は両世界各国の疲弊による、現実的な停戦協定と講和条約によって終結した。

 なおこの協定における交渉や調査は、交戦状態であった両世界各国の一部の者達による水面下の調査や非公式の交渉が結んだ結果である。



 元々、両世界各国は本来ならば戦争中期にて本格的な疲弊を迎える前に、優位な状態での停戦協定と講和条約を考えていた。

 しかし戦争最初期に気付くべきである現実的な問題に直面した。

 言語不理解である。


 もちろん、連合部族同盟軍の(誤射であれ)神殺しの大罪による虐殺を用いての裁きを望む狂信者側、国際統合人類強制行動多国籍連合軍(通称国連軍)の都市に対する大規模破壊魔法や大量虐殺に対して復讐と制裁を望む殲滅論主戦派、多数の両世界各国の国民による反発はあった。


 だがそもそも、言葉が通じなければ交渉をしようにもない。


 戦争最初期において連合部族同盟軍の一方的な宣戦布告は、国連側(当時はまだ四大国と他各国である)からすれば訳の分からぬ言語で語り突然の奇襲的大規模破壊魔法と侵攻を受けたのである。

 国連側の人類(連合部族同盟軍はニンゲンと呼称)は、神の殺害は四大国間の緊張状態に起きた連続暴発事故により発射された巡航ミサイル(トマホーク、シズラー、鷹撃、ナーヴァル等)計八十発が全て直前に現れた神に命中という悲劇的誤射と説明したが、連合部族同盟軍からすれば訳の分からぬ言語で話しかけても理解はできなかった。

 なお戦争中期において、神の死因を探るうちに偶然にも誤射による殺害が判明したが、神殺しの大罪には変わらないので停戦には至らなかった。


 言語不理解が判明した連合部族同盟軍と国連軍は、完全なる勝利による戦争の終結へ転換する事になった。しかしそれは両世界各国にとって、多大な疲弊を強いる消耗(しょうもう)戦に陥るのである。

 文化的相違(そうい)はあれど魔法の世界と科学の世界との文明差はほとんど変わりなく、お互いに完全なる勝利を目指すために死力を尽くせば、必然的に拮抗した。

 片方は神殺しへの復讐がために、もう片方は虐殺への抵抗がために。



 そんな状況下でありながら、絶えず魔族と鳥族の空襲に晒される合衆国アラスカ州にて、奇跡が起きた。

 それは言語不理解への解決である。


 ある町のかた隅にある、北欧系の研究者家族の少し大きめの家。

 そこに住む、少年は若くして異世界言語学者の第一人者となった。

 きっかけは趣味である。


 その少年は7人家族の豊かな家庭に三男として生まれたが。母や父はもちろん、二人の姉や二人の兄はそれぞれの研究に励む、研究者家族である。

 以前から研究に没頭する研究者家族であるが、優れた機械工学ロボット研究者である長女の姉が事故死した事により、より深刻に研究へ打ち込むようになる。

 母や父に二人の兄は遠くの研究所や大学にて生活しており、そばにいた次女の姉でさえ研究室に籠りがちであり顔を見せるのが三食の食事の時間しかなかった。

 そのため、少年は孤独な生活を送る事になる。


 少年はまだ家族が持つような研究は持っていなかった。

 正確には趣味である、異種族の言語を研究していた。

 元々は興味である。

 偶然にも少年が気晴らしの散歩として山を歩いていたら、何処かの街へ空襲した帰りに撃ち落されたであろう瀕死の魔族がいた。

 近寄る少年に気付かないぐらい意識が混濁していている瀕死の魔族は、突然と声を上げる。

 それは、微かで泣きつくような音であり、理解はできないが、ただなんとなく悲しげに発した言葉だった。


 その後、息絶えた魔族の遺体は国連軍によって処分されたが少年は、あの時の瀕死の魔族が最後に言った言葉を忘れずにいた。


 それからしばらく少年は、書斎やパソコンから言語学や異世界関係の資料をかじりつくように調べ、思いついた事や思考実験の経過をノートに書き、家族や友人関係を利用して人類学や言語学から生物学や異世界関係の学者と話し、研究し続けた。


 科学世界の人類の民族と人種で異なるように似ていた。

 魔法世界の異種族は、蜥蜴(トカゲ)(ワニ)のような特徴を持つリザード族、長い耳と寿命の特徴を持つエルフ族、子供並の背丈と老人並みの髭とゴリラや熊並みの怪力の特徴を持つドワーフ族、強靭な肉体と深い知識を持つ魔族、犬や狐のような特徴を持つコボルト族、他の種族は細かな所を大枠にまとめても9ぐらいの民族と肌の色が違うだけでも22の人種がある。

