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TSURITOー繋げた未来  作者: カバの牢獄
第三章 愛の紡ぐ未来
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第三章 20 危険な交換条件

 アシュラがサニーとジャンヌの癒しの部屋に入った時、部屋にはジャンヌしかいなかった。正確には起きているのがジャンヌだけで残りは眠っていたのだ。


「インドラはどこにいる?」

「分からないの。私がここに来た時にはもうこの状態だったの」


 ああ、クソッ。俺がすぐに駆け付けられないタイミングを狙っていたのか。母さんのところか?違う。おそらく、母さんと戦う前に力尽きる。じゃあ、母さんと戦う前に戦う人としたら、父さんか?いや、決定打を決めれない。なら、セツナなら少しは抵抗できるか?ウォーたちと一緒に戦ったら。ダメだ。神龍としての格が違い過ぎる。ん⁉待てよ。セツナのシックスセンスは融合だ。もし、魂事融合していたとすると、時間稼ぎはできるか。


「とりあえず、皆を起こす」


 アシュラは第三の視界で皆を見た。ジャンヌのハートの紋様が手のひらに刻まれているが、皆の体にはハートの紋様にオーラが流れて行って吸収されて行っていた。ペースがかなり上がっていることを考えると・・・


「セツナたちは善戦している」


 アシュラは僅かな希望を感じながら皆の手の甲に刻まれているハートの紋様を斬った。


「さて、時期に起きるだろうから、このままにするとして、サニー。俺のオーラの回復はできるか?」

「さすがに、できない」


 サニーは申し訳なさそうにして抱き着いていたアシュラの腕を弱弱しくして抱き着いた。視線も少し逸らしてアシュラの顔を見れなかった。だから、アシュラは左手でサニーの頭をポンポンした。


「気にすることはない。俺が苦労するやり方でサニーを話し合っただけだ」


 サニーはアシュラの優しさに思わず涙が零れて来た。あれだけのことをして話し合いで済ますアシュラの優しさに触れて止めれなかった。確かに、サニーはアシュラの自由を奪おうと戦っていたが、アシュラはサニーを傷つけずにずっと話していた。それでも、サニーは


「ごめんなさい」


 改めて自分がしたことの重大性に気付いて後悔が溢れて来た。


「ホントに気にするな。さっきのことは話し合っただけだ。いいなあ?」

「・・・うん」


 アシュラはサニーから離れて正面から向き合うともう一度頭をポンポンした。


「ジャンヌ。今日のカナヤ新興国の建国式にカッパーは来ているか?」


 カッパーは大人気食品会社でキュウリシリーズは空前の大ヒットを遂げている。そのカッパーのことを突然聞かれたジャンヌは一瞬戸惑ったがすぐに答えた。


「うん。来るよ」


 アシュラは近くに置いてあった服に着替えると軽く伸びをしてから答えた。


「ジャンヌ、サニー。インドラがジャンヌの異空間を使っているか確認してくれ」

「ツリトさん、どこに行くの?」

「ちょっとね。すぐに、戻って来るよ」

「アシュラ君、ついて行こうか?サニーかジャンヌかが一緒に行かないとジャンヌの異空間に入れないでしょ?」

「うーん。じゃあ、サニー」

「やった」「何でよ⁉」

「ジャンヌ。結構疲れてるだろう?まだ、サニーの方が疲れてない」

「やった」「負けた」

「それに、ジャンヌの方が調べるの早いだろ?俺もすぐ戻って来るつもりだから」

「じゃあ、ちょっと来て」


 ジャンヌはベッドから立ち上がると腕を広げて待った。アシュラは近づくと敢えてキスをした。サニーはそれを見て「わっ!」と声を上げて少し恥ずかしそうにしていた。


「仕方ないんだから」

「じゃあ、行って来る」


 アシュラはサニーの横に行くとサニーは右腕に抱き着いた。




 アシュラが瞬間移動をした先はニューフロンティアのロンギヌスの上だった。要は、ジャンヌの異空間の部屋から出ただけだ。朝日は昇っていて二人の視線のちょい下にあった。ロンギヌスの周りには屋台が次々に準備していて騒がしかった。建国一周年記念日でカナが女王から降りてツリトと結婚するということで寂しさがあるが、カーンとアレクによって寂しさは忘れ、カーンとアレクへの怒りに感情の大半が持って行かれている。だが、彼らは間違いなくカナヤ新興国に必要だとも分かるし、数々の功績があるのも知っているから、感情を振り切れずにいた。だから、今日の楽しいイベントでカーンとアレクのカナへやって来たことは雪ごうと考えて気合を入れて準備をしているのだ。だから、彼ら彼女らは準備に夢中で空など見ている暇はなく、アシュラ、ツリトが知らない青髪の女の子と密着して浮遊していることには気が付かなかった。


