⭕ 春の予感
──*──*──*── ゼシュカノ村
──*──*──*── 冒険者ギルド
オレはシュンシュンと一緒に受け付けカウンターの前に立っている。
受付嬢にボフラビットの依頼書と魔法の袋を3つ出した。
マオ
「 ボフラビットの一角が入ってる魔法の袋,ボフラビットの素材が入ってる魔法の袋,ボフラビットの肉が入ってる魔法の袋です。
依頼書の希望数より多く狩れたんだけど…… 」
受付嬢
「 それなら壁に貼られているボフラビットの依頼書を確認してみますね 」
マオ
「 お願いします 」
受付嬢
「 確認には時間が掛かりますので、報酬の受け渡しは明日以降となります 」
マオ
「 うん。
未だ途中の依頼書が4枚あるから、報酬は今度来た時で良いよ 」
惷麗
「 マオ──、パンフレットに載ってた回復薬を見たいんだけど良いかな? 」
マオ
「 良いよ。
オレは壁に貼られてる依頼書を見てるから終わったら声を掛けてくれよな 」
惷麗
「 分かった 」
──*──*──*── 惷麗Side
マオは僕を残して壁の方へ歩いて行った。
僕はパンフレットに紹介されている回復薬を見る事にした。
惷麗
「 ねぇ、お姉さん。
パンフレットに載ってる回復薬を見たいんだけどぉ~~。
何処で見れるんですかぁ? 」
受付嬢
「 回復薬ですね。
ハイデスさん、彼女に回復薬を見せてあげてください 」
ハイデス
「 分かりました、先輩。
お嬢さん、此方へどうぞ 」
惷麗
「 はぁ~~い♥ 」
僕は如何にも女の子らしい声を出して、従業員の男に着いて行く。
ハイデス
「 此方が回復薬の見本になります。
欲しい回復薬が有る時は、この購入用紙に自分の名前と所属パーティ名を記入して、この空欄に必要な数を書いて受付嬢に渡すと必要な回復薬を必要な数だけ持って来てくれる様になってます 」
惷麗
「 見本の中身は本物なの? 」
ハイデス
「 まさか!
色を付けた唯の水です。
ギルド長からの “ お達し ” ってヤツでね、本物を置かないで販売する方針に変わったんです。
前任のギルド長の頃に、ギルド内で一部の冒険者達が騒ぎを起こしてね。
その間に冒険者達が、どさくさに紛れて棚に置いてあった回復薬を大量に盗んで行った窃盗事件が起きたんです。
それが原因で、本物は出さずに見本と購入用紙を置く様になったんです。
大量の回復薬を盗んだ犯人──冒険者達を〈 S・G 〉が捕まえてね、指示をしていた黒幕まで突き止めちゃって、事件を解決させたって有名な話なんです。
黒幕が前任のギルド長だったんだから、ギルド長が交代するのは当然ですよね 」
惷麗
「 へぇ?
〈 S・G 〉って冒険者なのに探偵みたいな事もするんだぁ? 」
ハイデス
「 そうみたいだね。
リーダーのセロフィートさんは超越の魔法使いって呼ばれる凄いマギタらしいから、犯人を見付けるのも簡単だったみたいです 」
惷麗
「 へぇ~~。
そりゃ嘸かし災難に見舞われた盗人冒険者達だったねぇ。
まぁ、悪さをしたら必ず報いを受ける事になる──因果応報だな!
それで、盗まれた回復薬は戻って来たの? 」
ハイデス
「 残念だけど盗まれた回復薬は戻って来なかったけど、前任のギルド長が内密に溜め込んでいたプライベート資金が発見されてね、全額この《 冒険者ギルド 》に寄附されたそうですよ。
その莫大な寄附金を使って、《 冒険者ギルド 》の建て直しがされたそうですね。
当時の《 冒険者ギルド 》は、かなり老朽化が進んでいたらしいから、渡りに船だったと聞いています。
建て直しに足りない資金は《 セロッタ商会 》が立て替えてくれたらしいですね 」
惷麗
「 ふぅん?
《 セロッタ商会 》も気前が良かったんだね。
大分儲けてたんだ~~ 」
ハイデス
「 そりゃそうだよ。
《 セロッタ商会 》と言えば、≪ 王都 ≫で唯一無二の王族御用達として名誉を頂いている商会ですからね!
8つの≪ 都 ≫だけじゃなくて、≪ 街 ≫≪ 町 ≫にはデカい店舗を構えているんです。
≪ 村落 ≫から発展した≪ 村 ≫にも《 セロッタ商会 》の店舗が建てられてるみただし──、その内に≪ ゼシュカノ ≫にも《 セロッタ商会 》の店舗出
惷麗
「 ふぅん……。
そうなると益
ハイデス
「 ははは、そうだね!
《 セロッタ商会 》の店舗が出
乗り合わせ馬車が走る為の街道も作られて、移動が楽
≪ 王
惷麗
「 貢献度が凄いんだ…… 」
全
流
惷麗
「 回復薬
回復薬
ハイデス
「 あっ、分かる?
そうなんだよね!
女性の冒険者に人気なんですよ。
小
ドライフラワーを入
惷麗
「 そうなんだ?
空
僕は空
生
≪ 日
空
1.500円…………安くはないな……。
空
惷麗
「 空
100円均
ハイデス
「 えぇっ?!
20Q
《 セロッタ商会 》から納品されている有名ブランドの小
本来なら300Q
≪ カルセ
それを友情価格の300Q
これは凄い事なんですよ!! 」
惷麗
「 そ…そうなんですね~~ 」
ハイデス
「 回復薬
それを友情価格で販売させてもらえているんです。
★★★★★
惷麗
「 そ…そうなんだぁ~~。
此
ハイデス
「 そう言う事だね。
≪ ゼシュカノ
《 セロッタ商会 》には足
惷麗
「 でしょうね~~ 」
僕は従業員
このハイデスという名前の従業員
良
もっと話し込んで親
惷麗
「 ハイデスさん、回復薬
ハイデスさんと御話が出来て楽しかったでぇす♥ 」
ハイデス
「 どうい致しまして。
S
惷麗
「 〈 S
お兄
ハイデス
「 兄妹
お兄
惷麗
「 そうなのぉ~~。
私の上には、お兄
マオ兄
7男
マオ兄
ハイデス
「 へぇ──、兄妹
私は一人っ子ですから羨
惷麗
「 一人っ子なの?
優しいから弟
ハイデス
「 そうかな……(////)
有
誠実そうな奴だ。
益
良
惷麗
「 そろそろ、マオ兄
ハイデスさん、有
あの……嫌
ハイデス
「 有
シュンレイお嬢さん 」
僕はハイデスにペコリと頭を下
◎ 訂正しました。
その間
必ず報
戻って来
マオ兄




