✒ マイホーム 2
◎ 読者の皆さん、読みに来てくださり有り難う御座います。
今回は春舂霄囹視点で書いてみました。
個人的には【 名探偵コナン 】の「 江戸川コナン 」の声を脳内再生して読んでほしいです。
ぶりっこコナンじゃなくて、新一コナンの方がイメージに近いです。
──*──*──*── 春舂霄囹Side
僕は春舂霄囹だ。
マオから見せられた《 冒険者ギルド 》のパンフレットを見ている。
然し、僕には大陸語なんて読めないから、マオが翻訳ルーペを貸してくれた。
翻訳ルーペってのは便利な道具だ。
パンフレットに書かれている大陸文字が、僕の故郷──≪ 和圀 ≫の文字に変換された状態で読めるんだ。
凄いに決まってるよな!
パンフレットに掲載されている回復薬の種類は色々と有るみたいだ。
体力回復薬,疲労回復薬,状態異常回復薬だけじゃなくて──、魔法力回復薬も有るらしい。
魔法力ってのは、魔法を使う為に必要不可欠なモノらしい。
マオは「 ランクなんか無い筈だ 」とか言っていたが、ちゃんとランクは有る様だ。
回復薬の質を表す為に “ ランク ” 付けがされているみたいだ。
ランクは誰にでも分かる様に★の数で評価されているらしい。
これに関しては、≪ 日本国 ≫で僕が読んでいた異世界漫画や視聴していた異世界アニメに書かれている設定と似ている。
マオの言う通り、人間の想像力ってのは馬鹿に出来ない。
大した想像力だよな!
★の数が少ないと質が悪いから安値で買えるし、★の数が多いと上質だから高額で販売されている様だ。
★の数で回復薬の販売価格が違うと効果にも違いが有るのか──。
★の付いていない回復薬も販売されているらしいが、効果はイマイチで冒険者達の間では “ 劣化版 ” って呼ばれているらしい。
劣化版回復薬は、回復薬作りを専門にしている “ 調合薬師 ” の見習いが練習で作っている物らしい。
劣化版は全て淡い色をしているみたいだ。
体力回復薬に関しては、ランクに依って色が違うらしい。
★の体力回復薬はランク1で青色,★★の体力回復薬はランク2で緑色,★★★の体力回復薬はランク3で黄色,★★★★の体力回復薬はランク4で紫色,★★★★★の体力回復薬はランク5で赤色をしている。
因みに回復薬を入れる小瓶の形は、種類別に分けられていて、名前シールも貼られているから、間違えて買う様な事は無いみたいだな。
春舂霄囹
「 マオ、この翻訳ルーペって他には無いのか? 」
マオ
「 無いよ。
それ1つだけだぞ 」
春舂霄囹
「 何だよ、ケチッてるな~~ 」
マオ、
「 シュンシュン、明日は朝食を済ませたら出掛けるから、寝る前に出掛ける準備を済ませておくんだぞ 」
春舂霄囹
「 マオは僕の母親か?
僕は父親も祖父も経験してる大人だぞ! 」
マオ
「 御免な~~。
今のシュンシュンは、弟みたいな感じだからさ(////)」
春舂霄囹
「 弟って──。
何なら、イケイケな20代の姿になってやっても良いんだぞ!
成人の僕はマオより身長の高い、ハンサムイケメンだからな★
僕の流し目で、男に飢えてる独身女はイチコロさ★ 」
マオ
「 惷麗で登録したじゃんかよ。
もう1回、冒険者登録する気か?
別に良いけど── 」
春舂霄囹
「 嫌だね!
それよりTVが欲しいよな。
《 裏野ハイツ 》で使ってる家電製品を持ち込めないのかよ? 」
マオ
「 無理言うなよ。
どう見ても時代が違い過ぎるだろ。
それに冒険者ってのは、フィールドでのキャンプ生活の方が長くなるんだ。
近代的で便利な暮らしから離れた生活も冒険者の醍醐味だぞ。
不自由さ,不便さを工夫して楽しむもんさ 」
春舂霄囹
「 マジかよ…… 」
マオキノ:本体
「 マオ様──、冒険者初めてセットの中に入っていたフィールド地図に補足をさせて頂きましたエリ。
地形が分かり易いフィールド地図にさせて頂きましたエリ 」
マオ
「 マオキノ、有り難な。
助かるよ 」
マオキノ:本体
「 どう致しましてですエリ♥ 」
春舂霄囹
「 キノコンは本格的な地図まで作れるのかよ。
恐れ入るねぇ 」
マオ
「 マオキノ──、この印は何だ? 」
マオキノ:本体
「 其処には《 古代遺跡 》が在りますエリ。
《 古代遺跡 》の地下は《 ダンジョン 》となっていますエリ 」
春舂霄囹
「 《 ダンジョン 》だって!?
