✒ ダンジョン攻略 5
全く……シュンシュンには呆れちゃうな。
エルフを “ エロフ ” って言う時点でアウトだってのに……。
惷麗
「 フフン!
女の身体だからな、温泉だって一緒に入っても犯罪にはならないぞ!
着替えだって、堂々と一緒に出来るから、責められる事も無いんだ!
『 身体は男でも心は女よ! 』って吐き散らしては『 女扱いしろ! 』ってほざいて世間を困惑,混乱させるトラスン女とは違うのさ!
今の僕は生物学的上、遺伝子レベルで正真正銘の女だからな★ 」
アノスベルド
「 とらすんおんな??
マオ様、とらすんおんな…って何ですか?? 」
マオ
「 オレも詳しい事は知らないけど、確か──。
身体は男だけど、心は女だから…………女になりたいんだけど、性転換手術をして…男の象徴と “ 永遠にサヨナラ ” をしないと性別変更が出来なくて、女になる事を許されない世間の厳しさ,不平等さ,不公平さに歯痒さを感じながら生活をしている “ 書類上の女 ” になる事に焦がれている男の事かな?? 」
惷麗
「 最近は性転換手術を受けなくても性別を変更させても良いって事が最高裁で認められたんだ。
鯔のつまり、性転換手術をしないでOKって事はだな、男の象徴であるチ●チ●をブラ下げた状態の身体で、“ 女 ” として生活する事を≪ 国 ≫と社会から “ 認められた ” っていう大義名分をゲット出来る様になった訳だ。
女にとって凶器でしかない男の象徴を堂々とブラ下げ、これ見よがしに揺らしながら『 自分は女の一員となった! 女共、トラスン女を “ 同じ女として ” 素直に受け入れろ! 』ってな、トラスン女は鬼の首を取ったかの様に奇行の限りを尽くす様になるのさ! 」
アノスベルド
「 奇行の限り??
男の象徴を堂々とブラ下げた身体で “ 女として生きてる ” ってだけでも十分過ぎる程、奇行な存在だと思うけど?? 」
マオ
「 アベル、それは思っていても口に出したら駄目な言葉だぞ。
心の中に秘めておくんだ 」
アノスベルド
「 は~~い!
それで──、その奇行種達はどんな奇行の限りを尽くすの?
教えてよ、惷麗── 」
マオ
「 コラ、アベルぅ~~ 」
惷麗
「 フフン!
アノスにしては殊勝な心掛けだな。
良いだろう、特別に教えてやる!
『 自分の性別は “ 女 ” に変わったんだから、女として接しろ! 差別しないで “ 女 ” として公平,平等に扱え! 』って世間に対して喚くんだ。
自分を正当化し『 女子トイレを使わせろ! 権利が有る! 』『 女子更衣室を使わせろ! 権利が有る! 』『 女湯に入らせろ! 権利が有る! 』『 女子選手として女子大会に出場させろ! 権利が有る! 』『 女子高に通わせろ! 権利が有る! 』『 お得なレディースデイの対象者にしろ! 権利が有る! 』『 女性専用車両を使わせろ! 権利が有る! 』『 女性優遇の対象者にしろ! 権利が有る! 』とまぁ……これはほんの一部に過ぎないが、他にも未々色々と有るもんさ。
書類上性別が “ 女 ” に変更された事を良い事にだ──、か弱くひ弱な女性を危険から守る為に与えられている “ 女性の権利 ” をこれ幸いと振り翳して世間を騒がせ混乱させるんだ。
男の象徴を堂々とブラ下げた身体のままでだぞ、書類上での “ 女 ” になっただけの似非女がだ、恥ずかし気も無く当然の権利の様に我が物顔で “ 女性の権利 ” 乱用するんだ。
これを “ 奇行の極み ” と言わずして、何と言うんだ?
まさに最先端な時代に混乱と恐怖を招く奇行種の爆誕さ! 」
アノスベルド
「 ≪ 日本国 ≫は、カオスだね 」
惷麗
「 どんなに女性ホルモンを体内にドピュドピュ注入してもだ、≪ 日本国 ≫の進歩し発展した科学技術を駆使しても遺伝子を変える事は出来ない。
書類上の性別を “ 女 ” に変更しても遺伝子は完全に男の染色体だし、生物学的上でも男だ。
男として産まれた以上、男の象徴を性転換手術で切除し、女性ホルモンを体内にドピュドピュと注入し、胸を膨らませ肉体つきを女に近付け、似せて女っぽくなっても生物学的上は “ 男 ” だ。
男の遺伝子を女の遺伝子に変える事が出来る時代になれば、書類上だけでなく生物学的上にも “ 女 ” になれる訳だ。
女の遺伝子に変える事が出来れば似非女では無くなる訳だから、大手を振って堂々と “ 女 ” として生きれるのさ 」
アノスベルド
「 奇行種から、めでたく本当の “ 女 ” になれる──って事だね 」
惷麗
「 まぁ、そうだな。
要はだ、男の象徴を性転換手術で切除し、女性ホルモンを体内にドピュドピュと注入し、豊満な胸を持つ肉体に近付けて、女っぽくしてから書類上の “ 女 ” になりさえすればだ、仮に “ 女性の権利 ” を乱用したとしても多少は大目に見てもらえるし、文句は言われるだろうがケチョンケチョンに貶されて責められる事は無いって事だ。
性転換手術を拒否し、女性にとって凶器で恐怖の対象でもある男の象徴を堂々とブラ下げ、意気揚々と元気に揺らしながら、胸毛ボーボーの身体のままで、書類上の “ 女 ” になり、女として “ 女性の権利 ” を乱用するもんだから、世間から叩かれ文句を言われ、責められる訳だ。
『 差別するな! 』と世間に向けて訴えながら、自分自身が差別されても仕方無い事をしている──って事に気付いてない困ったちゃんなんだぞ。
気付いているが敢えて目を逸らして知らん顔してる輩も居るかも知れないがな── 」
マオ
「 シュンシュン……幾らなんでもディスり過ぎじゃないか? 」
惷麗
「 ディスってないぞ。
僕は客観的な事実をアノスに教えてるだけさ。
悪用する奴は必ず出て来るし、迷惑を被り、脅かされる女性達も現れるだろうし、被害者にならない様に≪ 国 ≫と社会が本気で真剣に女性達の心のケアやサポートを真摯に考え、安心,安全な生活を送れる様に守る必要も出て来るだろう。
何はともあれ、女性達にとっては非常に生き難い社会へと変貌しつつあるって事さ 」
アノスベルド
「 女性達が女湯に入ったら、胸毛ボーボーで男の象徴を堂々とブラ下げた身体の男が、我が物顔で入浴してたら、心底 “ ゾッ ” とするだろうね?
