七話:アドバイスは人間関係を壊す
「何故道理に反した行為を指摘しないのか?」
これは今までの説明で足りるだろう。
ボクが妖怪君が好きだからだ。
繰り返すが、前回紹介した
『マザー・テレサ理論』を採用しているからだ。
見ず知らずの他人がトラウマを植え付けようが、道端で倒れようがどうでもいい。
世界は今この瞬間にも多くの命が生まれ、失っている。
その全てに一喜一憂する人間が居るならば、それは一秒単位を下回る。
偽善者には刺さるかもしれないが、物理的に不可能だ。
普段、人から指摘を受けない妖怪君にこの話をした時を想定してみる。
「20ダメージを負うかな」(20ぐらい嫌われるかな)
怒られ慣れをしていない子供は耐性力がない。
ボクの想定を超えて30かもしれないし50かもしれない。
いやいや、500かも。50000000000かもしれない。
ボクは妖怪君が好きだから嫌われたくない。
だから言わない。
でもどちらかと言えば直してほしい。
「誰か言えば?」と心の底から思っている。
もっと言えば、妖怪君は人を攻撃する要素以外は完璧な人間だ。
面倒見がよくて気が効いて、頭も良い。
仕事も出来るし責任感も強い。
感謝の心も忘れない。
だから好きなんだ。
被害者椅子取りゲームをして人を攻撃して、
その子はちょっとぐらい壊れるかもしれないが、そんなのはどうでもいい。
他人だ。
また、もう一つの観点も備わる。
人は自己の正当性を示す事で脳内の快楽物質を得る。
「はい、論破!w」
で少額の快楽報酬を得るが、
この主語において他者からの承認欲求は持ち合わせていないのでボクの報酬は0だ。
ゴルフで3メートルのパターが入れば嬉しい。
ギャンブルで勝てばもちろん嬉しい。
勝てるかどうかわからないゲームと向き合った時、快楽が生まれる。
その逆。
幼稚園生とバスケで勝ったからってマウント取る大人がいるか?
いたらやべーぞソイツ。




