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☀「 セロ 」もしも、霄囹がマオと一緒に冒険者をしたら……。  作者: 雪*苺
一一日目 【 すてる人・ひろう人 】
23/49

✒ 助っ人 2


──*──*──*── 公園


アノスベルド

しゅんれいさんがしょうれい様だったなんて……。

  性別を変えれるなんてやみじゅじゅつって凄いんですね!

  げん様も性別反転が出来るんですか? 」


マオ

「 性別反転はやみじゅじゅつとは無関係なんじゃないかな?

  シュンシュンが妖怪あやかしから奪った能力ちからだもんな? 」


惷麗

「 そのとおりだ。

  僕に喧嘩を売ったなまぼう妖怪あやかしからを奪って、能力ちからの所有権も奪ってやった。

  僕にしか出来ない事だぞ! 」


アノスベルド

げん様には出来ないんですか? 」


惷麗

「 当たり前だろ!

  彼奴アイツに出来てたまるかよ! 」


マオ

「 ははは……。

  げんさんが性別反転なんてしたら、とんでもない美人があらわれちゃうよ 」


惷麗

「 ──見えたぞ、公園だ!

  べつめい、“ 屋台公園 ” って言われてるんだぞ! 」


マオ

「 シュンシュン~~。

  アベルに嘘を教えない! 」


 屋台がしゅってんされている公園には、御客が多くてにぎわっている。


マオ

「 アベルはなにを食べたい?

  なんでも好きなのを選んでいんだから 」


アノスベルド

「 えと………………眷属は飲食を必要としないでは?

  わざ(わざ)飲食をするのですか? 」


惷麗

「 はぁ?

  味覚が有るんだから飲食を楽しむのは当然だろ!

  アノスは今まで飲食をしてなかったのかよ? 」


アノスベルド

「 当然です。

  必要無い飲食をするなんて── 」


マオ

「 そっか、アベルは頬っぺたが落ちちゃうほどしい料理を食べた事が無いんだな。

  オレの眷属になる前は、吸血鬼ヴァンパイアってなにを食べてたんだ? 」


アノスベルド

「 僕達は植物から精気を吸い取っていました 」


惷麗

「 植物から精気だって?

  それっていのかよ? 」


アノスベルド

「 花の種類に依って少し違いますよ。

  僕のような子供はみちばたに咲いている花でりていました 」


マオ

「 そ…そうなんだ……。

  みちばたの花か── 」


アノスベルド

「 大人になると花屋で買った花から精気を吸い取っていました 」


惷麗

「 キノコンの育てた植物から精気を吸い取るのめとけよ。

  彼奴アイツ怒ると手が付けられないからな 」


アノスベルド

「 マオ様の眷属となってからは植物からも精気を吸い取る事もしていません 」


マオ

「 食べても問題は無いんだ。

  アベル、折角だからスイーツデビューしよう! 」


アノスベルド

「 スイーツデビュー……ですか??

  分かりました。

  マオ様が仰有おっしゃるなら、スイーツデビューします!! 」


マオ

「 そうこなくっちゃな!

  よし、アベルの歓迎祝いだ!

  屋台のスイーツを完全制覇しよう!! 」


惷麗

今日きょうはマオのおごりだな! 」


マオ

「 あはは!

  任しとけ!

  アベル、遠慮しないでしっかり食べろよ 」


アノスベルド

「 は、はい…… 」


 オレはシュンシュン,アノスベルドと一緒に屋台で販売されているスイーツを完全制覇する為にスイーツを買いまくった。











──*──*──*── フィールド


アノスベルド

「 はぁ~~~~。

  スイーツってしかったんですね(////)

  今までそんをしていた気分です(////)」


惷麗

「 そうだろ。

  どんなに食べても体内で〈 (原質)(みなもと) 〉に変換されるから、満腹になる事が無いからな!

