✒ 助っ人 2
──*──*──*── 公園
アノスベルド
「 惷麗さんが霄囹様だったなんて……。
性別を変えれるなんて闇呪術って凄いんですね!
幻夢様も性別反転が出来るんですか? 」
マオ
「 性別反転は闇呪術とは無関係なんじゃないかな?
シュンシュンが妖怪から奪った能力だもんな? 」
惷麗
「 その通りだ。
僕に喧嘩を売った生意気で無謀な妖怪から真名を奪って、能力の所有権も奪ってやった。
僕にしか出来ない事だぞ! 」
アノスベルド
「 幻夢様には出来ないんですか? 」
惷麗
「 当たり前だろ!
彼奴に出来て堪るかよ! 」
マオ
「 ははは……。
幻夢さんが性別反転なんてしたら、とんでもない美人が現れちゃうよ 」
惷麗
「 ──見えたぞ、公園だ!
別名、“ 屋台公園 ” って言われてるんだぞ! 」
マオ
「 シュンシュン~~。
アベルに嘘を教えない! 」
屋台が出店されている公園には、御客が多くて賑わっている。
マオ
「 アベルは何を食べたい?
何でも好きなのを選んで良いんだから 」
アノスベルド
「 えと………………眷属は飲食を必要としないでは?
何故態々飲食をするのですか? 」
惷麗
「 はぁ?
味覚が有るんだから飲食を楽しむのは当然だろ!
アノスは今まで飲食をしてなかったのかよ? 」
アノスベルド
「 当然です。
必要無い飲食をするなんて── 」
マオ
「 そっか、アベルは頬っぺたが落ちちゃう程に美味しい料理を食べた事が無いんだな。
オレの眷属になる前は、吸血鬼って何を食べてたんだ? 」
アノスベルド
「 僕達は植物から精気を吸い取っていました 」
惷麗
「 植物から精気だって?
それって美味いのかよ? 」
アノスベルド
「 花の種類に依って少し違いますよ。
僕の様な子供は道端に咲いている花で足りていました 」
マオ
「 そ…そうなんだ……。
道端の花か── 」
アノスベルド
「 大人になると花屋で買った花から精気を吸い取っていました 」
惷麗
「 キノコンの育てた植物から精気を吸い取るのだけは止めとけよ。
彼奴等怒ると手が付けられないからな 」
アノスベルド
「 マオ様の眷属となってからは植物からも精気を吸い取る事もしていません 」
マオ
「 食べても問題は無いんだ。
アベル、折角だからスイーツデビューしよう! 」
アノスベルド
「 スイーツデビュー……ですか??
分かりました。
マオ様が仰有るなら、スイーツデビューします!! 」
マオ
「 そうこなくっちゃな!
よし、アベルの歓迎祝いだ!
屋台のスイーツを完全制覇しよう!! 」
惷麗
「 今日はマオの奢りだな! 」
マオ
「 あはは!
任しとけ!
アベル、遠慮しないで確り食べろよ 」
アノスベルド
「 は、はい…… 」
オレはシュンシュン,アノスベルドと一緒に屋台で販売されているスイーツを完全制覇する為にスイーツを買いまくった。
──*──*──*── フィールド
アノスベルド
「 はぁ~~~~。
スイーツってあんなに美味しかったんですね(////)
今まで損をしていた気分です(////)」
惷麗
「 そうだろ。
どんなに食べても体内で〈 テフ 〉に変換されるから、満腹になる事が無いからな!
生
マオ
「 そう言えば、アベルの歳
アノスベルド
「 僕は10歳です。
セロフィート様に命
マオ様の眷属となったから、僕は死なずに済んだんです 」
マオ
「 そっか、10歳か。
成人前だから《 冒険者ギルド 》で冒険者登録は出来ないな 」
惷麗
「 助
お前
血を武器にでも変えて戦うのか? 」
アノスベルド
「 血を武器に変える??
そんな事はしません。
僕の場合は “ 使い魔 ” に戦わせますから 」
マオ
「 使い魔?