「ねえ、カッパーがどうして気になったの?」

「俺の情報を得たなら分かると思うけど、俺はカッパーのキュウリをずっと食べてきている。それは、ツリトになる前から。そこから、考えるに、ミケ姉さんが一枚噛んでいる。そんでもって、フロンティアは外の世界の情報を得るために独自にパイプを持っている。そこから、考えるに、カッパーはフロンティア出身のものからできているのかもしれない。だから、カッパーの代表に会いに行く」

「ねえ、直接、ミケさんに会いに行ったらいいんじゃないの?」

「俺は、フロンティアに帰るのはインドラとの問題が解決してからと決めている。だから、我がままだ」

「いいんじゃない、アシュラ君のやりたいようやったら。それで、サニーは救われたんだもん」


 サニーはアシュラの右腕を更に強く抱きついた。こうして、アシュラと触れ合えることが嬉しくて仕方がないのだ。


「サニー。カッパーの代表が宿泊するホテルを教えてくれ」

「やっぱり、サニーが付いて来てて良かったじゃん」


 サニーは調べた。そして、見つけた。


「ここ、ニューフロンティアの超最高級ホテルの最上階に招待されてる」

「あそこだな」


 アシュラは左手で手庇を作ると一番直線上で距離が近いビルの最上階を見た。中には黒色のオーラを纏った人が三人いた。


「っとに、昨日の戦いうぃ手伝ってくれても良かったんじゃないか?」


 アシュラを愚痴を零しながら、遠慮なく瞬間移動をした。




 中には親子が机に座って優雅に朝ご飯を食べていた。所謂フレンチトースト?的なものを食べていた。親子は揃って、アシュラのことを見た。一瞬だけ警戒をしていて表情が険しかったがすぐに、表情が和らいだ。三人の内、母親の方が凄く輝いている笑顔をニッコリと魅せて来た。


「もしかして、アシュ?」


 アシュラとサニーは思わず見惚れてしまった。視線が自然と引き付けられる魅力があるのだ。だから、母親が自分の名前を言ったことにアシュラは遅れて気が付いた。


「おう。やっぱり、ミケ姉さんと繋がりがあるんだな」

「ずっと、会って見たかったんだ。今のアシュにそちらの子はあ?」


 何だろう。凄く気が緩む。シックスセンスを使っているわけではない。だが、確かに視線が行ってしまうんだ。不思議な女性だった。母親と言っても肌はツルツルで若々しい。十代に見える。


「っと、サニー。サキューバス家の秘蔵っ子だ。俺のオーラを回復することができるか?」

「くっっくっくっくっくー」


 急に父親の方が含み笑いをし出した。気付けばオーラを纏っていて父親の元に何かが吸収されていた。


「なるほどなるほど。僕は、ラフ。そして、彼女が妻でスマイル。そして、愛娘のヒマワリだ。今の君の状況は分かった。君のその望みはミケに頼まなくとも大丈夫だ。愛娘のヒマワリに頼むといい」


 ラフは全て分かっていると言わんばかりの表情で、実際全て分かっているのだが、アシュラに言った。だから、アシュラは愛娘と言われたヒマワリと呼ばれた少女を見た。ヒマワリは顔を下に向けていてショートカットの髪で顔が隠れていた。少しの間、微動だにしなかったため、ラフにいきなり言われて怒っているのかと思った。気まずい空気が流れる中、ヒマワリは急に立ち上がった。胸が揺れた。大きかった。猫背になっていて分かりにくかったがかなりの巨乳だった。そして、短い距離だったがオーラを纏って瞬間移動をしてアシュラと数センチの距離まで顔を近付けて抱き着いて来た。器用に、サニーとアシュラの腕間に手を入れてだ。


「私っ、ヒマワリ。アシュラ君の願いを叶えてあげるっ!」


 顔はかなり童顔で可愛らしかった。身長はアシュラより少し小さいぐらいだった。アシュラはヒマワリの勢いに圧倒された。


「おっ、おう。じゃあ、俺のオーラを元に戻してくれ」

「いいよっ!じゃあ、三つ、私のお願いを聞いてね。まず、アシュラ君って今、何人と関係を持ってるいるの?」

「「っ⁉」」


 アシュラとサニーは衝撃を受けたと同時に一つ確信した。間違いなくヒマワリはアシュラのことが好きであると。そして、ヒマワリのシックスセンスはとても怖いものだとも。だから、アシュラは考えずに素直に答えることにした。


