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☀「 セロ 」もしも、霄囹がマオと一緒に冒険者をしたら……。  作者: 雪*苺
一一日目 【 すてる人・ひろう人 】
22/49

⭕ 助っ人 1


──*──*──*── 自宅


マオ

「 ただいま、マオキノ! 」


マオキノ

「 マオ様、お帰りなさいませエリ。

  セロ様が頼もしいすけ此方こちらに転移されましたエリ 」


マオ

「 え?

  すけ

  誰だろう?? 」


惷麗

げんか?! 」


 シュンシュンはを乗り出してげんさんの名前をくちにする。


マオキノ

「 ……………………違うエリ 」


惷麗

「 コラ、ぶつを見るような目で僕を見るんじゃない! 」


マオキノ

「 ペッ──。

  しょうれいちゃまは御呼びでねぇエリ!

  黙ってるエリ! 」


惷麗

「 このキノコ野郎──。

  ガスバーナーであぶってやろうか! 」


マオ

「 シュンシュン、どぅどぅ……。

  マオキノも穏便にな?

  今日きょうは御客さんを連れてたんだ 」


キノコン

「 御客様ですエリ? 」


マオ

「 そうなんだ。

  複数属性を使えるマギタ(魔法使い)のセイリース・ナトバンさんだよ。

  訳あって、一時的に〈 サムシンググレート 〉で保護する事になったんだ 」


マオキノ

「 存じてますエリ。

  セロ様へはボクから報告させて頂きますエリ 」


マオ

さすマオキノ、情報が早いな。

  で盗みきしてるんだ? 」


マオキノ

「 企業秘密ですエリ★ 」


 企業秘密って──。

 盗みきしてる事は認めるんだな……。

 油断ならないなぁ。


惷麗

「 企業じゃないだろ 」


マオキノ

しょうれいちゃまはくちを挟むんじゃねぇエリ! 」


惷麗

「 おい!

  どんどん乱暴になっててるぞ! 」


マオ

「 マオキノ、セイリースさんを1人にしたら身の危険が有るから護衛を御願いしたいんだ。

  頼めないかな? 」


マオキノ

「 御任せくださいませエリ!

  つつしんで護衛の件、お受け致しますエリ★ 」


マオ

かったぁ~~。

  がとな、マオキノ!

  セロがないから、頼れるのはマオキノだけなんだ 」


マオキノ

「 マオ様(////)

  マオ様に頼って頂けるのはきょうえつごくきわみ──、御褒美ですエリ♥

  頼っていただけて嬉しいですエリ♥

  全身全霊を持って分身たいが護衛させて頂きますエリ! 」


マオ

「 セイリースさんに出すあっかんからしっかり守ってくれな!

  学ばないやからは見せしめに摘まみいしていからな! 」


マオキノ

「 はいですエリ!

  がとう御座いますエリ♥ 」


 マオキノがこころよく引き受けてくれたから安心した。

 マオキノはキノコン達に支給されている吸水性抜群のバスタオルでよだれを拭き拭きしている。

 よだれの量で喜んでくれている事や嬉しさが分かるようになっちゃったな~~。


マオ

「 セイリースさんが信頼の出来る新しい仲間と出逢える迄は、この家で寝泊まりしてくれるかな。

  フリーになったばかりだし、フィールドでキャンプして過ごすのはだ危険だと思うんだ。

  りきを一時的に封じる道具アイテムを悪用する冒険者だってるだろうし。

  この家ならマオキノが管理してくれてるし、手料理も絶品だよ。

  マオキノの分身たいが見張りもしてくれるから、敷地ないなら安心,安全に暮らせるし 」


セイリース・ナトバン

なに迄して頂かなくても──。

  しょう(しょう)過保護ではなくて? 」


マオ

「 ふぅん?

  りきを封じられて屈強な男達に取り囲まれたら、護身術も役に立たないよ。

  好き勝手になぶられて、理不尽な性的暴行を受けて、言いなりになる地獄のように屈辱的な人生を送りたいって事かな?

