表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☀「 セロ 」もしも、霄囹がマオと一緒に冒険者をしたら……。  作者: 雪*苺
一一日目 【 すてる人・ひろう人 】
19/49

⭕ 追放劇 1


──*──*──*── 一週間後


──*──*──*── 冒険者ギルド


──*──*──*── 受付カウンター


受付嬢

「 ──シュンレイ・ユーグナルさんのマイバイしょうの更新が終わりました。

  イィランク昇格、おめでとう御座います。

  1週間でディランクからイィランクへ昇格するなんて、凄いです!! 」


惷麗

がとう♪

  ──やったぞ!

  あと2ランクがればシィランクになれるな!

  《 ダンジョン 》にはいれるのもぐだ! 」


マオ

「 そうだな。

  このまま依頼を受けて達成し続けよう 」


 正確には11日目だ。

 ≪ ゼシュカノ(むら) ≫にて、《 冒険者ギルド 》で冒険者登録をした日を1日目としてかぞえたら──だけどな。

 ほんとうなら早くシュンシュンを連れて《 冒険者ギルド 》にたかったんだけど、いろ(いろ)と有って遅くなった。


惷麗

今日きょうからシィランクの依頼を受けれるんだよな! 」


マオ

エスランクのオレと組んでればな。

  シュンシュン、張り切り過ぎるなよぉ 」


──*──*──*── 伝言板


 シュンシュンと一緒に伝言板の前へ移動したら、貼られている依頼書を見る。


惷麗

「 ──見ろよ、マオ!

  盗賊の退治依頼が有るぞ!

  シィランクになると人間相手の依頼もはいるんだな。

  怪物モンスター討伐もきんぺんに出現する怪物モンスターの依頼が1つも無いな。

  えんぽうに出現する怪物モンスター討伐の依頼が多いぞ 」


マオ

「 移転陣が使えるからえんぽうの依頼を受けて問題無いよ。

  えんぽうの依頼になると報酬も上がるんだ。

  怪物モンスターLVレベルのランクも上がるからな 」


惷麗

「 よしよし、えんぽうの依頼をかたぱしから受けよう! 」


マオ

「 張り切るなってば!

  ちかの依頼も受けつつ、少しずつえんぽうの依頼に付けるんだ。

  ちかの依頼を達成させる事は《 冒険者ギルド 》に貢献する事にもなるし、達成されないまま終わる依頼を減らすつだいをする事もランク昇格のちかみちになる。

  なるべく地域に密着しつつ、貢献度と好感度を上げながら昇格を目指すのも冒険者を楽しむだいなんだ 」


惷麗

「 自分のランクに合った依頼を受けてればいんじゃないのかよ? 」


マオ

「 早く昇格する裏技だと思えばいよ。

  ぱしって依頼を受けまくるより《 冒険者ギルド 》に寄りいながら、ぎんして依頼を受けるんだ 」


惷麗

なんだよ、面倒だな…… 」


マオ

「 やってれば慣れるよ。

  《 冒険者ギルド 》に信頼される冒険者になれば、困ったときにはだすけしてもらえるんだ。

  なにも無いときにこそ、貢献して恩を売るんだ。

  未来の自分への投資だと思ってすればいよ 」


惷麗

「 投資ねぇ──。

  マオに任せる! 」


マオ

「 シュンシュンも一緒に考えるんだぞ 」


惷麗

「 僕には向かないんだよ、そう言うのは! 」


 シュンシュンのごとを聞き流しながら、一緒に受ける依頼を選んでいると、言いあらそう声が聞こえてた。

 《 冒険者ギルド 》の中って意外と揉めごとが起こるんだよな。

  今回は揉めごとなんだか──。






???

「 ──一寸ちょっと待ってよ!

  どうして、アタクシが追放されなければなりませんの?

  納得出来ませんわ! 」


???

「 もう、ウンザリなんだよ!

  お前のままには付き合いきれないんだ!! 」


???

「 アタクシがままを言いましたの?

 アタクシはだって正しい事しか言ってませんわ! 」


???

「 正しい事だって?

  思い上がりもはなはだしいだろ!

  お前のままで、モリディアが困ってるんだぞ!

  モリディアにいやがらせをして楽しいか!

  先輩かぜを吹かせてしゅうとめみたいにモリディアをイビるなんて、性格がる過ぎるだろ! 」


???

一寸ちょっとお待ちになって!

  アタクシ、モリディアにいやがらせもイビりもしていませんわよ! 」


???

「 そうやって嘘をいて、モリディアをわるものにするのはめろ!

  しょうじき言えば、モリディアがはいってくれてからは、お前はらなくなったんだよっ!!

  俺達にはこんりんざい、関わらないでほしいんだよ。

  俺達のパーティから出て行ってくれ!

  ──これ、お前のぶつだから 」


???

「 アキオリド──、待ってくださいまし! 」


アキオリド

「 パーティからは、お前の名前は抜いといたからな!

  親切に此方こっちじょめいの手続きをしてやったんだから感謝してくれよ。

  じょめい手続き料は、お前の持ちキンから出しといたから、お前に渡す手切れキンは無い 」


???

「 そ…そんな──、勝手にパーティからじょめいするなんて、あんまりですわ!! 」


アキオリド

「 じゃあな、セイリース。

  せい(ぜい)、新しいパーティ探し頑張れよ!

  お前のあくひょうを知っても仲間にしてくれるヤツればのはなしだけどな! 」


セイリース

「 ………………どうしてですの…………アキオリド…………。

  どうして………… 」


???