 もちろん、言語も一つではない。

 共通言語も無いわけではないのだが、この戦争用に共通とした作戦用語と簡単な応答式しかない人工言語

である。ドワーフ族は異種族の中では最小の言語数は3つだが、魔族は25と最多である。

 ほとんど人類と似たようで異なる民族と人種は、ただでさえ複雑な言語、それゆえ少年が求める魔族の言語だけでも難関を極めた。

 ゆえに誰一人として異世界言語を研究しなかった。


 それでもなお、少年は諦めず、寝食を忘れるほどは流石にせず、ただひたすらに調べた。

 多くの言語学や民族学の研究者と接触し続け、自室を埋め尽くした書類の束を父に見せて大学の一室を借りたり、亡き姉の交友関係を頼って国連軍の捕虜収容所へ訪ねたりした。

 そこまでいけば、既に趣味の領域ではなく、研究である。

 もはや異世界言語学者の第一人者でも過言ではない。


 こうして、研究室を持ち、研究を知った国連軍が出入り自由高権限のフリーパスを発行して授けた上で依頼、数十人のスタッフが付き添い、幾数十の地域にて多くの死体や捕虜と接触、世界中を飛び回った。

 最終的に彼は、異世界言語の翻訳に成功を収め、言語不理解の解決へ導いたのだ。





 かつてアジアにおける国連軍と連合部族同盟軍が激しい争いがあった日本の関東中央部、東京都市圏北部の戦場。

 そこから大きく離れた、東京南部に位置して帝国の名を冠するホテルにて両世界における式典が行われた。

 多くの記者陣や広報者達が、リザード族の族長ガガオウと国連東アジア大臣が握手をして談話する歴史的会談、を見守る。


 蚊帳の外とばかりに少し離れ、観葉植物やテーブルと椅子がある所に四人の軍人がいた。

 それぞれ国連軍と連合部族同盟軍の者達であり、彼等ははテーブルを挟むように対面して座り、時折に歴史的会談を見やりつつ置かれた紙製コップに注がれた飲料を飲んでいた。


 

「これでやっと休暇が取れるな」

 黒い肌に無数の傷があり目に眼光を持つジェームズ少将は珈琲を一口大に飲み込む。

「しかし、悲しいものだ。核戦争の危機を救うための自己犠牲が別の戦争の引き金になろうとは、まさに悲劇だ」

「そうですとも。ですが、我々は互いの文化的相違(そうい)と言語不理解からなる誤解によって引き起こされた悲劇の戦争を乗り越えた。ある意味では奇跡ではありますな、ジェームズ少将」

 エルフ族のジレニアス派遣連絡研究官はメロンソーダを口に含み、少し味わってから飲み込んで言った。

「あの少年の研究のおかげでお互いに言葉が通じてできた、停戦ですから」


「そういえばどこかで、あの少年より前に言葉をある程度理解していたエルフがいたようだな。なあ、アウグス百人隊長」

 顔に幾つもの包帯が目につく西木一等陸尉は、緑茶に一口つけて、前に目を向ける。

「そうだな、西木一等陸尉。そいつが多少は働きかければもう少し早まっただろうにな。だよな?、ジレニアス派遣連絡研究官」

 リザード族のアウグス百人隊長は冷えたココアに舌を絡め、隣りに座るエルフに目を向ける。

「誰だろうな、そのエルフ。仮に働いてもニンゲン、ああ人類でしたかな?、彼等が聞く耳を求めなければ徒労か粛清で終わりますからな。そんな事よりも、これからの話をしましょう」

 とぼけて、否定して、メロンソーダの炭酸の泡をたたせながら、ジレニアスは話を替える。


「これからあの少年は協議のために色々な所へ行く羽目になるな」

「そうだな、なにせ言葉が通じるようになったとはいえ、まだ完璧に翻訳できていない言語も幾つかはある。ならば、唯一理解している少年に通訳を頼むことになる」

 珈琲を揺らして言うジェームズ少将に、ジレニアスは炭酸を喉に通らしてから言った。

「そうですな、なにせあの少年は。唯一の言葉の理解しており、今回の停戦協定と講和条約の立役者、ゆえに狂信者には狙われるでしょうな」

「平和になっても憎しみが消えるわけではないな」

 リザード族のアウグス百人隊長は器用にココアを飲み干して、横目にいるジレニアスの肩が震えている事に気づく。

 泡が浮かぶ紙製コップを机に置いたジレニアスは、口を閉じて震えたかと思うと突然と噴き出すように笑い出した。

「プフッ、ハハハッハッハッハァアア。。平和ですって、いやはや冗談でしょう?」

 

「なに?」

「フフフ、ックシシ。フフーー、すみませんね笑い出してすまないね、アウグス百人隊長。しかし、仕方ないだろうリザード族は純粋な者が多いと知っていたが、こうも天然の冗談(ジョーク)を言うとは思わないのだね。ヒヒッ」