  セイリースさんは自分のしょう価値を自覚したほういね。

  今迄セイリースさんが無事だった事が不思議なくらいだよ。

  パーティに恵まれてたのかな? 」

 

セイリース・ナトバン

「 …………………………分かりましたわ。

  マオさんの御厚意に甘えてしばらく、この家で生活させて頂きますわ…… 」


マオキノ

「 賢明な判断エリ。

  マオ様の御厚意を断るようなら片足を引きってでもうなずかせていたエリ。

  素直が1番エリ~~ 」


惷麗

「 キノコンならやりか兼ねないから笑えないな 」


セイリース・ナトバン

「 ……………………………………。

  きょ……今日きょうから 宜しく御願い致しますわ…… 」


マオキノ

「 マオ様のきゃくじんとして、御世話するエリ 」


マオ

がとな、マオキノ。

  セイリースさんの事、くれ(ぐれ)も頼んだぞ 」


マオキノ

「 お任せくださいませエリ♥ 」






マオ

「 それで──、すけって誰なんだ? 」


マオキノ

「 マオ様の新しい眷属となられたアノスベルド様ですエリ 」


マオ

「 は??

  えっ??

  誰って??

  アノスベルドぉ??

  新しいオレの眷属ぅ??

  それって──、げんじょうさん達がオレの眷属になってくれたとき以来じゃないか? 」


マオキノ

「 アノスベルド様に関しては、じつ早くに眷属となられていましたエリ 」

 

マオ

「 はぁぁぁぁ??

  どゆことぉ??

  オレがセロに頼んでさかとうの試しりで別の≪ しまぐに ≫に行く前から、オレの眷属になってたのか??

  初耳なんですけどぉ!! 」


マオキノ

「 セロ様からマオ様へのこうがい禁止令が出されていましたエリ。

  マオ様にチクれませんでしたエリ 」


マオ

「 いや、チクったら駄目だからな!

  マオキノがセロに消されちゃったら、オレが困るよ!

  立ちなおれなくなるから、わざ(わざ)オレにチクらなくていからな! 」


マオキノ

「 マオ様は御優しいですエリ♥

  ボクの心配をして頂けるなんて…………感無量ですエリぃ~~♥♥♥ 」


マオ

「 セロめぇ~~!!

  眷属なんてにも大事な事なのに内緒にするなんて── 」


マオキノ

「 アノスベルド様にも大変な事情が御有りでしたエリ。

  一族の問題を解決させ、落ち着く迄は御多忙でしたエリ 」


マオ

「 そ…そうなんだ……。

  一族がからんだ問題は大変だもんな……。

  苦労が浮かんで見えそうだよ…… 」


マオキノ

「 アノスベルド様の種族は吸血鬼ヴァンパイアですエリ。

  じゅんけつしゅまつえいで、一族をべる吸血鬼ヴァンパイアの王(ロード)となられましたエリ 」


マオ

「 は?

  吸血鬼ヴァンパイアの王(ロード)ぉ?? 」


マオキノ

「 はいですエリ。

  こころづよくも頼もしい助っ人(眷属)ですエリ。

  アノスベルド様は居間リビングで御待ちですエリ 」


マオ

「 そ、そうだよな。

  迄も玄関で立ちばなししてる訳にはいかないもんな 」


 という訳で──、シュンシュン,セイリースさん,オレは玄関での立ちばなしを中断して家の中に上がった。


──*──*──*── リビング


アノスベルド

「 初めまして、マオ様(////)

  御紹介をたまわりましたアノスベルドと申します。

  マオ様の眷属としてさんじました。

  以後、御見知りおきを── 」


 オレに対して、まるで忠実な執事のようこうべれて挨拶してくれる少年に見覚えがあった。

 で見たのかまったく記憶にないんだけど──。

 だっかかな~~。

 思い出せない……。


 オレの眷属になったアノスベルドは、性別反転して女の子になっているシュンシュンよりも背が低い。

 銀色に光る月のように美しいサラッサラのぎんぱつあかいろのリボンで1つにむすんでいて、腰まで伸びている。

 あかいろのリボンは瞳と同じ色みたいだ。


マオ

「 オレの名前はマオ・ユーグナルだ。

 { ほんみょうはセロから聞いてるだろうけど、マオチェリンド・シェルダーシュカ・エルゼシアだ。

   ほんみょうは内緒にしてて、育てのせいを名乗らせてもらってる }

  アノスベルドもがるに “ マオ ” でいよ 」


アノスベルド

「 そんな!