「 アドぉ~~~~♪

  なにしてるのぉ~~?

  早く《 ダンジョン 》に行きましょうよぉ~~ 」


アキオリド

「 モリディア、済まないな。

  セイリースをパーティから追放していたんだ 」


モリディア

「 あっ、そうなんだぁ♥

  やっと決意してくれたのね?

  モリィ、嬉しいぃ~~♥

  セイリース──、バイバぁ~~イ♥ 」


セイリース

「 モリディア…………どうしてですの……?

  どうして…………アキオリドを………… 」


モリディア

「 モリィのほうが相応しいからに決まってるじゃないのぉ~~♥

  くふふふふ♥ 」






惷麗

「 マオ──、とんでもない修羅場だったな! 」


マオ

「 シュンシュン……。

  喜んでんなよ、不謹慎だろ 」


惷麗

なに言ってるんだ!

  冒険者と言えば、追放劇は御約束な見せ場だぞ!!

  なま(なま)しい追放劇をじかで見れるなんて興奮するに決まってるじゃないか!!

  じついねぇ~~~~、追放劇に万歳だ!! 」


マオ

「 追放劇を見て喜ぶなんて──、異世界ファンタジーモノに毒されちゃってる訳だな…… 」


惷麗

「 悪役令嬢のえんざいで断罪追放モノも面白いぞ! 」


マオ

「 シュンシュン…………。

  それにしてもだ、《 ダンジョン 》へ行くまえに仲間を追放するって──、あのパーティは馬鹿の集まりなのか?

  まともじゃない(正気の沙汰じゃない)な 」


惷麗

「 まともじゃないって──。

  言うなぁ、マオ 」


マオ

「 セイリースって、セイリース・ナトバンの事だと思うんだよな 」


惷麗

「 マオ、知ってる女なのか?

  セロフィートがるのに浮気かよ。

  やるねぇ~~ 」


マオ

「 違うって!

  セロから名前を聞いた事が有るんだ。

  有名なマギタ(魔法使い)が弟子を取った──って噂になってたんだ。

  マギタ(魔法使い)の使える元素エレメント魔法マジックは現在、6属性にまで減ってるんだ。

  ファイア(フレイム)魔法マジックウォータ魔法マジックウィンド魔法マジッククレイ(アース)魔法マジックサンダー魔法マジッククール(水氷アイス)魔法マジック──なんだけど、マギタ(魔法使い)は基本的には1属性しか使えないんだ 」


惷麗

「 へぇ?

  6属性も有るのに1属性しか使えないって勿体無いな 」


マオ

「 そうなんだ。

  じつ勿体無い事だけど、悲しいかな時代の流れってヤツだよ。

  だけど、ごくまれに複数の属性を使えるマギタ(魔法使い)あらわれるんだ。

  セイリース・ナトバンもそうだし、セイリース・ナトバンを弟子にしたマギタ(魔法使い)も同じだった。

  ワンランクうえフレイム魔法マジックアース魔法マジック水氷アイス魔法マジックが使えるしょうマギタ(魔法使い)でもあるんだ 」


惷麗

「 今から《 ダンジョン 》の攻略しに行く冒険者パーティが、複数属性を使えるしょうマギタ(魔法使い)を追放か──。

  たしかに馬鹿っぽい選択をしたかもだな 」


マオ

「 複数属性の使い手はしょうだから、性格に多少のなんが有ってもだ、追放して戦力をけずるなんて “ イカれてる ” としか言えない。

  ダンジョン攻しに行くならなおさらな 」


惷麗

「 なら、セイリース・ナトバンっていうマギタ(魔法使い)を追放したのパーティは── 」


マオ

じゅっちゅうはっ、全滅するかな。

  《 ダンジョン 》に出現するのは怪物モンスターよりきょうあくで常識のつうじない魔物マタムト魔獣ジエンダ悪魔デモン魔族ディモム魔神デーエンたぐいって事はマオキノから聞いただろ。

  複数属性を使えるマギタ(魔法使い)るだけで、生存率がググンッと上がるんだけどな── 」


惷麗

「 あのパーティはダンジョン攻略まえに自分達で生存率を下げたって事か。

  きっと頭の中ははなばたけで埋め尽くされてるんだろうよ 」


マオ

「 シュンシュン、受け付けカウンターへ行くぞ。

  今回、受ける依頼を受理してもらうんだ 」


惷麗

「 おぅ──。

  座り込んだまま動かないけどっとくのか? 」


マオ

「 セロが不在なんだ。

  リーダーに黙って仲間には出来ないからな 」


惷麗

「 別に “ 仲間にしろ ” なんて言ってないだろ 」


マオ

「 シュンシュンが女の子を気にするなんて珍しいな。

  声を掛けるのはいけど、いたずらはするなよぉ~~ 」


惷麗

「 するかよ!

  僕が悪戯するのは美少年だけさ★ 」


マオ

「 ………………はぁ~~。

  依頼の受理をしてもらうのが先だからな 」


 シュンシュンをうながして受け付けカウンターへ向かう。

 どうやらシュンシュンは床に座り込んで泣いているセイリース・ナトバンの事が気になるみたいだ。

 ん~~~~まぁ、胸がデカいし、太股も魅力的だから仕方無いかも??

◎ 訂正しました。

  揉めことなんだか──。─→ 揉めごとなんだか──。

  と(・)早くに( 冒険者ギルド )たかった ─→ 早くシュンシュンを連れて《 冒険者ギルド 》にたかった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