 アウグス百人隊長は切り詰めた目を向ける、ジレニアスは笑いをこらえて顔を戻し炭酸をすする。

「いやはや、そんな怖い目で見ないでくれよ」

「説明してもらおう、ジレニアス派遣連絡研究官」

「了解です、英雄殿。それで説明しますがジェームズ少将、西木一等陸尉はこの件について知らされてますかな?」

「いや、まだ伝えておらん。ついでに聞かせてやれ」

「それでは、今後の世界の話をしましょう」


 空になった紙製コップを持ちながらジレニアスは、周りを少し見渡した。

 そして顔を戻し、いまだに切り詰めた目を向けるアウグス百人隊長、察しが付いた様子の西木一等陸尉、珈琲を飲むジェームズ少将、の前で口を開いた。

「我々とリザード族はあなた方と同盟や条約を結びます」

「………今の停戦協定と講和条約、以上にか?」

「いえいえ、あれは異世界間、連合部族同盟と国際統合人類強制行動多国籍連合の世界条約ですよ。今回は別です、つまり二十ほどあるエルフ族と三十五のリザード族はこの世界の国であるこの国とその綿密な友好国と新たに同盟や条約を結ぶんですよ」


 ジレニアスの言葉にアウグス百人隊長は思わず身を乗り出した。

「本気か?。終戦したばかりなのに、次の戦争の準備をする気なのか?」

「何を言いますかな、英雄殿。既にドワーフやダークエルフは欧州と、オークやコボルトは既にウォツカで同盟祝いの祝杯を上げてますよ」

 ジレニアスは紙製コップを掲げ、歴史的会談が行われる風景に向ける。

「あれは表向きの宣伝さ、今はまだ平和を味わせてやる必要があるからな。だが、将来的には必要な対立と闘争を(あお)らせるさ」

「対立と闘争を(あお)るのか?」

 空いた手で指を鳴らして、ジレニアスは笑顔で言う。

「そうとも。考えてくれ、これはチャンスだ。異世界間の交流で、我々と人類は科学技術と魔法技術を組み利用して、今までできなかった未開拓の資源を得る事ができて豊かになれる。しかし、それを隣人が望むだろうか、以前まで敵対していた相手の繁栄を望むと?」


 ココアを飲み切り、紙製コップを握り潰して拳を固めるアウグス百人隊長はジレニアスに向けて睨みながら言った。

「………いや、無駄に信じるよりも無駄な疑いのほうがあり得るだろう。だが神の死を無駄にする気か?」

「巡航ミサイルの誤射で死んでいるのに?」

「核戦争の危機を救うための自己犠牲です、ジレニアス派遣連絡研究官。世間ではそれが真実です、訂正(ていせい)してください」

西木一等陸尉が低い声で注意した。わざとらしい驚き顔を浮かべるジレニアスは、ニヤリとしながら言う。

「そうだった、自己犠牲だな。だからこそ、必要な対立と闘争は求められるだろう。もしも、神が存命ならば偏見や憎しみを中和させて全員を繁栄させることができた。だが不幸にも死んでしまった」

 殺気を横からひたひたと感じながらもジレニアスは話を続ける。

「これは大きな損失だ。先の戦争にて憎しみが増やされ、これからの平和で偏見が浮き彫りになるなら、取れる手は限られる。架空の相手が必要なのだ、お互いの利益を守るためにね」


 外側がざっと騒ぎ立てた。

 四人の軍人が目を見やれば、歴史的会談にて大きな立役者が現れたようだ。

 眩しい光が、族長ガガオウと小さな手で握手する例の少年を包み込む。少し驚き顔の国連東アジア大臣が大きく強面のリザード族の手と握手する、再び眩しい光放たれる。


「あのリザード族の者、実を言うと私の友人なんですよ」

「それはすごいな。たしかあの者は、前線を突出してきた部隊との戦闘で離ればなれになった少年を、何も知らぬとはいえ厳罰の危険を顧みず我々の領域まで送ってくれた、恩人だろう?。まさか、君の友人とはな、意外な事も起きるものだ」