「関係とは?」

「アシュラ君と肉体関係を持った人っ!」

「アナ、リナ、モナ、セナ、ユナ、サナ、ナナ、ハナ、カナ、キララ、メイ、ジャンヌ、ケイ、アイ」


 アシュラは自分で改めてヤバいなと思いながら臆さずにスラスラと答えた。予め、アシュラの情報を得ていたサニーも改めて知ると凄いなあと驚いている。そして、一番困惑したのがヒマワリで二番目が母親のスマイルだった。そんな中、一人だけ笑っている男がいた。父親のラフだ。


「はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは」


 ラフはオーラを纏ったまま笑っており、その笑い声の波動に乗せてスマイルとヒマワリにアシュラの今までの人生を見せた。


「「なんてこった。アシュラ君と関係を持ちそうな子がまだまだいるっ!」」


 サニーとヒマワリは驚愕してアシュラを見た。そして、スマイルは「まさか、ニケやミケよりイかれてるなんて、折角ツリト君になったからマシになると思ってたのに・・・」と引きつった笑みを魅せていた。娘をカナとキララぐらいならまだ、ヒマワリの面倒は見れるだろうと思っていたがここまでとなると、ヒマワリをアシュラから引き離したいと思うのだが、もう遅い。ヒマワリは顔を下に向けると少し考えだした。


「既に十人以上と関係を持ってるんだから、今から人数がいくら増えたって関係ないよね。じゃあ、次は私にキスしてっ。濃厚な奴ね?」


 ヒマワリは顔を上げると上目遣いでお願いして来た。横にいるサニーを見ると


「まあ、今更、人数増えても、アシュラ君だしね。サニーは大丈夫だよ」


 アシュラはスマイルを見た。最初見た時の思わず視線が行ってしまう輝かしい笑顔から引きつった笑みを見せていた。対して、父親のラフは笑い過ぎて声が出なくなったのか腹を抱えて必死に呼吸をしようとしていた。


「早くっ!」


 ヒマワリは目を閉じてアシュラの両頬を触れていた。待っていた。


「じゃ、じゃあ、行くぞ」


 アシュラはサニーから右腕を解放されるとヒマワリの両肩を掴みキスをした。怖くて、スマイルの方は見れなかった。


 ちゅっ♡。レロ、チャッ、レロレロレロ、チャッ・・・。


 ヒマワリの方から舌を入れて来てその後は唾の音を立てたりととにかく濃厚になっていた。おそらく、一分ほど経っている。やがて、ヒマワリは唾の糸を引きながら離れると舌を出して唾の糸を引き寄せた。アシュラとヒマワリはお互いに顔を真っ赤にしていた。見ていたサニーたちも顔が赤くなっていた。


「これで、二つ目は完了だね。フフッ。じゃあ、次は、私と今から子供を作って」

「「「っ⁉」」」


 ラフだけが笑い死んだ。嘘。実際、笑い疲れて床に寝転がっただけだ。スマイルは無理やり作っていた引きつった笑みも浮かべれなくなり、眉毛が釣り上がってアシュラを睨め付けた。サニーは驚きながらもやっぱりと思った。そして、アシュラはさすがに、すぐに返事ができなかった。すると、ヒマワリは来ていた黒色のキャミソールワンピースを脱いでショーツ一枚になった。お腹には三つの丸があり、二つは黒く染まっていて一つは染まっていなかった。つまり、あと、一つであるということは本当ということだ。だが、今は


「そんなことよりだ。ホントに綺麗だよ。だから、あとで、ゆっくりと二人きりでしたいから、先にオーラの回復をさせてくれないか?インドラのところに行かないと行けないから」


 アシュラはしゃがんでキャミソールワンピースを下から上に引き上げてヒマワリの目を見た。ヒマワリはアシュラに先ほどより、濃密なキスをした。


「仕方ないなあ。でも、インドラのことが終わったら絶対来てね」

「対価を先延ばしのペナルティーは?」

「四段階あるから気を付けてね。基本、私の気分次第でペナルティーは変わるから。STEP1監視、STEP2私の前に強制的に瞬間移動、STEP3オーラを使えなくする、STEP4死。じゃあ、アシュラ君のオーラを回復させるよ」

