──*──*──*── 翌日
──*──*──*── フィールド
──*──*──*── キャンプ地
昨日は夕食後にゴブランコを3体狩かった後あと、ベラシッカ野の鹿ジカを5体狩かった。
狩かり終わったゴブランコ野の猪ブタ,ベラシッカ野の鹿ジカは何なにもせずに2枚の魔法マジカルの袋バッグに分けて入いれてから、シュンシュンの魔法マジックの鞄バッグの中に入いれた。
その後あとは森の中へ入はいって、仕掛けた罠を確認して回った。
其それ々ぞれの罠に掛かっていたノブラット野ネズミ,サーペビス森ヘビを回収して、新あらたに罠を仕掛けてから《 キャンプ地 》に戻った。
今はノブラット野ネズミを解体して、下処理をしている最さい中ちゅうだ。
作業をしてるのは誰でもなくオレ、マオ・ユーグナルだ。
シュンシュンにはサーペビス森ヘビの牙キバを抜く作業を任せている。
惷麗
「 蛇の牙キバなんて集めて何なんに使うんだよ?
それに生いけ捕どりにした蛇ってど・う・す・る・んだ? 」
マオ
「 牙キバは素材になるし、剥はいだ皮も素材になるみたいだな。
肉は薬くすりを作る原料に使うんじゃなかったかな? 」
惷麗
「 薬くすりだって?
食べるんじゃないのか? 」
マオ
「 う~~ん、食べれない事はないな。
何なんなら、今夜はサーペビス森ヘビの肉を使って蒲焼きと唐揚げでもするか? 」
惷麗
「 はぁぁぁぁぁぁぁ?
何なにが悲しくて蛇の肉を食べないといけないんだよ!
《 露店 》で買かった肉が有るじゃないか! 」
マオ
「 えぇ~~。
蛇肉って意外とプリプリしてるから、蒲焼きにすると美う味まいんだぞ。
蒸しても美う味まいよ 」
惷麗
「 断固、拒否する!! 」
マオ
「 分かったよ。
蛇肉は使わないよ 」
ふふぅ~~~~ん。
ミンチにした蛇肉を使ってハンバーグでも作ってやろっと!
パンに挟んでバーガーにしても良いいかな~~。
マオ
「 よし、《 冒険者ギルド 》へ行くか!
ノブラット野ネズミ狩がり,サーペビス森ヘビ狩がりは当分、このまま続けよう。
ゴブランコ野の猪ブタ狩がり,ベラシッカ野の鹿ジカ狩がりも定期的に狩かり続けよう 」
惷麗
「 新しい依頼を受けるんだな? 」
マオ
「 シュンシュンの冒険者ランクをCシィランクに上げるには、依頼を達成し続ける必要が有るからな!
シュンシュンなら直すぐにCシィランクになれるよ! 」
惷麗
「 フフン!
当然だ!
僕も直すぐにSエスランク冒険者になってるやるよ! 」
《 冒険者ギルド 》を目指して《キャンプ地 》を出発した。
フィールドを歩いていると、オレとシュンシュンの前に冒険者が現あらわれた。
冒険者は6名めい居いる。
パーティかも知れないな。
惷麗
「 何なんだよ、お前等らは?
道みちを塞ふさぐなよ、邪魔だろ!
さっさと退どけぇ! 」
マオ
「 シュンシュン──。
初めてさんに対して、その物もの言いいはど・う・か・と思うぞ~~ 」
惷麗
「 あぁ゛?!
通行の妨害をする奴ヤツ等らだぞ。
人にん相そうも悪いし、良よからぬ事を企たくらんでるって相そう場ばは決まってるだろうが! 」
マオ
「 話はなしも聞いてないのに決め付けるのは早い──って言ってるんだけど?
えぇと──、何なんの用かな?
オレ達、今から《 冒険者ギルド 》に行くんだけど── 」
冒険者:男A
「 お前等らぁ!!
誰から許可取とって、彼処あそこにテント張ってんだ! 」
冒険者:男B
「 彼処あそこは俺達の縄張りなんだよ!
テントと荷物を置いて、さっさと失せな! 」
冒険者:男C
「 見掛けねぇ奴だから新米冒険者だろ。
フィールドには縄なわ張ばりが有るんだ!