「いやいや、私の友人とはいえ、まさかそんな事をしていたなんて驚きですよ」

「何食わぬ顔で護衛を付けてもか」

「そちら側の要望、いや、あの少年の要望ですな。とはいえ、都合が良い。しばらくはあの二人に多くの注目を集められるからね」

「護衛には俺もいるんだが?」

「西木一等陸尉殿、君は優秀だと聞いてる」

「期待しても、熱烈なファンや熱心なアンチから守れるとは言えませんな」

「ならあのリザード族の者と協力したまえ。彼はこちらの事情は知らないが、戦の玄人(プロ)だ。それに……」


 下に顔を(うつむ)いたジレニアスは、一言がらがらとした声で何かを呟いた。

 西木一等陸尉とジェームズ少将が、何をしているんだ?、と不思議気に傾げる。

 すると、周囲が騒ぎ出し、また何事か振り向くと。

 四人の軍人の前に、いつぞやの時の人になった強面のリザード族であるデモンドが立っていた。

『呼んだか、ジレニアス』

『ああデモンド、会談中すまないな。アウグス百人隊長がどうしても呼べと言われてな。ほら、こちらの方は君が知っているだろう?』

『……あー、あの時はお互いに穏便な解決に尽力してくれて感謝しています。ジェームズ少将』

 ジェームズ少将の姿を見て目を見開き、一瞬だけ足に目を配らして、すぐに戻り連合部族同盟式の敬礼をした。

「お互いに穏便に解決に尽力してくれて感謝している、ジェームズ少将」

「……こちらこそ、穏便な解決に感謝する」

 ジレニアス経由の通訳を聞いたジェームズ少将は、すぐに返事をして合衆国式の敬礼をする。

 族長ガガオウの視線にジレニアスは気付いた。

『穏便な解決に感謝する。おっと、彼等が呼んでいるな。行った方がいい』

『そうだな、では失礼する』


 がらがらとした声で返事をしたデモンドは、歩き尻尾を引き摺りながら元の騒ぎの中心に戻って行った。

 戻るのを見て、ニヤリと笑いながらジレニアスは語る。

「彼は聴覚が非常に優れている。先ほどのように普通なら難しい距離から、さらに周囲の雑音と聞き逃しやすい小声の一言を加えても、彼は聞こえるだろう」

「先程の会話も聞かされていたのかね?」

「ご安心ください、ジェームズ少将。その点に関しては問題はありません、なぜなら彼はあなた方が使用する人類語、ましてや英語なんて分からない。ですから聞こえても、意味は理解していないでしょう」


 それを聞いたジェームズ少将は、冷めた珈琲の残りを全て飲み干し、一息ついて言った。

「君は、狡猾な者だな」

「でなければ、互いに利益を得られませんのでね」

 そう言ってジレニアスは笑みを浮かべた。





 俺は少し後ろを振り返る。

 気のせいか、雄エルフの友人がせせら笑う声を聞こえた気がする。


 終戦した日にアウグス百人隊長から、とある人物の護衛として雇われないかと誘われた。戦の責務から解放された身である俺は、その後の事を考えていなかった。

 護衛として雇われている間にその後の事を考える良い機会と思って、俺は受けた。


 驚く事に護衛対象のとある人物が、あの時の少年である。

 どうやら少年は異世界言語学者らしい。ニンゲン、いや国連軍の中で異世界言語の翻訳を担いそれなりに高い権限と地位を得ていた人物のようだ。

 条約の細かい協議において、国連軍から二人、連合部族同盟軍から二人、異世界言語の翻訳が必要となる少年の護衛として選出される事になった。

 その際、少年はある人物を護衛にするように要望した。


『デモンドさん!、護衛なのに離れてどうするんですか?。ひどいですよ』

『すまない、友人が上官の呼び出しを伝えて来たから。ああ、それとあの時の将官に会ったよ』

「待ちなさい二人とも、異世界言語で話さないで」

「姉さん。デモンドさんは英語ができないよ」

「フランス語は?」

「そもそも人類語は話せないよ」

「なんで護衛にしたのよ」

 この場においても変わらず白い研究服を着るこの姉弟は、周囲に関係なく言い争いを起こす。

 国連東アジア大臣が予想外の事態に驚き慌てる中、リザード族の族長ガガオウと目が合った。

「そこまでにしましょう、お二人かた。今日は祝うべき日です、そうでしょう大臣」

「えっ?。あ、ああ、そうだな、ガガオウ族長」

 リザード族の族長ガガオウは二人の間に割って入り、やんわりと止めて国連東アジア大臣に笑顔で話しかける。


 これから俺は、協議の翻訳のため世界中に出向くこの少年の護衛として生きるだろう。

 おそらく、今まで以上に危険な目に遭うだろう。多くの刺客や暗殺者、狂信者に過激派、多くの団体から少数精鋭が、道中から到着点まで襲い掛かるはずだ。

 未だにその後どう生きるべきかは、分からずじまいだ。

 だが、やる事は決まっている。



 幸いにして、戦後は始まったばかりだ。

 リザード族の俺は人類より寿命が少し長い、この少年はまだ幼い、これから先はまだ時間はある。

 ならばしばらくは、護衛として守る人生を続けてもいいだろう。



 それに久しぶりに見るようになった夢も悪くはない。

 

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