「おいっ!」


 ヒマワリのオーラがアシュラのオーラと融合するとアシュラに大量のオーラが纏われた。


「見ての通り全快だよ。あとついでに、まだ、混濁してて鮮明になってなかった過去も思い出させたから頑張って。待ってるから」

「サニー行こう」

「うん」


 サニーはアシュラの右腕に抱き着いた。


「スマイルさん。全て、思い出した。小さい時に会ってたんだな、俺。また、来るわ。次会った時は母さんやミケ姉さんのことを教えてくれ。」

「はあ。いいわ。カッパーのことも教えないとだから」

「では」


 アシュラはゆかれ寝転んでいるラフは無視して瞬間移動をした。




 アシュラが瞬間移動をした先は天空だった。アシュラとサニーの目の前にはアシュラの体の数十倍ほどある大きさの緑色の龍がいた。神龍だ。そして、その、神龍の尾で大量の汗を掻いて寝転んでいるシューン。アシュラの父親で実に十六年ぶりぐらいの再会だった。


「よう、父さん。俺だ」

「アシュ⁉」


 シューンは立ち上がろうとしたがアシュが制した。そして、しゃがんで左手にオーラを纏わせてシューンの体に触れた。


「久しぶり。インドラのことは俺が解決するよ。だから、家族四人でパーティーをする準備をしていてくれ」


 アシュラはシューンのアンチシックスセンス、無のイメージを適応させた。すると、シューンは脂汗が止まった。


「楽になったろ?」

「ああ。助かった。俺様にできることはあるか?」

「うーん。やっぱり、久々に揃うわけだから・・・、ああ、分かってる。けど、インドラのことは俺に任せろ。だから、ホントにパーティーの準備を頼むわ」

「なんか、俺様の扱い方が雑じゃないか?それと、隣にいるのは?」

「サニーです。サキューバスの子孫です」

「中々やるものだな。サキューバスの血も。よしっ、分かった。インドラのことはアシュに任せる。姉弟で話して来い」

「インドラの抱えているものを軽くしに行くよ。じゃあ」

「ああ、たくさん作って待ってる」

「多分、近いうちにまた、会うことになると思います」


 サニーが礼儀よく頭を下げるとアシュラは瞬間移動をしてロンギヌスの上に瞬間移動をした。




「ねえ、ジャンヌの異空間に行く前にさあ、サニーにもしてよ」

「ん?」


 ちゅっ♡レロ、チャッ、レロレロレロ・・・。


 サニーは強引に体を反転させて脚をアシュラの腰に回すと思い切り濃密なキスをした。時間はおそらくヒマワリと同じぐらいしていた。


「元気があったらさ。二人きりになってくれる?」

「ああ。だが、そこまで、元気が残ってる可能性が低いけど。それと、ヒマワリはもう、観察してるんじゃないかな?待たせすぎると死ぬみたいだし」

「この際、順番はいいから、二人きりで濃密な時間を過ごしたい」

「分かった。じゃあ、頼む」


 サニーはアシュラの右腕にしがみついて向きを変えて横並びになると、空間を歪ませてジャンヌの異空間に繋げた。二人は中に入って行った。




「おまたせ。見つけた?」

「うん。あった。多分、間違いないと思う。相当、部屋の強度も高いし危険だよ?」

「大丈夫。正直、俺の方が強いのは間違いない。ただ、今回もお互いの勝利条件が違うから、結果が変わって来る。連れてけ」


 アシュラの足元の空間が歪んだ。ジャンヌの異空間の中に、インドラが作った異空間の中に入った。インドラととても懐かしい雰囲気を纏った裸の女性がいた。


「俺と一緒に過ごした数時間は楽しくなかったのか、インドラ?」

「楽しいに決まってるじゃん。でも、今を求めるより未来を求めてるだけだよ。だって、私はアシュが大好きで愛してるんだから」


 インドラは星を三つずらして重ねた瞳をしていた。


「っとに、厄介この上ない。インドラが何を見て何を感じたのかは知らんが、それらをどうでもよく思えるようにするのが俺の勝利条件ってわけか」

すみません。いいところなんですが、次から、過去編に行きます。僕の頭の中での予定ではまあまあ長くなりそうです。




さて、最新話を追ってくれている方へ

ブックマークをお願いします。それと、

☆☆☆☆☆から★★★★★へお願いします。一つだけでも構いません。

よろしくお願いします。

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