マジかよ!
良いよなぁ、男の浪漫!!
マオ、《 ダンジョン 》にも行こう! 」
マオ
「 シュンシュンも懲りないな~~。
《 ダンジョン 》攻略ってのは、個人でCランク冒険者にならないと許可が下りない決まりなんだ。
シュンシュンは冒険者に成り立てだから、Gランクだろ。
4ランク上げないと《 ダンジョン 》の入り口で門前払いされるぞ。
先ずはCランク冒険者を目指そうな 」
春舂霄囹
「 〈 S・G 〉に所属してるパーティメンバーでも駄目なのかよ?
パーティランクはS級,マオの個人ランクもSランクだろ 」
マオの
「 《 ダンジョン 》に関しては駄目だよ。
例えパーティランクが高くてもだ、個人ランクがCランクになってなければ止められる。
強行突破しようとしたり、ランクを偽る不正なんかしてみろ、免停処分を受けて半年間の活動停止を言い渡されるんだ。
免停中はマイバイ証を没収される羽目になる。
結構、厳しいんだ 」
春舂霄囹
「 道程は遠いな……。
セロフィートが居たら不正をしてもバレないってのに。
たくっ──、肝心な時に居ないなんてついてないよな! 」
マオ
「 シュンシュン…… 」
マオキノ:本体
「 《 ダンジョン 》には怪物は出現しませんエリ。
《 ダンジョン 》に出現するのは、魔物,魔獣,悪魔,魔族,魔神の類いですエリ。
《 ダンジョン 》の最深部には〈 時空の亀裂 〉が在りますエリ。
≪ エルゼシア大陸 ≫とは異なる別世界で生息している魔物,魔獣,悪魔,魔族,魔神の類いが〈 時空の亀裂 〉を通り、《 ダンジョン 》で棲息していますエリ 」
マオ
「 えっ?!
〈 時空の亀裂 〉って《 ダンジョン 》の最深部に在るのかよ?
見掛けないと思ってたら地下に……。
じゃあ、《 古代遺跡 》は誰が造ったんだ?
古代のエルゼシア人かな? 」
マオキノ:本体
「 《 古代遺跡 》は〈 時空の亀裂 〉を隠す為に≪ エルゼシア大陸 ≫の意思に依って出来た建造物ですエリ。
《 古代遺跡 》の持ち主は≪ エルゼシア大陸 ≫と言っても過言ではないですエリ 」
マオ
「 ≪ エルゼシア大陸 ≫の意思で出来た遺跡か──。
それって人間が入っても大丈夫なのか? 」
マオキノ:本体
「 《 ダンジョン 》の中で棲息している魔物,魔獣,悪魔,魔族,魔神の類いは人間を誘き寄せる為の餌ですエリ。
魔物,魔獣,悪魔,魔族,魔神の類いは倒すと魔石を残して《 ダンジョン 》に喰われますエリ。
冒険者は高額で売買される魔石を目当てに《 ダンジョン 》へ潜りますエリ。
魔石には様々な属性や種類が有って豊富ですエリ 」
春舂霄囹
「 魔石だって?!
益々異世界漫画や異世界ゲームの世界観と酷似してるじゃないかよ!
良いなぁ──、魔石!!
僕も欲しいぞ!!
《 ダンジョン 》に入れないなら、何処で男の浪漫を買えるんだ?
《 冒険者ギルド 》で買えたりするのか? 」
マオ
「 シュンシュン──、物凄い食い付きようだな…… 」
マオキノ:本体
「 魔石は≪ カルセライル
マオ
「 やっぱり≪ カルセ
≪ カルセ
春舂霄囹
「 そんなイベントが有るのかよ。
くぅぅ~~~~行ってみたいなぁ!! 」
マオ
「 セロが戻って来
転移魔法で一瞬だからさ 」
春舂霄囹
「 あぁ、楽しみが増えたぞ♪♪♪ 」
マオ
「 ──そう言えば、多
春舂霄囹
「 持ってるのかよ!?
流
マオ
「 腐ってねぇよ!!
オレへの贈り物
春舂霄囹
「 ケチくさい事言
マオと僕の仲じゃないかよ。
此
マオ
「 はぁ?
何
魔
全