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TSURITOー繋げた未来  作者: カバの牢獄
第二章 カナヤ新興国
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第二章 38 決着

「むう、むう、むう!話が違うわ。私はカナさんだから諦めたのに3Pしてるなんて。今すぐ、カナを連れ帰らせなさいっ!」


 サンドラ戦が終わり、ツリトの二股疑惑が出た時、ジャンヌはカーンとアレクとテレビを見ていた。ジャンヌは思わず叫んでしまった。


「ジャンヌ、カナが建国の英雄だからって譲ってたのか⁉」

「僕もビックリ仰天だ。まさか、ジャンヌがそんなことでツリト君を諦めていたとは⁉」


 カーンとアレクは驚愕の表情でジャンヌを見た。ジャンヌはすぐにポケットからスマホを取り出し、カナに鬼電を始めた。


「ジャンヌ。まだ、疑惑だぞ。俺はさすがにこのご時世、そんなことはしないと思うぞ」

「そうだよ。カナと子供を作ったんだろう。絶対ないさ」

「じゃあ、何よ⁉あのおんなじ指輪は⁉これはオフホワイトでもグレーでもないわ。間違いなく黒よ!」

「おっと、すまん。連絡が入った。アレク、ちょっと来てくれ」


 カーンとアレクは部屋から出た。カーンは胸ポケットから紙を取り出した。


「いつもの人からだね。今回はどんな、内容?」


 カーンはその中身を出した。写真は見ずに文章だけを見た。


「ツリト君、ツリト殿はカナとキララに逆レイプされて子供が作られた。この事実を世間に公表されたくなければツリトを明日、指定の場所に一人で向かわせろ」

「まあ、そうだろうとは思っていたけど、ツリト君は中々やるなあ」

「ホントによくモテる。だが、ツリト殿は見た感じ吹っ切れている。よく、堂々としてるよ。真の漢だな」


 カーンとアレクはlこの情報源から既にたくさんの本当の情報を貰っていたため、信頼していた。だから、二人はツリトに感心した。


「ここは、ツリト殿に頑張って貰おうか」

「そうだね」




「わあ、ツリトさんだ。カナとキララに挟まれてる。連れて来なきゃ」


 ジャンヌはロンギヌスから乗り物に乗って防壁の上にいる三人に会いに行った。移動中もツリトしか目に入らなかった。


 三人の前に行った。ツリトに怒声を放った。


 ヤバッ。ツンツンした態度取っちゃった。第一印象は大事なのに。


 カナにからかわれた。キレてしまった。


 違う。こんな私を見せたくないのに。カナさんからかわないで。


 ツリトにもちょっとからかわれた。


 ツリトさんまで。何で私、こんなにムカついているんだろう。




 密閉の部屋でカーンたちを待っていた。ここでも、ジャンヌはずっと後悔した。


 ヤバい。何でかツンツンな態度取っちゃう。こんな私を見せたくないのに。このままじゃあ、きっと嫌われてる。どうにか私に振り向かせたい。私をもっと魅せたい。


 ジャンヌはずっとツリトを伺っていた。カーンが現れてからもずっと。ずっと。ツリトがロンギヌスから出て行った後、ふと思ってしまった。


 あれ?何で私ツリトさんに夢中になってるの?だって、決めたじゃん。私はデコイ教を消滅させてカナヤ新興国に安全がもたらされるまでツリトさんを諦めるって。




 セナは初めてメダルゲームをした。ツリトを待っている間の暇潰しだった。だから、一人で遊ぶためのメダルの量と言うのが分からなかった。


「全然減らない。減ってもまた増えちゃう。どうしよっ」


 セナは若干半泣きでひたすらメダルを消費していた。周りは親子連れで独りで遊んでいるのはセナだけだった。セナは十二歳の時の体になっている。だから、可哀そうな女の子になっていることは間違いなかった。それを感じつつもセナは必死にメダルを消費した。そして、紳士服を着た男に肩を叩かれた。セナはその男を横に座らせると腕に抱き着いた。片眼鏡を掛けた目付きの悪い少年、ツリトだった。セナは必死に興奮を抑えようと努力した。




 ツリト君の膝上に普通に乗っちゃってる。しかも、後ろから抱きしめられてる。なにこれ、夢かなあ。夢じゃないのを確認しないと。


 セナは何となく会話が確認できる感じだったと思って体を後ろに捻った。そして、キスをした。お尻に固いのが当たった。


 やったー。これって脈ありだよね。


 セナはずっとツリトに夢中だった。




 天候が悪化した。


「今日、雨の予報じゃないのに」


 ジャンヌは空の映像を見て、ツリトと連絡が全く取れなくなって、何か良くないことが、再び悪意が働こうとしている気がして不安に襲われた。




「やあやあ、デコイさん。ちょっとお願いがありまして。あら?」


 ウィーチとサンドラがデコイ教の北部の本拠地の礼拝堂に入った時、将に祈りを捧げている途中だった。その一番前で祈りを捧げているのがデコイだった。デコイは酷く老けていた。


