⭕ ダンジョン攻略 2
アノスベルド
「 マオ様は犯罪者にも優しいんですね…… 」
マオ
「 “ マオ兄さん ” だろ、アベル 」
アベルは如何にも詰まらなそうで不服そうな顔をしている。
アベルに抱っこされているプディも不機嫌みたいだ。
マオ
「 はぁ……。
此処迄ギルド員に来てもらう訳にもいかないし──、気絶させて連行するしかないかな 」
アノスベルド
「 気絶なんだ……。
詰まんないの… 」
プディ
「 ぷてぃ゛~~…… 」
惷麗
「 ハン!
逃げれない様、両足を切断すれば済むだろ。
プディに両足を喰わせてやれば良いじゃないか。
喰いたそうだし──なぁ? 」
プディ
「 ぷってぃ~~♥ 」
アノスベルド
「 惷麗、偶には良い事、言うじゃん! 」
マオ
「 『 なぁ? 』じゃないから!
こういう場合は、無傷で連行するもんなんだ 」
アノスベルド
「 セロフィート様が此処に居たら…… 」
プディ
「 ぷてぃ゛~~ 」
マオ
「 今回に限っては、セロに頼るの禁止ぃ!
オレが気絶させるから、余計な事をしない様にな! 」
惷麗
「 へいへい……。
僕は兄さんに従いまぁす♥ 」
マオ
「 アベルとプディも今回は──な? 」
アノスベルド
「 僕もマオ兄さんの決定に従うよ 」
プディ
「 ぷてぃ 」
マオ
「 急に聞き分けが良くなって気味が悪いな…… 」
アノスベルド
「 気の所為だよ、マオ兄さん♪ 」
プディ
「 ぷてぃ! 」
マオ
「 …………………………じゃあ、一寸だけ待っててくれな 」
アノスベルド
「 はぁ~~い 」
プディ
「 ぷてぃ 」
惷麗
「 何でも良いから、早く終わらせてくれよ。
《 ダンジョン 》に入りたいんだからさ! 」
マオ
「 分かったよ 」
シュンシュン,アベル,プディを残して、ノエルさんに話し掛ける。
破廉恥極まりない性犯罪者パーティはオレが気絶させる事になって、連行するのはノエルさんのパーティがしてくれる事になった。
保護しているエルフ族の奴隷も《 冒険者ギルド 》へ連れて行くみたいだ。
チラッと奴隷のエルフを見たけど、左右の胸がデカかった。
デカいからなのか、重たいからなのか分からないけど、「 タユン♥ 」と揺れるくらい垂れている。
細い身体に不釣り合いな豊満過ぎる胸が付いていれば、押し倒されても仕方無いのかも知れない。
薄着だし、美人だから余計に性欲を刺激しちゃったんだろうな。
ある意味、強姦未遂した冒険者も被害者なのかも知れないな~~。
だからって、強姦は許される行為じゃないから、厳しく罰せられて裁かれても文句は言えない。
オレはちゃっちゃっと破廉恥な性犯罪者パーティのメンバーを気絶させて行く。
セロみたいに睡眠魔法を使えたら楽なんだけど──、生憎とオレは睡眠魔法を使えない。
セロに相談してみようと思う。
気絶させたパーティメンバーが逃げれない様に両手首,両足首を縄で縛っとく。
後は、紐を引いて引き摺れば良い様にした。
叫ばれても煩いから、布を使って猿轡もしとく。
マオ
「 よし、これで良いかな?
ノエルさん、終わったよ 」
紙袋が有れば、頭から被せるんだけどな。
布を使って目隠しでもしとくか?
ノンドエルト・ボルニーコ
「 相変わらず、惚れ惚れする程の手際が良いよな 」
マオ
「 あはは……。
セロに仕込まれたからね…。
ノエルさん、後は御願いします 」
ノンドエルト・ボルニーコ
「 任せてくれ。
いやぁ、マオが来てくれて助かったよ 」
マオ
「 役に立てれて良かったよ。
あっ、そうだ──。
ノエルさん、セイリース・ナトバンを追放したパーティを知ってる?
《 ダンジョン 》に入る前に複数属性の使い手を追放したイカれたパーティなんだけど── 」
ノンドエルト・ボルニーコ
「 あぁ~~、〈 戦悽の雷 〉だな。
有名なA級冒険者パーティだ。
彼奴等、《 ダンジョン 》に入ったっ切り出て来ないらしいぞ。
まぁ、《 ダンジョン 》にも寝泊まりの出来る安全地帯は在るし、最深部を目指してるのかも知れないが── 」
マオ
「 無事なら良いけどな 」
ノンドエルト・ボルニーコ
「 どうだかな。
《 ダンジョン 》の中は未知の領域だしな。
こればっかりは誰にも分からないさ。
マオ達も《 ダンジョン 》に入るんだろ。
気を付けろよ 」
マオ
「 有り難う、ノエルさん!
《 ダンジョン 》初体験の弟妹は張り切ってるけど、無茶しない様にさせるよ 」
ノンドエルト・ボルニーコ
「 《 ダンジョン 》に魅入られなきゃ良いけどな 」
マオ
「 そうですね…… 」
シュンシュンもアベルも人間じゃないから、《 ダンジョン 》に魅入られる心配は無い筈だ。
ノエルさんと別れて、シュンシュン,アベル,プディの元へ戻った。
◎ 訂正しました。
アノスベルドに抱っこされている ─→ アベルに抱っこされている
交遊場合は、─→ こういう場合は、