覚えとけよ! 」
マオ
「 フィールドに縄なわ張ばり?
初耳だな。
それに冒険者になり立てなのは、オレの妹だけだ。
オレはSエスランク冒険者だぞ。
知らないなら、教えといてやろう。
フィールドに人間の縄なわ張ばりなんて無い。
フィールドは怪物モンスターの領域テリトリーだ。
烏お滸こがましいにも程ほどが有るぞ。
初歩的な常識を知らないなんて、お前達の方ほうが新米冒険者じゃないのか? 」
惷麗
「( 僕の事を言える立場かよ……。
僕よりも喧嘩腰ごしじゃないか。
まぁ、マオは親切心しんで教えてるんだろうが、言い方がねぇ )」
冒険者:男D
「 ──このガキが!
子供がSエスランク冒険者な訳が無いだろ!!
嘘を吐つくんじゃねぇぞ!! 」
冒険者:E
「 痛い目に遭わせてやらねぇと分からねぇみてぇですぜ、ザガルダさん! 」
冒険者:ザガルダ
「 その様ようだな。
《 ダンジョン 》攻略で名なの売れてるBビィ級冒険者パーティに口くち答ごたえするとは、威勢の良いい新米冒険者だな。
少し遊んでやれ! 」
マオ
「 仕方無いな……。
シュンシュン、コイツ等らに召喚術を見せてやったらどうかな。
Dディランク冒険者でも、Bビィ級冒険者パーティに “ 一ひと泡あわ吹かせてやれる ” って事を教えてやろう 」
惷麗
「 ハハハッ!
何なんだよ、それは!
たった1人のDディランク冒険者に、Bビィ級冒険者パーティがズタボロにされたとあっちゃあ、評判も信頼もガタ落じゃないのか?
良いいだろう、僕の召喚術をザコ共どもに見せ付けてやるよ! 」
冒険者:男F
「 なんて生意気なガキ共どもなんだ!
泣いて命いのち乞ごいしても許してやらねぇ!! 」
冒険者:男C
「 野郎共ども!
礼儀知らずな新米冒険者の身体からだに、目め上うえに逆らったらど・う・な・る・か・冒険者の掟ルールを叩き込んでやろうぜ! 」
冒険者:男D
「 女は今こん晩ばんのオカズだな!
男は《 冒険者ギルド 》で裸はだか踊おどりだ!
笑い者になってもらうぜぇ!! 」
惷麗
「 僕はオカズにされるより、する方ほうなんだ。
裸はだか踊おどりするのも、お前等らの方ほうさ!
──封印解除レリーズ!!
現あらわれ出いでよ、忠実なる僕のシモベ!!
──死し乃の人びとぉ!! 」
手に持っている召喚術士用の長い杖つえを掲かかげて器用にクルクルと振り回したシュンシュンは、何ど処こかで “ 聞いた事のある様ような ” 台詞セリフを如い何かにも呪文らしく唱える。
シュンシュンが杖つえの先さきっぽを地面を付けると、地面に沢山の陰陽陣が出しゅつ現げんし、6体の死し乃の人びとが召喚された。
言い掛がかりを吐つけて来きた冒険者が6名めいだからかな?
その6名めいの冒険者達は死し乃の人びとを初めて見る事になる訳で──、腰を抜かしはしてないものの相そう当とう驚いている。
全身が真まっ白しろで、腰巻きを着けた筋肉モリモリのの・っ・ぺ・ら・ぼ・う・だから、そりゃ言葉も出ないくらい驚くよな。
何な故ぜか爪は不ぶ気き味みに黒ずんでるしな。
惷麗
「 はぁ~~~~はははははははぁ!!
どぉだぁ~~!!
僕の召喚術に恐れ戦おののいたか、ザコ共どもめぇ!! 」
冒険者:男E
「 こ……コイツ──、怪物モンスターをしやがったのか?! 」
冒険者:男F
「 ちげぇ──、コイツは怪物モンスターじゃねぇぞ!
魔獣ジエンダだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 」
惷麗
「 はぁ~~~~はははははははぁ!!