魔物
アノスベルド
「 僕は未
僕の “ 使い魔 ” はスライムなんです 」
惷麗
「 スライムだってぇ?
スライムなんて怪物
純血種の始祖の末裔・吸血鬼
アノスベルド
「 ムッ!
スライムを馬鹿にしないで下さい!
スライムの凄さは育て方
進化に成功したスライムは決
マオ
「 怪物
それに≪ 日
惷麗
「 怪異の類
スライムなんてのは、明らかにゲームの中に存在するモンスターだ 」
アノスベルド
「 スライムはセロフィート様から御提供して頂けました。
僕が頂いたのは、あらゆる可能性を無限大に秘めている無属性のスライムでした 」
惷麗
「 はぁ?
無属性スライムなんてゲームでは、“ ザコ・オブ・ザ・キング・ザコ ” ってのが定番だぞ!
ザコの中
マオ
「 シュンシュン……詳しいな 」
アノスベルド
「 むぅ!
無属性スライムはザコの王様じゃないですよ!!
幻
マオ
「 えっ?
セロだけじゃなくて、幻
それに大量の血液って………… 」
アノスベルド
「 えぇと──、セロフィート様から御提供して頂けた無属性スライムに、幻
大量の血液の中には僕の血をスポイト1滴分
マオ
「 因
アノスベルド
「 えっと──、幻
凄いですよね!
あんなに大量の血液を使わせて下さったのに未
どうやって集めたのでしょうか? 」
マオ
「 そ…そだな……。
不思議だな…… 」
幻
確
もしかしたら、犯罪者じゃない人間も入
惷麗
「 闇
幻
体内から1滴残らず血液を抜く闇
マオ
「 シュンシュンもそ
惷麗
「 当たり前だろ。
良
あれは闇
フフン、凄いだろ。
オカルトの謎が1つ解
マオ
「 シュンシュンと幻
惷麗
「 流石に全部じゃないさ。
これでも多
異形,怪異の中にも血液が大
犯人の特定は出来ないな 」
マオ
「 はぁ…………。
人間の仕業じゃないとは思っていたけど──、まさかシュンシュンと幻
惷麗
「 今更だろ!
処
アノスベルド
「 はい。
進化をして “ 鮮血の
マオ
「 せ……鮮血のスライム??
何
アノスベルド
「 僕の血を混ぜた大量の血液を取り込んだので。
僕は “ プディ ” って名
ゼリーみたいにプルプルしていて触
僕の瞳の色と御揃いなんです♥ 」
マオ
「 へぇ…… 」
アノスベルド
「 魔法
喰
知能も高くて、理解力も付いて、どんどん強くなってくれるから戦闘向きのスライムなんです 」
マオ
「 へぇ……。
アベルの代わりに戦ってくれる訳だな? 」
アノスベルド
「 はい。
僕の使い魔なので、僕も戦闘に参加して指示を出す必要が有るんですけど……。
それにプディは空
上
惷麗
「 スライムがど
アノスベルド
「 体内で内
全体攻撃の “ 鮮血の
マオ
「 それは……凄いな~~ 」
アノスベルド
「 僕のプディは間違い無く、マオ様の役に立てます!! 」
アノスベルドは両目を蘭
セロが提供した無属性スライムなら、其
絶対にセロから何
マオ
「 確
セロに御礼を伝えないとだな! 」
セロの事だから、絶対に何
要注意だな!
オレが確
惷麗
「 ──やっと《 キャンプ地 》が見えて来
マオ、テントに戻ったら夕飯か? 」
マオ
「 さっきスイーツを食べたばっかりだろ。
折角だし、アベルの使い魔──プディが戦闘する様子を見たいな。
シュンシュンも興味あるだろ? 」
惷麗
「 まぁな。
見てやっても良
マオ
「 決まりだな。
アベルも良
アノスベルド
「 はい!
是非、見てほしいです!! 」
アノスベルドは嬉しそうに笑ってくれる。
う~~~~ん…………一体何
もしかしたら、何
分からないな~~。
アノスベルド程
セロが戻って来




