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TSURITOー繋げた未来  作者: カバの牢獄
第二章 カナヤ新興国
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第二章 09 カナからのお仕置き

「じゃあ、ツリト君時刻は八時。残り二時間。二人だけの濃密な時間を楽しみましょう」


 お風呂場に瞬間移動して戻って来たツリトとセナはお互い裸でシャワーの前にいた。セナはツリトの頭からオーラを再び吸収していた。


「はあ、少し油断したらすぐこれだ。虚を気を付けてなかった」


 ツリトは先ほどジン王から言われた危険への注意を早速、無駄にしてしまった。


「別にジン王が言っていたのはこれじゃないでしょ」

「まあな。もう大きな危険の種は今も着々と育っているからな」

「カナとキララね。大丈夫。セナたちはツリト君の味方だから」

「絶対に邪魔するなよ。カナのフラストレーションが溜まるのは厄介だから」

「大丈夫。ユナが先手を取るから」

「ホントに頼むぞ」

「ツリト君。セナ、もう我慢の限界かも」

「まさか、安心して楽しめるようにわざと俺を自由にして状況を確認しに行ったな?」

「そんなことないよー。でも、ホントに外の詳しい情況が欲しかったのはホントだよ」

「でも、か?」


 ちゅっ♡




「九時か。あと、一時間もあるのか」


 ツリトはセナのオーラをお腹に巻かれて背中にセナの柔らかさを感じていた。


「あと、一時間もあるんだよ」

「あかんなあ。この数日で俺の日常が壊れすぎている」

「今更だね。残りの一時間はどうする?」

「俺に龍の血を流してくれ」

「何でよ。ツリト君が受けじゃなくなるじゃん」

「それがいいんだけど。じゃあ、ちょっとカナの様子を調べてよ」

「えっ、何で?」

「多分、もうセナたちのことはバレてるだろう?」

「何で?」

「うーん。まず、九割近くの確率で最初にバレてる。防犯カメラには小さいセナ、モナ、ハナが帽子を深く被って映っていたわけだけど、その時に使っていたシックスセンスがセナとモナとハナ。セナとハナは分かりにくかったけどね。おそらくだけど、ここで、もしかしたらって予測はする。そんでもってずっと俺から何の情報も得られない。ここで、一つ、確信する。あの少女は龍だって。だって、力がバカ強いもん。そしたら、おのずと導かれるわけよ」

「む、確かに」

「それに、さっきこの部屋から出たし、ウールフにも会ったから、後はカナのシックスセンスで情報はゲットできるだろう?」

「うん。つまり、血眼になって探してる可能性があると」

「まあ、血眼かどうかは分からんけどそういうこと。どれぐらい俺たちに近づいているか見といた方がいいだろう?」

「確かに。カナの情報を探すわ」


 その時だった。地面が揺れた。正確にはツリトたちがいる部屋はセナのオーラが壁の中などに上手いこと隠して結界を引いているため揺れていないのだが明らかに大地が揺れていた。


「くはっはっはっはっは……」

「どうして、ツリト君笑ってるの?」

「だって、カナたちに気付かれたからさ」

「これは、ケイとアイじゃなくてカナの仕業だって言うの?」

「おう。カナは縛りを作っておそらくシックスセンスの効果を上げてるんだ。その影響だと思うよ」

「じゃあ、今のはアナ姉のものを真似たので」

「そういうこと」

「じゃあ、風呂場にバリゲードを急いで作らな…い、と」


 セナが決心したその時、カナとキララはカンカンに怒った様子でセナがツリトのアレを握り締めていた状態の時に風呂場に入って来たのだった。




「キララ、角が生えてないね。しまえるようになったんだ」

「うん。カナさんが昨日、教えてくれた」


 ツリトたちが裸だったのを見るや、すぐに服を脱いで入って来た。そして、カナとセナは何とも言えない雰囲気を纏っていた。


「とりあえず、ツリト君から離れなよ。セナ姉」

「やだ。絶対に放さない」


 セナはこれ以上対話の意思がないと示すためにツリトの耳を甘噛みして口を塞いだ。


「もしかして、あの時に一緒に天空から出てたの?どうして、黙ってたの?」


 ツリトはセナのおでこを叩いた。セナはツリトの耳を甘噛みするのを止めてカナの方を見た。


「カナを利用して天空から逃げた。それから会わなかったのはカナのためだよ。世界の国家保有の黒の均衡を保つためにね」

「……納得してあげる。じゃあ、ツリト君と何でそんな体勢でいるの?天空にいた時はカナ以外ツリト君に対してクールぶってたじゃん。ねえ、何で?」

「ごめん。セナたちはずっと嘘吐いてた。でも、カナも気付いて欲しかったな。だって、セナたちの外の情報で一番印象に残ってるのはツリト君だったじゃん。それに一卵性の九つ子だよ。こればっかりはカナに文句を言われたくないっ」


 逆ギレだあ。


 ツリトとキララは思わず目を合わせた。そして苦笑してしまった。


「そっか。確かに怪しいとは思ってたよ。でも、カナの前では姉さんたちはそんな素振りを見せなかったから。そっかあ。ごめんね。確認しなくて。でも、とりあえず、ツリト君から離れてくれない?ツリト君の摂取が足りてないの」

「ツリト君は渡さないよ。いつもみたいには譲らない」

「そっかあ。なら、仕方ないかな。カナのシックスセンスって縛りを作ってパワーアップしてるけど、普通に弾にしなくても使えるんだ。だからね、実はもう布石を打っていたんだ。悪いけど、セナ姉は浴室の壁で黙って様子を見ててね」