恐怖に歪ゆがんでる顔、実じつに良いいねぇ~~。
見てるだけでもゾクゾクしてくるよぉ~~。
もっと恐怖に歪ゆがんだ ──絶望したサイコーにイケてる顔を見せてくれよぉ~~~~はははははははっ!! 」
シュンシュン、顔芸が凄いな。
笑ったら駄目なのに──、笑いを堪こらえるのが大変だ……。
既すでに6名めいの冒険者達は完全に戦意を消失している。
可愛い女の子の皮が完全に剥はがれた悪魔の様ようなシュンシュンの顔芸にビビってるのか、正体不明の死し乃の人びとにビビってるのか分からないけど、大だいの大人が鼻水を垂たらしながら失禁お漏らししている冒険者も居いる。
こりゃ、シュンシュンも調子に乗っちゃうよな~~。
惷麗
「 死し乃の人びとぉ!!
コイツ等らの身ぐるみを剥はいで真まっ裸ぱだかにするんだ!
装備品や所持品は全すべて没収しろぉ!! 」
マオ
「 喧嘩を売る相手を見誤ったな。
こう見えてもオレはSエス級冒険者パーティ〈 Sサムシング・Gグレート 〉の副リーダーなんだ。
見た目で判断すると痛い目に遭うんだぞ。
学習が出来て良よかったな! 」
惷麗
「 僕を其そ処こ等ら編の召喚術士と一緒にするなよ!
一昨日おとつい来きやがれだ! 」
シュンシュンは使役している式しき隷れいを召喚すると、死し乃の人びとに没収させた冒険者達の装備品や所持品を回収させる。
6体の死し乃の人びとに真まっ裸ぱだかに剥はかれた冒険者達は、死し乃の人びとの手に依って両手首,両足首を紐で結むすばれた。
マオ
「 シュンシュン、コイツ等らだけど── 」
惷麗
「 任せろよ、マオ。
式神に運ばせる 」
シュンシュンが使役している式神を召喚すると、またまた冒険者達は全身を恐怖で震わせて驚いている。
あんなに意気がっていたのに式神の姿を見るや否いなや失禁お漏らしをして、情けない顔で懸命に命いのち乞ごいを始めた冒険者も居いる。
死し乃の人びとより式神の方ほうが恐いって事かな?
惷麗
「 式神──、臭くさいコイツ等らを砂漠のド真ん中に捨てて来こい!
戻って来もどれない様ように怪物モンスターを刺激するのも忘れるんじゃないぞ!
シュンシュンが召喚した3体の式神は6名めいの冒険者を2名めいずつに分けて掴むと飛び去って行った。
マオ
「 シュンシュン、砂漠のド真ん中にポイさせるなんてや・る・な・ぁ・~~ 」
惷麗
「 また戦利品が増えたな! 」
マオ
「 押収品な。
無駄に時間を使っちゃったな。
早く《 冒険者ギルド 》へ行こう 」
惷麗
「 然しかし、昨日きのうといい今日きょうといい、冒険者が減ったよなぁ。
良いいのかよ? 」
マオ
「 素そ行こうの悪わるい冒険者の数かずが減ったからって誰も困らないよ。
新しい風かぜを入いれる為に掃除をして風かぜ通とおしを良よくするのも大事なんだ 」
惷麗
「 ふぅん?
掃除ねぇ──。
なら、どんどん風かぜ通とおしを良よくして邪魔な冒険者達を排除しないとだな! 」
マオ
「 程ほど々ほどにな。
必要悪あくも要いるんだから、少しは残しとかないとだぞ 」
惷麗
「 安心しろ、マオ。
先まずは──、僕みたいに弱い新米冒険者を対象ターゲットにしてち・ょ・っ・か・い・出す先輩冒険者に退場してもらうとするさ! 」
マオ
「 新米冒険者潰しは確たしかに居いるよ。
新米冒険者を食くい物ものにする冒険者も間違い無く居いるし──、そういう迷惑行為を止とめない冒険者は行方知れずになっても困る冒険者は居いないな。
シュンシュンの好きにしたら良いいさ。
但ただし、目め立だたない様ようにな 」
惷麗
「 分かったよ 」
オレとシュンシュンは《 フィールド 》から出ると、≪ ゼシュカノ村むら ≫へ入はいった。
《 冒険者ギルド 》を目指して歩いた。