  きるには楽しみは必要だぞ 」


マオ

「 そう言えば、アベルのとしいくつなんだ? 」


アノスベルド

「 僕は10歳です。

  セロフィート様にいのちを助けて頂いたときが10歳でした。

  マオ様の眷属となったから、僕は死なずに済んだんです 」


マオ

「 そっか、10歳か。

  成人前だから《 冒険者ギルド 》で冒険者登録は出来ないな 」 


惷麗

すけって言ってたよな?

  お前(アノス)戦うんだ?

  血を武器にでも変えて戦うのか? 」


アノスベルド

「 血を武器に変える??

  そんな事はしません。

  僕の場合は “ 使い魔 ” に戦わせますから 」


マオ

「 使い魔?

  魔物マタムトでも使役してるのか? 」


アノスベルド

「 僕はだ成人していないので、魔物マタムトではなくて怪物モンスターです。

  僕の “ 使い魔 ” はスライムなんです 」


惷麗

「 スライムだってぇ?

  スライムなんて怪物モンスターの中では、ザコちゅうのザコだろ。

  純血種の始祖の末裔・吸血鬼ヴァンパイアの王(ロード)の使い魔が怪物モンスターのザコって、なんの冗談だよ? 」


アノスベルド

「 ムッ!

  スライムを馬鹿にしないで下さい!

  スライムの凄さは育てかたで変わるんです!!

  進化に成功したスライムはけっして “ ザコ ” じゃないです!! 」


マオ

怪物モンスターが進化するなんて初耳だけどな~~。

  それに≪ にっぽんこく ≫には怪物モンスターなんてないだろ 」


惷麗

「 怪異のたぐい,異形のたぐい,霊的存在のたぐい,人類しかない≪ しまぐに ≫だぞ。

  スライムなんてのは、明らかにゲームの中に存在するモンスターだ 」


アノスベルド

「 スライムはセロフィート様から御提供して頂けました。

  僕が頂いたのは、あらゆる可能性を無限大に秘めている無属性のスライムでした 」


惷麗

「 はぁ?

  無属性スライムなんてゲームでは、“ ザコ・オブ・ザ・キング・ザコ ” ってのが定番だぞ!

  ザコのちゅうのザコの王様って位置けのザコだぞ 」


マオ

「 シュンシュン……詳しいな 」


アノスベルド

「 むぅ!

  無属性スライムはザコの王様じゃないですよ!!

  げん様も大量の血液を提供して下さって──、無属性スライムの進化に成功したんですから!! 」


マオ

「 えっ?

  セロだけじゃなくて、げんさんも関わってたのか?

  それに大量の血液って………… 」


アノスベルド

「 えぇと──、セロフィート様から御提供して頂けた無属性スライムに、げん様が提供して下さった大量の血液の中に無属性スライムをれて血液を吸わせました。

  大量の血液の中には僕の血をスポイト1滴ぶんが混ざっています 」


マオ

ちなみにだけど、大量の血液ってのはの量なんだ? 」


アノスベルド

「 えっと──、げん様は学校のプールなみ(なみ)ぱいぶんを使わせて下さいましたよ。

  凄いですよね!

  あんなに大量の血液を使わせて下さったのにまだ(まだ)余裕が有るみたいで──。

  どうやって集めたのでしょうか? 」


マオ

「 そ…そだな……。

  不思議だな…… 」


 げんさんっ!!

 たしか犯罪者から “ 血を抜いてる ” とか言ってた気がするけど──、一体全体なんおくにんの犯罪者から血を抜いたんだろう……。

  もしかしたら、犯罪者じゃない人間もはいってるかも知れないよな……。


惷麗

やみじゅじゅつを成功させるけつは大量の血液だからな。

  げんなら隠し持っててもないさ。

  体内から1滴残らず血液を抜くやみじゅじゅつを使えばラクだしな 」


マオ

「 シュンシュンもやみじゅじゅつを使えるのか? 」


惷麗

「 当たり前だろ。

  くオカルト番組で、血を抜かれて倒れてる動物だの人間だのって映像が流れるだろ?