トラスン女に対して、抵抗が無くて平気な鋼の精神力を持つ女性達や笑顔でウェルカムの出来る異常に高い寛容性を持つ女性達も居るだろうけど、一寸した事件に発展しちゃうかもだよね?
呼ばれた警察も困るんじゃないかな?
身体は男でも心は女で──、性転換手術はしてないけど、書類上では “ 女 ” に変更されてるから、女として女湯で入浴を楽しんでいただけなのに、変質者扱いされて警察に事情聴取されるんだよね。
書類上では “ 女 ” だから、『 女として女湯を利用するのは当然の権利でしょ! 何も悪い事してない! 』って主張されたら、逆に警察を呼んだ女性達の方が、トラスン女から名誉毀損で訴えられて、高額な慰謝料を請求されちゃう事態になる可能性も有るよね 」
惷麗
「 そうなんだよな。
女子トイレ然り,女子更衣室然り,女子高然り,女性専用車両然り──だな。
男性恐怖症に悩む女性達,男性不信に悩む女性達,男性に対して抵抗を感じ悩む女性達にしてみたら、トラスン女っていう奇行種は脅威の存在として映る可能性も有るだろう 」
マオ
「 女性達と共存共栄を目指して生きる気でいるなら、温泉は混浴を利用すれば良いし、トイレだって多目的トイレを利用すれば良いだけの事だろ。
女湯や女子トイレ,女子更衣室を利用する事に拘り過ぎだし、執着し過ぎじゃないのか?
女性達に迷惑を掛けない様に意識して振る舞う理性,常識,良識,誠実さは、書類上の “ 女 ” になっても失うべきじゃないと思うけどな 」
アノスベルド
「 トラスン女が異常的に女子トイレの利用に拘るのは──、『 女性が用を足している生の音を堂々と聞きたい 』とか『 女性が用を足してる姿をドアの隙間から生で覗き見したい 』とか『 スマホをドアの隙間から入れて、用を足してる様子を盗撮したり、盗聴したい 』とか『 使用済みナプキンの臭いを嗅ぎたい 』とか『 使用済みナプキンを拝借したい 』とか『 使用済みナプキンを写メに撮ってコレクションしたい 』とか変態的な犯罪行為を正当化させる目的が有るんじゃないの?
男の姿ですると100%逮捕されて有罪になって前科が付くけど、トラスン女の状態でするなら通報はされても逮捕はされないだろうし、逆に通報した女性を名誉毀損で訴えて、多額の慰謝料を請求出来る可能性が有るから悪事に利用するには以て来いだよね。
トラスン女が女子更衣室や女湯の利用に異常的に拘るのも似た様な理由が有るんじゃないのかな?
大義名分を得た立場を悪用しないトラスン女も入るかも知れないけど、男の象徴を付けて生きてる以上、勃起してビンビンに反応しちゃう場合も有るよね?
女性からしたら凶器でしかない男の象徴を勃起させて、ビンビン反応させてる変質者が目の前で、オ●ニ●ーをしている姿を見せ付けられたとしても変質者を “ 女 ” 扱いして、通報も出来ないのは酷い社会だと思うな。
トラスン女に脅かされて、危機に晒される弱い立場に追いやられつつある女性達の安心な生活,安全な生活,心の安寧は一体誰が守るの?? 」
マオ
「 アベルぅ~~。
≪ 日本国≫では絶対に言ったら駄目だからな 」
アベルの口から、“ 使用済みナプキン ” とか “ オ●ニ●ー ” なんて言葉を聞く羽目になるとはな~~。
出来る事なら聞きたくなかった…………。
一体何処で知ったんだよ??
アノスベルド
「 は~~い♥ 」
惷麗
「 難しい問題では有るが、異形の僕等にとっては微塵も関係無い話さ!
──という訳でだ、男の安寧を守る為にもエロフを買おうぜ★ 」
マオ
「 何が『 という訳で 』だよ!
駄目に決まってるだろ!
エルフは却下っ!! 」
惷麗
「 何でだよぉ!! 」




