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抵抗/戦闘

遅れてしまい申し訳ありません!

操作を間違えてしまい投稿したつもりになっていました…


「どうした!?」

ドアを開ける。鍵はかかってない。無用心な。

あの後、階段を駆け上がり。二階にある妹共の部屋まで走って来たのだが。

倍近く疲れた気がするのは気のせいだろうか?

「……!」

冗談を言っている暇ではない。

赤く光る二つの何かを見つける。

間違いない目……奴だ!

部屋は卓上型スタンドライトが付いていて、奴の姿を確認出来る。

身体は人間の様で、背丈は2メートルほどあり猫背で、やけに筋肉質である。

(もっと猿見たいだと思ってたな。)頭の端で思いつつ観察を続ける。

服も着ていて、髪も生えている。まるで人間である。

しかし、表情は確認出来ない。

特徴的な面で顔を隠しているのだ。

白く般若の様な角を生やした仮面で。

「勝てるのか?」

『言っただろう、でなければ呼んで無い』

「で、その魔殺しってのは結局なんなんだ?」

『わしじゃ』

幼女はさらりと答える。

「……どう言う事だ?」

『丁寧に言うと己が着けているその、ペンダントがそうじゃ』

「……すまん、脈絡が無くてわからん」

『今更、脈絡を気にするか? まあいい、まとめると己がそのペンダントを着けている時点で己は奴と戦える状態で、それは俗に言うペンダントの精たる、わしのおかげというわけじゃ。』

理解する事にしよう。

何しろ、奴が今にも襲いかかって来そうなのだ。

この際、【モウイイヤ】と言う優しさと寛大さで受け止めるしかない。

魔殺しとやらが、強くしてくれると相場で決まってる。

「しかし、何も変わってない様に思うのだが、」

『かわらんよ、魔に干渉出来る様になっただけじゃ』

「……何?」

説明を求めて振り返る。

しかし、幼女はいつの間にかいなくなっていた。

「どこ行ったぁあ!」

「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」

奴がかかって来た!

「うお!?」

(身体が軽い……力が湧き出)

妄想虚しく、さっきから転がっていたのだろう。

妹につまずく。

とりあえず避けた。こけたで無く。

相手は、こちらに背を向ける形で走り去って行く。

「まて!」

それを追いかける城下。

親の寝室に来た。そういえば、言い忘れていたが両親は旅行(昨日から、記念旅行)に出ていて、窓はあけっぱにしている。

恐らく、進入経路はここだろう。奴は窓から出ようと構え、飛び上がる。

「させるか!」

奴に飛びかかり、首を締める。

「ぐぁ!?」

奴は表現出来ない様な奇怪な声を上げて弧を描き落ちて行く。

もちろん、掴みかかっている城下もだ。

「マジかよぉぉぉぉおお!!」


落ちた。

「いてぇ、」

当たり前だ。むしろ、それだけで済んだのは奴がクッションになってくれたおかげで、下手すると死んでいたかもしれない。

だが、助かった訳ではない。

「……ぐおぉ」

奴は呻き声を上げながら、ゆっくり立ち上がる。

生きる喜びに浸る間も無く、本能が恐怖する。

「おぉりゃっ!」

距離はそう遠く無いので、駆け寄って、殴りかかる。

ごっ、と声を上げて奴はのけぞる。

が、すぐ元の姿勢に戻りその勢いをつけて手を突き出して来た。

後ろに吹っ飛ばされる。

ゴロゴロ、と転がって壁にぶち当たる。

「うぐっ…!」

痛みでうずくまる。

暇もなく奴が、飛びかかって来た。

まずい、と器用に避ける。

が、その先で痛みに耐えられず、倒れる。

洒落にならないほど痛い。

次の攻撃は避けられない。

まともに喰らえば、死ぬな。

と思った時だ、

『安心せい』

この声は……

『奴を良く見てみろ』

幼女だ!消えた幼女の声がする!

辺りを見渡す。

「お前!今どこにいやがる!!」

城下は、怒りに大声を張り上げる。

『ペンダントの中じゃ』

あゝそう言えば、ペンダントの精とか言ってたな。

と、何故か納得してまた襲ってきた痛みに顔を伏せる。

叫んだせいで余計に痛い。

『そんな事より奴を見てみい、若君。』

城下の怒りをさらりと受け流し、奴の方を見る事を勧めてくる。

痛みに顔をしかめながら、ゆっくりと顔を上げた。

赤い眼光がこちらを照らしている。

ボキボキと指の軟骨を小骨折させる音が聞こえる。

やはり、相手へのダメージは皆無と取れる。と思ったその時だっ!

うなだれる様に、奴は身体を揺らす。

太い両足は立ってるだけで精いっぱいに見える。

(弱っ……てる?!)

『二階から落ちたのが、相当効いたようだの』

「え、二階から落ちたくらいで、弱るのか?」

まあ、城下が助かったのは偶然だが。

『あぁ、何しろ低級な魔物じゃからな耐久性はボクサーくらいだ』

意外であった。

もっと人知を超えた存在かと思っていたが、そうでもないらしい。

『やつはもう弱りきっている。やるなら今しかないぞ』

背を向けて、ヨロヨロと逃げて行く奴。

確かに、相当弱っているようだ。

この程度で弱るなら、もっと強い奴を城下は知っている。

その話はまた後として。

「なあ」

『なんじゃ?』

「どうすりゃいい?」

『なぐりまくれ』

城下は奴に走り寄り、おもいっきり殴りかかる。

奴は衝撃で倒れて転がる。

そして、仰向けでのびる。

それに乗り、ひたすら殴る。

16年間の人生で一度も聞いたことの無い嫌な声を上げながら、殴るたびドス黒い血を吐く奴。

「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!」

ひたすら殴り続けているといつの間にか、奴は動かなくなっていた。

かなり時間が経った気がする。

こうして、城下の戦いは激しくもあっけなく終わった。

『ところで、窓から出た若君よ。どうやって帰るつもりじゃ?』

ーーあ。


今回も読んでいただきましてありがとうございました。

お疲れ様です。

投稿が遅れた件に着いては本当に申し訳ありませんでした。

内容が急展開過ぎて大丈夫かな?などと心配していたのですが、もっと他にやるべき事が…orz

やっぱり確認する事は大事な事ですね。

本当にごめんなさい(>_<)

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