  あれはやみじゅじゅつを使って血を抜いたあとだったりするんだぞ!

  フフン、凄いだろ。

  オカルトの謎が1つけたな! 」


マオ

「 シュンシュンとげんさんの仕業だったのかよ?! 」


惷麗

「 流石に全部じゃないさ。

  これでもしょうちょうはしてるんだ。

  異形,怪異の中にも血液がだいきなやからるからな。

  犯人の特定は出来ないな 」


マオ

「 はぁ…………。

  人間の仕業じゃないとは思っていたけど──、まさかシュンシュンとげんさんも関わっていたなんて…… 」


惷麗

「 今更だろ!

  ところでだ、大量の血液を吸わせた無属性スライムはんだ? 」


アノスベルド

「 はい。

  進化をして “ 鮮血の(ブラッディ)スライム ” になりました 」


マオ

「 せ……鮮血のスライム??

  なんか……物騒な名前だな? 」


アノスベルド

「 僕の血を混ぜた大量の血液を取り込んだので。

  僕は “ プディ ” ってけました。

  ゼリーみたいにプルプルしていてさわごこいですよ。

  僕の瞳の色と御揃いなんです♥ 」


マオ

「 へぇ…… 」


アノスベルド

魔法マジックは使えないんですけど、呑み込んで体内にれた獲物を消化して取り込むんです。

  べた獲物の能力ちからや特殊技を習得ラーニングして自分の能力ちからとして使えるんです。

  知能も高くて、理解力も付いて、どんどん強くなってくれるから戦闘向きのスライムなんです 」


マオ

「 へぇ……。

  アベルの代わりに戦ってくれる訳だな? 」


アノスベルド

「 はい。

  僕の使い魔なので、僕も戦闘に参加して指示を出す必要が有るんですけど……。

  それにプディはそらも飛べるんです!

  じょうくうからの攻撃も得意ですよ 」


惷麗

「 スライムがそらを飛ぶんだよ…… 」


アノスベルド

「 体内でないぶんぴつしている血液を蝙蝠の翼みたいに変化させてそらを飛びます。

  全体攻撃の “ 鮮血の(ブラッディ)レイン ” は、獲物を骨まで溶かしちゃう凄い技なんですよ! 」


マオ

「 それは……凄いな~~ 」


アノスベルド

「 僕のプディは間違い無く、マオ様の役に立てます!! 」


 アノスベルドは両目をらん(らん)と輝かせながら、グイグイとオレにアピールしてる。

 セロが提供した無属性スライムなら、へんに出現するようただの無属性スライムじゃないと思えてまない。

  絶対にセロからなに無属性スライムだろう。


マオ

たしかに頼もしいすけだな。

  セロに御礼を伝えないとだな! 」


 セロの事だから、絶対になんからぬ事をたくらんでるに違いないぞ!!

 要注意だな!

 オレがしっかりしないとだ!!


惷麗

「 ──やっと《 キャンプ地 》が見えてたな。

  マオ、テントに戻ったら夕飯か? 」


マオ

「 さっきスイーツを食べたばっかりだろ。

  折角だし、アベルの使い魔──プディが戦闘する様子を見たいな。

  シュンシュンも興味あるだろ? 」


惷麗

「 まぁな。

  見てやってもいぞ! 」


マオ

「 決まりだな。

  アベルもいかな? 」 


アノスベルド

「 はい!

  是非、見てほしいです!! 」


 アノスベルドは嬉しそうに笑ってくれる。

 う~~~~ん…………一体で見たんだろう??

 もしかしたら、かでれ違っただけとか??


 分からないな~~。

 アノスベルドほどの美貌の持ちぬしなら忘れない筈なんだけどな…………。

 セロが戻ってたら確認してみるか。

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