⭕ 助っ人 4
オレの知らない間に勝手にオレの眷属となっていた吸血鬼のアノスベルドの使い魔──鮮血のスライムのプディは、オレ達に絡んで来た素行の悪い冒険者パーティの4人組に体当たりをぶちかましていた。
スライムの “ 体当たり ” って全然痛そうに見えないんだよな~~。
何かぁ~~見ていて “ 微笑ましい ” って感じだ。
きっとプディが可愛い所為だな。
絶対そうに違いない。
冒険者達もプディから体当たりを食らっても平然としてるし、やっぱり大したダメージを与える事は出来なさそうだ。
スライムって軽そうだもんな。
1度、体重計でプディの重さを測ってみたい。
プディは何度も何度も冒険者達に体当たりを食らわせる。
必死なプディの姿が可愛くて見ているオレは癒されてしまう。
スライム──良いなぁ~~~~、オレも欲しい!!
その内、プディは冒険者達に捕まってしまった!
オレはハラハラしながら「 プディ!! 」って名前を呼んだってのに、シュンシュンとアノスベルドは平然としている。
シュンシュンは野次馬みたいに面白そうに笑って見ているし──、アノスベルドに関しては左親指を下にして首の前で左側に引く仕草をしている。
多分プディへの合図なんだろうけど、御世辞にも上品な合図とは思えない。
使い魔に物騒な合図を送るなんて、侮れない10歳だな。
最低でも1000年は生きてる10歳だけどな~~。
主人であるアノスベルドからの合図を理解したのかプディの体の色が赫色から更に濃い赫色に変わった様に見えた。
その途端、プディの体からドス黒い魔法陣が浮かび上がった。
マオ
「 あれって── 」
惷麗
「 陰陽陣だな。
アノスが言ってたろ、幻夢がプディに闇呪術を施した──ってな。
発動したんだろうよ 」
シュンシュンはニヤニヤしながら様子を見ている。
冒険者達は陰陽師を知らないし、陰陽術も陰陽陣も知らない。
素質の無い〈 ノマ 〉は魔法力を授からないから、魔法陣は見えないんだけど、陰陽陣は見えるから驚いてるみたいだ。
〈 ノマ 〉にも見えるドス黒くてヤバ気な陰陽陣を冒険者達は魔法陣だと思っているだろうし、何故見えているのか分からなくて困惑しているみたいだ。
原因が分からないんだから顔が恐怖に歪んでもおかしくないと思う。
陰陽陣からは真っ黒い不気味な無数の手が伸びていて、冒険者達の身体を掴んでいる。
プディが冒険者達から離れると、ドス黒い陰陽陣が巨大化して黒い手に掴まれた冒険者達が引き摺り込まれて行く。
陰陽陣の先が何処に繋がっているのか分からないけど──、もしかしたら幻夢さんの《 実験室 》かも知れない。
マオ
「 ……………………1人残らず陰陽陣に取り込まれちゃったな 」
4名の冒険者を取り込んだ陰陽陣は消えてしまって、プディがピョンピョンと上下に飛び跳ねながらプルンプルンと体を揺らしている。
何だろう──、本当にゼリーに見えて来た。
キャラメルゼリーでも作ろうかな?
マオ
「 それにしてもおっかない陰陽陣だったな。
あの黒い無数の手からは逃げられそうにない気がするよ 」
惷麗
「 アノス──。
マオはセロフィートのだからな。
呉々もセロフィートの前で “ 僕の ” なんて絶対に言うなよ。
〈 テフ 〉に変換されるぞ 」
アノスベルド
「 あっ──!
御免なさい、マオ様…… 」
マオ
「 今回だけな。
何
折角アベルと仲良くなれたのに〈 テ
アノスベルド
「 はい(////)」
惷麗
「( 幻
やっぱり幻
家族を捨てて人間である事も捨てて迄、大量の妖怪
何
マオ
「 シュンシュン、どうしたんだ? 」
惷麗
「 何
それより、プディの強さを確
マオ
「 あっ、そうだったな。
次は冒険者じゃなくて怪物
という訳で──、オレ達はプディの実力を見る為に怪物
マオ
「 ──プディ、強いな。
進化したスライムってだけは有るよ。
怪物
惷麗
「 あぁ、そうだな。
プディはアノスの言う事しか聞かないから、アノスを衛
アノス、プディみたいなのを増やす事は出来ないのか? 」
アノスベルド
「 1体にプール並
マオ
「 シュンシュンの死
衛
シュンシュンの傍
惷麗
「 まぁ、それは言えてるが── 」
アノスベルド
「 僕も戦えますよ。
セロフィート様から護身術を教わりました。
ナイフ投げなら任せてください!
セロフィート様に首元を命中させる秘
マオ
「 へ、へぇ……セロから直
アノスベルド
「 はい!
首を跳ねてしまえば大抵の生き物は死ぬので──。
頭を吹き飛ばしたり、同
マオ
「 そっか~~。
物騒な戦い方
アノスベルド
「 マオ様の御役に立ちたくて頑張ってモノにしました(////)
(*⌒∀⌒*)エヘヘ 」
マオ
「 有
セロはスパルタで鬼畜軍曹並
心身
アノスベルド
「 鬼畜軍曹??
セロフィート様からは優しく丁寧に教えて頂けました(////)」
マオ
「 優しくぅ?
オレの時
差別的ぃ!! 」
惷麗
「 なぁ、“ 吹き飛ばす ” って言うけど、どうやって頭や四
アノスは武器を持ってないだろ 」
アノスベルド
「 僕の武器は──血液です。
セロフィート様から頂いた特殊な血液を使って戦います 」
惷麗
「 特殊な血液だぁ? 」
アノスベルド
「 僕にも良
惷麗
「 …………また幻
大
マオ
「 有り得るな。
セロと幻
大
惷麗
「 絶対にそうだろ。
嫌
マオ
「 何
シュンシュンも似
惷麗
「 馬鹿言えよ!
僕は自
セロフィートに能力
マオ
「 節操無い変態実験野郎の仲間入
惷麗
「 ぐぬっ── 」
マオ
「 あははっ(////)」
惷麗
「 あんまり笑うな!(////)」
アノスベルド
「 マオ様と惷
惷麗
「 コラ!
然
僕の方
マオ
「 良
≪ エルゼシア大陸 ≫では兄姉弟妹
オレだって育ての兄
惷麗
「 縦の礼節,横の礼節は、どうなってんだ…… 」
マオ
「( シュンシュンが言うとかぁ~~ )
大
正式な場面
アノスベルド
「 礼節と1番無縁そうな惷
マオ
「 はははっ、そうだな。
普段のシュンシュンは自己中
惷麗
「 お前等
マオ
「 プディの強さも分かったし、今日
明日
アノスベルド
「 はい! 」
マオ
「 《 キャンプ地 》に戻って夕食
オレ達は遭遇した怪物
◎ 訂正しました。
“ 礼節 ” とは1番無縁そうな ─→ 礼節と1番無縁そうな




