⭕ 明日に備えて
──*──*──*── フィールド
シュンシュンと作った2種類の罠を森の中で仕掛け終えたら、森を出てフィールドに戻って来た。
未だ明るい内にテントを張る為の更地を作る。
元素魔法を使えるアミュレットに頼って、地魔法を発動させて、半径3m程の更地を作ったら、怪物が寄って来ない様に怪物除けの結界魔法を張った。
ポーチから取り出したレジャーシートの上に、ポーチから取り出したキャンプセットを置く。
キャンプセットの中に入っているテントを出したら、テントを張って固定する。
次に寛いで休める様にテントの中を整えた。
更地の中に張るテントの数は2つで、オレが使うテントとシュンシュンが使うテントだ。
テント張りの作業に慣れてないシュンシュンを手伝って、テントを張った後はテントの中を一緒に整えた。
テントを張り終わったら土魔法で簡易調理台と簡易竈を作る。
“ Ш ” の形にした簡易竈を2つ作った後に “ コ ” の形の簡易竈を1つ作った。
大きめの丸太の食卓と丸太風の椅子も土魔法で作った。
丸太の食卓にはテーブルクロス,丸太風の椅子にはチェアクロスを掛ける。
食卓の上には食器セットから出した食器と食具をセットしておく。
マオ
「 後は薪と調理道具だな。
先に湯を沸かしとかないとな! 」
ポーチの中から紐で結んである薪を取り出して、Ш型の簡易竈とコ型の簡易竈に薪と燃え易い古紙を置いて、火魔法で着火させる。
中に新鮮な水を入れたヤカンをコ型の簡易竈の上に置いて湯を沸かす。
マオ
「 シュンシュン、今夜は肉料理にするから元気出せよ 」
惷麗
「 調理も手伝うのか? 」
マオ
「 当たり前だろ。
自炊も冒険者の醍醐味の1つだからな!
水で野菜に付いてる土を洗い流して綺麗にしてくれ。
洗い終わったら、切り方を教えるから一緒に切ろうな 」
惷麗
「 冒険者って面倒だな……。
キノコンが居てくれたら楽が出来るってのにな! 」
マオ
「 シュンシュン、駆け出しの冒険者なんてこんなもんだぞ。
中にはテントを張れなくて野宿する冒険者や食事が干し肉だけって冒険者も少なくないんだぞ。
テントを張れて美味しい料理を作って食べれる駆け出しの冒険者ってのは珍しいんだ。
文句を言うより手を動かすんだぞ 」
惷麗
「 分かった分かった……。
洗えば良いんだろ、洗えば…… 」
嫌々そうなシュンシュンの尻を叩いて、簡易調理台の隣で野菜を洗ってもらう。
その間にオレは使用する調理道具と調理器具の準備をしておく。
食材と調味料の準備も忘れない。
そうだ、パンの準備もしとかないとだ!
──*──*──*── 2時間後
マオ
「 よし──、良い感じに出来た!
味もバッチリだ♪
シュンシュン、お疲れ。
料理が完成したぞ 」
惷麗
「 …………………………やっとかよ……。
作り始めて約2時間──。
長い2時間だった…… 」
マオ
「 シュンシュン、大袈裟だな~~。
盛り付けるから座って待ってろな 」
惷麗
「 マオは面倒見が良いんだな。
有り難さが心に染みるよ…… 」
マオ
「 ははは……。
セロには散々苦労させられたからな~~ 」
惷麗
「 ふぅん?
それなのにセロフィートとつるんでるのかよ 」
マオ
「 惚れた弱味だよ(////)
何だ彼だ言っても、結局はセロの為に動くのが好きなんだよな。
ずっとセロの隣に居たいし、セロに世話を焼きたいんだ(////)」
惷麗
「 セロフィートにどっぷり依存してるな~~ 」
マオ
「 良いだろ、別に!
どんな時でもオレの1番はセロなんだ(////)
セロが傍に居てくれるだけで、オレは満足なんだ 」
惷麗
「 今は離れてるけどな~~ 」
マオ
「 シュンシュン、盛りを減らすぞぉ~~ 」
惷麗
「 意地悪、言うなよ! 」
オレは出来上がったチェバ肉の香草焼き,グンナ肉の握り巻き,ジビー肉のハヤシ煮込み,ミツツ肉の串カツを食器に盛り付けた。
マオ
「 今夜のスープは、あっさり薄味にしてみた。
パンも食べ易い様に一口サイズにしてみたよ 」
惷麗
「 肉料理ばっかりだな。
奮発し過ぎじゃないか?
1日目からこんな御馳走して大丈夫なのかよ? 」
マオ
「 大丈夫に決まってるだろ。
シュンシュンが冒険者デビューした記念日だからな。
シュンシュンの為に奮発したんだから、遠慮しないで食べてくれよ! 」
惷麗
「 全く──。
可愛子ちゃんの僕に食わせるボリュームの限度を明らかに超えてるぞ。
有り難く頂くがな!
デザートは用意してるのか?」
マオ
「 ちゃんと用意してるよ。
シュンシュンは寝る必要が無いんだから、ゆっくり味わって食べたら良いよ 」
惷麗
「 そんなに時間を掛けて食べないぞ! 」
オレはシュンシュンと一緒に左右の掌を胸の前で合わせると〈 大陸神エルゼシア 〉に食前の感謝の祈りとして合掌をした。
マオ
「 今日仕掛けたノブラット,サーペビスの罠の様子は明後日確認しに行くとして──、明日はボフラビット,ゴブランコ,ベラシッカ
惷麗
「 もう罠は作らなくて良
マオ
「 罠が壊されていたら作り直
罠は作れる方が良
作り方や使い方を知ってれば、いざって時
シュンシュンは陰陽術が得意だから、作った罠に陰陽術を足
シュンシュンにしか作れないシュンシュンだけの罠を工夫して増やしたらいいよ 」
惷麗
「 唯
まぁ、やってみても良
マオが罠を作ってくれるならな! 」
マオ
「 シュンシュンも作るんだぞ。
──ボフラビット
額
息の根を止
但
上
惷麗
「 へぇ?
感電死する様
マオ
「 オレに言われてもな……。
嫌
狩
惷麗
「 ノブラット
同じ葉っぱを使ったら駄目なのか? 」
マオ
「 ノブラット
それに包装する葉
ボフラビット
毛皮も素材として回収する様
ボフラビット
惷麗
「 20体も狩
ゴブランコ
マオ
「 ゴブランコ
可能な限り傷を付けない様
傷は少ない程
状態が良
惷麗
「 G
マオ
「 ゴブランコ
惷麗
「 3体と5体か──。
ゴブランコ
マオ
「 そうかも知れないな。
さてと──、シュンシュンは何
惷麗
「 そうだな──── 」
◎ 訂正しました。
土
何