「あらあら。凄い視線を感じますね。私は何か悪いことをしたのでしょうか?」


 信者たちはウィーチとサンドラを睨み付けた。中でも驚愕の表情をしていたのはデコイだった。デコイは皴だらけの顔に更に皴を刻んで驚いていた。


「デストロイ様。どうして、サンドラを生かしたのですか?」

「見た目通りボケているんですね。私は単純にお願いしに来たんですよ。明日の十八時にスポンサーからお金を巻き上げてください。いいことが起きますから。私を信じろ。…うん。この場にいる全員信じてくれたみたいです。行きましょうか」

「ハッ。お前は先に帰っとけ」


 サンドラはウィーチをニューフロンティアのホテルに瞬間移動させた。


「なるほどな。デストロイの魂は複製されているんだな。つまり、ウィーチの魂はデストロイの魂にウィーチの魂の記憶を上書きしただけ。ある意味、転生か。デコイ。俺がデストロイを殺してやるよ」

「ふざけるなっ!」


 デコイはサンドラの発言にすぐに怒りを爆発させた。サンドラは思わず口角が上がって歯を見せた。


「悪いがお前の夢は叶わんぞ」


 サンドラは腰に差している刀を抜き取るとデコイの頭に傷を付けた。


「まあ、暫く喪失感で動けなくなり、そして、苦しむことになる。張り合いがなくて残念だったよ。逆夢をせいぜい楽しめ」


 サンドラは『逆夢』と名付けられた刀を腰に差し戻した。


「やれやれ、もう、支配からは逃れているはずだが、死にたい奴はオーラを纏え」


 サンドラは容赦なくデコイのみを残して焼き尽くした。




 ウールフが駆け付けた時、強烈な孵卵臭を感じたのだが一番は抜け殻のように何も感じないデコイに目が留まった。


「誰があ?まあいい」


 ウールフはデコイに近づいた。


 デコイは一点をただ、ボーと眺めていた。ウールフは全く危険を感じていなかった。それどころか、デコイから全くオーラを感じなかった。


「封印の壺は開けれるかあ?」

「無理だ。私はもう、オーラを纏うことなどできん」

「そうかあ。なら、ここでえ、死んでくれ」


 ウールフは右手を部分獣化してデコイの首を斬った。ウールフは虚無感に襲われた。ツリトとカナ(セナ)が来た時に少し気が楽になった。


 まだあ、逢える可能性はある。




「カーン。ホントにやるんだね」

「ああ。ジャンヌを縛っているものは無くなった。それに、ツリト殿は今更一人や二人増えようとジャンヌも受け入れるだろう」

「ホントにツリト君は主人公街道まっしぐらだね。ただ、普通の主人公と違うのは全てのチャンスをものにすることだ」

「フッ。違いない」




 ジャンヌは戦いが終わり、世界の状況を確認する中でデコイ教が事実上解体したことが分かった。それに、ウールフがデコイは死んだと連絡をくれた。


「これで、ようやく安全なカナヤ新興国が作れる。私の願いが、夢が実現したんだ。それじゃあ……ツリトさんにアプローチしてもいいんじゃ…。ダメだ。だって、ツンツンな態度をとってしまったもん」


 ジャンヌはベッドから立ち上がった。体力は回復したのだ。


「ケイ、アイ。ちょっと出て来るからしっかり休んどきな」

「「分かった」」




 ジャンヌは趣味という趣味はツリトの情報収集だ。あと、強いて言うならオナニーだ。ジャンヌはストレスが溜まった時、自然とオナニーをするようになっていた。最近は、感情がぐちゃぐちゃだったため回数も多くなっていた。今日も、独りでしていた時、奇跡が起きた。


 ツリトさん⁉


 ジャンヌは部屋の設定で自制心を抑えるようにしている。そして、部屋に入る時は服を脱ぐようにも設定をしている。だから、ツリトにすぐに飛びついた。幸せが満たされた瞬間だった。




「ああ、ツリト君が、アシュラ君が自由じゃなくなっちゃう。こんなに奥さんや子供ができたら、ツリト君の時間がなくなっちゃう。サニーが何とかして自由にしてあげないと。サニーの理想のツリト君がアシュラ君がいなくなっちゃうよ」


 サニーはジャックされたスマホでツリトの現在を知り、シックスセンスでツリト=アシュラと知り、理想が壊れてしまうことを恐れた。だから、明日のカナヤ新興国の建国日でアシュラを攫うことに決めた。


 その心の内をサルシアだけが覗いて危険を感じていた。


「僕がサニーを止めないと」

 ブックマークが欲しいです。また、☆☆☆☆☆をいくつか染めて評価が欲しいです。理想はもちろん、★★★★★が嬉しいです。皆さんからの応援が僕の執筆活動のガソリンになります。どうか、面倒臭くて嫌でしょうがお願いします。

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