  主人あるじの名前を呼び捨てるなんて、おそれ多いですっ!!

  “ マオ様 ” と呼ばせてください!

  僕の事は “ アベル ” と御呼び下さい 」


マオ

「 そんなにかしこまらなくてもいよ。

  オレはだ〈 コウ 〉になってないんだからさ。

  オレからしたら、アベルは弟みたいなもんだし、シュンシュンみたいに馴れ馴れしく接してくれたらいんだぞ 」


アノスベルド

「 そ…そんな……弟だなんて(////)

  おそれ多いです(////)」


惷麗

「 コイツ、いっまえにモジモジしてるぞ! 」


マオ

「 シュンシュン、アベルをよ。

  シュンシュンに弟みたいなもんだろ 」


惷麗

「 そうなのか。

  弟か──。

  フフン、ようぼくだろ? 」


マオ

「 シュンシュン!

  自分から敵を作るような事を言うなよ。

  アベルはみんなの弟なんだからさ 」


アノスベルド

「 あの──、シュンシュンさんって僕と同じおと── 」


マオ

「 よし!

  自己紹介は済んだな!

  オレ達は《 キャンプ地 》へ戻ろう!

  アベルも一緒にな! 」


アノスベルド

「 僕も一緒にいんですか?

  嬉しいです!(////)」


マオ

すけてくれたんだもんな。

  今日きょうから頼むよ 」


アノスベルド

「 はい♪

  お役に立ってみせます!

  マオ様♥ 」


惷麗

「 帰ってたのに泊まらないのかよ? 」


マオ

「{ セイリースさんの前で性別反転をく訳にもいかないだろ?

   セイリースさんにはで暮らしてもらうからしばらくは帰れないからな! }」


惷麗

「{ それもそうだな。

   マオが≪ エルゼシア大陸 ≫を統治する皇子様って事がバレても困るしな! }」


マオ

「{ 未だ統治してないって!

   オレは皇子としてきるも無いんだからな! }

  マオキノ、くれ(ぐれ)もセイリースさんの事は頼んだぞ 」


マオキノ

「 御任せくださいませエリ!

  行ってらっしゃいませエリ 」


マオ

「 うん、行ってます。

  セイリースさん、自分の家だと思ってくつろいでくれていからね 」


セイリース

がとう…ですわ……。

 ( を実家のように思って暮らすなんて絶対に無理ですわ~~!! )」


 オレはシュンシュンとアノスベルドを連れて、自宅から出た。

 マオキノが手を振って見送ってくれるから、オレも笑顔で手を振って応えた。


マオ

「 《 キャンプ地 》に戻ろう 」


惷麗

「 マオ、その前にめしでもわないか?

  僕はスイーツを食べたい! 」


マオ

「 シュンシュン、スイーツはめしにははいらないからな。

  折角だし、屋台でなにか買おう。

  《 セロッタ商会 》が屋台を出して飲食の販売をしてるから 」


アノスベルド

「 はい! 」

   

惷麗

「 気合はいり過ぎだろ。

  もっと肩の力を抜けよ。

  吸血鬼ヴァンパイアの王(ロード)は肩の力の抜きかたも知らない訳じゃないだろ? 」


アノスベルド

「 それぐらい知ってます!

  ところでシュンシュンさんはマオ様のなんですか?

  マオ様にはセロフィート様がるんです! 」


マオ

「 詳しいはなしは歩きながらしよう 」


 オレ達は屋台がしゅってんされている公園を目指して歩いた。

◎ 訂正しました。

  身の危険も有るから ─→ 身の危険が有るから

  御受け致しますエリ 」─→ お受け致しますエリ★ 」

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