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✒ 押収品がいっぱい


──*──*──*── フィールド


──*──*──*── キャンプ地


 シュンシュンの転移陣で、リコズを《 ミケラト修道院 》へ送ったあと、シュンシュンの転移陣で《 キャンプ地 》に戻ってた。

 《 キャンプ地 》には冒険者達の姿は無かった。


惷麗

「 マオ、見ろよ!

  戦利品の山だぞ! 」


マオ

「 戦利品じゃなくて押収品な。

  取り敢えず、魔法マジカルの袋(バッグ)の中にれとこう。

  仕分けは時間の有るときに、じっくり見てしよう 」


 シュンシュンに魔法マジカルの袋(バッグ)を渡すと、一緒に押収品を魔法マジカルの袋(バッグ)の中へれてくれた。


マオ

「 さてと──、グマルモンの親子を襲っていた冒険者の2名に事情聴取しないとな 」


惷麗

「 グマルモンがなんなのかは知らないが、怪物モンスターなんだろ?

  冒険者が怪物モンスターを襲ってるのは当たり前の事じゃないのか? 」


マオ

たしかにそうなんだけど──、親子れを襲うなんてモラルに欠けるだろ 」


惷麗

怪物モンスターって生計を立てる冒険者にモラルもヘチマも無いだろが…… 」


マオ

「 気になるんだよ。

  グマルモンって言えば、川を挟んだ向こうがわにしかせいそくしてない怪物モンスターなんだ 」


惷麗

「 親子れで川を渡って此方こっちたんだろ。

  エサを求めて山から《 住宅がい 》へりてる事は≪ にっぽんこく ≫でも頻繁に起きてたじゃないか。

  それと同じだろ 」


マオ

此方こちらと向こうをへだてるかわぞこは深いし、流れも急で激しいんだ。

  親グマルモンなら泳いで渡れるだろうけど、子グマルモンのは無理だよ。

  渡ってるさいちゅうに流されておぼぬのがオチだ。

  親グマルモンだって馬鹿じゃないし、大事なわがに危険な川を渡らせたりしないさ 」


惷麗

「 どうだかな。

  ライオンは子供をたにぞこに突き落として、い上がってた子供だけを育ててるんだろ?

  マオが知らないだけで、グマルモンだって子供に危険な事をえてしてるかも知れないぞ? 」


マオ

「 ………………まぁな~~。

  グマルモンの生態に詳しい訳じゃないし、シュンシュンの言う事を否定は出来ないよ。

  一理あるかも知れない…… 」


惷麗

「 ──で、グマルモン親子を襲ってた冒険者に “ 事情聴取 ” って言うの拷問をするんだよな? 」 


マオ

「 拷問じゃないから!

  オレはセロとは違うからな。

  ちゃんとした普通の事情聴取だよ 」


惷麗

「 尋問……とかってなかったか? 」


マオ

「 言ってないから! 」


惷麗

「 事情聴取するったって、気を失ったら聞けないだろ。

  無理矢理、起こすのか? 」


マオ

「 いや、ゴブランコ(ブタ)を3体,ベラシッカ(鹿ジカ)の5体をらないといけないから、そっちを優先しよう 」


惷麗

「 そうだな。

  もう今日きょうは無理だよな。

  これから日が暮れるからりはから── 」


マオ

なに言ってるんだよ、シュンシュン。

  ゴブランコ(ブタ)ベラシッカ(鹿ジカ)も夜行性だから、本格的にるのは日が暮れてからだぞ 」


惷麗

「 はぁぁぁぁ?!

  聞いて無いぞ! 」


マオ

「 今、話しただろ? 」


惷麗

「 セロフィートみたいな言い方するなよ! 」


マオ

「 別にいだろ。

  シュンシュンは式神やびとに命令して見てるだけなんだからさ。

  ラクだよな~~、召喚術士って! 」


惷麗

「 言い返したいのに言い返せないのがくやしいが、そのとおりだ……。

  たしかに僕は式神やびとに丸投げして高見のけんぶつをしてるだけだから、剣士のマオより気分もラクだよ 」


マオ

「 そうと決まったら、はらごしらえだ!

  今日きょうボフラビット(野ウサギ)の肉を使ったシチューを作ろう!

  串焼きもな! 」


惷麗

なんだよ、全部《 冒険者ギルド 》に出したんじゃないのか? 」


マオ

「 不慣れなシュンシュンが解体したり、さばいたのはさすに出せないよ。

  下処理も不十分だしな 」


惷麗

「 少しは遠慮して(オブラートに包んで)言えよ。

  優しさがりないぞ! 」


マオ

「 だったら真面目に覚えろよ。

  自分で処理を出来るほうが節約が出来ていんだからな 」


惷麗

「 …………………………頼むと高いのかよ? 」


マオ

「 《 解体屋 》に依って金額は違うよ。

  《 解体屋 》は個人経営だからな。

  《 冒険者ギルド 》と契約している《 解体屋 》には頼めないから、信頼の出来る《 解体屋 》を自分で探さないといけないんだ。

  これが結構、骨が折れる作業なんだ。

  だから、冒険者は解体のい冒険者を探して、解体を頼む場合もある。

  どんなに解体のい冒険者でも、〈 解体ライセンス 〉を持ってないと素人扱いだからな。

  〈 解体ライセンス 〉の無い冒険者が解体で金銭を要求するのは御法度だから、ぶつ(ぶつ)交換をする事になるんだ。

  《 解体屋 》に頼むよりは安くて済むけど、あしもとを見られて高額な素材を要求されておおぞんする場合が()あるし、揉める原因にもなるからオススメはしないな。

  1番いのは、〈 解体ライセンス 〉を取って冒険者もする事だ。

  〈 解体ライセンス 〉を取りたいなら《 冒険者ギルド 》にしんせいしたらいんだ 」


惷麗

「 マオは〈 解体ライセンス 〉を持ってるのか? 」


マオ

「 当然だよ。

  冒険者のたしなみだからな!

  セロも持ってるよ 」


惷麗

「 マオが〈 解体ライセンス 〉を持ってるなら、僕まで取る必要は無いだろ? 」


マオ

「 まぁな~~。

  でも、持ってるとワンランク上の冒険者として、《 冒険者ギルド 》からも贔屓にしてもらえたりするんだぞ。

  実力や実績,信頼度なんかでゆうずうを利かせてくれたりもするし 」


惷麗

「 僕は遠慮しとくよ。

  マオに任せる! 」


マオ

「 そう言わずに少しずつ慣れて行こう。

  ほら、したごしらえするからシュンシュンも手伝ってくれよ 」


惷麗

「 はぁ…………。

  僕はなにをすればいんだ…… 」


 そんなこんなで、オレとシュンシュンは深夜のりに向けて調理を始めた。

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