 実はカナが入って来た時には既に、セナのオーラは消えていた。カナがツリトのシックスセンスを真似たのだ。そのためセナのオーラは斬られていた。そして、それをキララがセナだけに気付かないように欺かせていた。


 カナはモナのシックスセンスを真似てセナと場所入れ替えを行い、ツリトに密着するとそのままセナのオーラを真似てカナのオーラをセナの体に頭と頭で繋げた。そして、セナの両手と両足を縛り壁にオーラをくっつけてセナの逃げ道を失くした。キララはそれを確認するとツリトに正面から飛び込んでツリトにキスをした。


「あっ、キララ。カナのここまでの功績を忘れたとは言わせないわよ」

「何言ってるの?早い者勝ちに決まってるじゃん?」

「ふーん。キララがそのつもりなら容赦しないわよ」


キララの体が急に振動した。キララは体をピクピクさせて目の前で痙攣させていた。


「キララ、分かったかな?」

「うぅぅ。うん」

「宜しい。じゃあ、体力が回復したら参加していいよ」


 カナはキララと場所入れ替えをした。そして、長いことツリトを見つめた。


「ツリト君。どれぐらい余裕があるの?」

「えっとね。六時から本格的に決戦かな。一応、敵の正体は分かったし、ジン王から俺への忠告も貰った」

「なるほど。セナ姉はこれでお仕置きは免除にしてあげよう。でも、セナ姉以外の姉さんはもっとキツイお仕置きをしないとね。タイミングというものがあるのに、ホントに」


 ツリトは何となく、何で?と聞かれても何となくとしか答えられないが一つ気になったことがあった。だから、カナの耳元に顔を近付けて小声で話しかけた。


「もしかして、カナの姉さんたちが新興国にいることを知っていたか?」


 カナは一瞬目を丸くしてツリトの頭をくしゃくしゃに撫でるとツリトにキスをいつもより長くした。




「さてと、お仕置きをしましょうか」


 時刻は十一時、十時半までツリトと楽しんだカナとキララはセナと共にリビングに戻った。机の前には全員が正座をしていた。今は、カナとキララがツリトの腕を抱いて立って見下ろしていた。


「ツリト君に行った不貞行為は許してあげるわ。寧ろ、今までよく手を出さなかったねとは思うけど。でも、タイミングって言うのがあるよね?」

「「「でも…」」

「でもじゃないよね?」

「誰が一番焚きつけたの?」

「「「セナ」」」

「そっかあ。じゃあ、セナはもう一回ね」

「何で⁉」

「さてと、皆あ、覚悟はできたあ?じゃあ、三、二」


 カナは二のタイミングで正座をしている全員を振動させた。ツリトとキララは思わず、うわっ、と絶句した。振動を受けている八人はそれぞれに悲鳴を上げた。カナだけが楽しそうに笑っていた。




「やっぱりカナを怒らしたらマズイなあ」

「やっぱりって。ツリト君までそんなこと言わないでよお」


 カナとツリトはソファーに座って、ツリトが下でカナが上、八人が昼ご飯を作るのを見ていた。ツリトはセナに今もオーラを吸収してもらっている。キララはカナにジャンヌへの報告に駆り出されていた。キララはカナの一年ぶりの再会に気を遣ったようだ。


「そうは言っても姉ちゃんたちは全く話しかけて来なくなったぞ」

「それは、カナが目を光らせてるからね。それより、報告は済ませたの?」

「いや、それはサルシアだけが気にしてたみたいだったから既読無視した」

「そっか。それで、この天候荒しはホントに大丈夫なの?」

「多分。ウィーチに暗示を掛けられてるふりしないと逆に命が危ないからな」

「ふーん。今回、サンドラの立ち位置はどんな感じなの?」

「分からん。ウィーチには積極的には味方していない。が、俺たちに味方をしているわけではない。だから、事が片付いたら速攻で逃げなきゃならん」

「何で、事が片付いたらなの?」

「サンドラの性格的に奇襲は仕掛けられるのは好きかもしれんが仕掛けるのは大嫌いであることは間違いない。だから、ウィーチの事が片付いたら一瞬で逃げる」

「追いかけられるかもしれないよ?」

「セナのシックスセンスで俺のオーラを吸収してもらう。そしたら気付かれずに逃げ切れるはずだ」

「実績あるもんね。ね?」

「うっうん」

「ところで、カナの体には興味がなくなったのかな?さっきから全然、反応がないんだけど?それに揉まないし弄らないし」

「そんなことないけど。ただ」

「ただ?」

「落ち着くなあって。結構気疲れしてたから」

「ふーん。じゃあ、ドキドキさせてあげるよ」

「じゃあ?いや、今、心を落ち着かせてたんだけど」

「知らない。そんなこと」


 カナは体を宙に浮かせるとツリトに向き合い、腰に足を絡ましてツリトの両手首を握って自身の胸に触れさせた。


「ちゃんと、反応するんだ、俺は」

「知ってる。でも、まだまだ足りない。ちゅっ♡」


 カナはツリトの反応を楽しむように、まだフラストレーションは溜まってるぞと言わんばかりにツリトに愛を伝え続けた。




「さてと、ツリト君。カナたちは何をすればいいの?」


 遅めの昼食を一時から取り、食後のお茶を飲み始めた頃、カナが先んじてツリトに質問をした。今、机には左からキララ、ツリト、カナ、アナ、リナ、向かい側にはモナ、セナ、ユナ、サナ、ナナ、ハナが座っている。セナは背中からツリトの背中に机の下を通ってオーラを繋げてツリトのオーラを吸収していた。


「とりあえず、リナ。衛星の様子を見てくんない?」

「「「衛星?」」」

「空からの攻撃で気を付けろってことだから念のために。エージソンはサイバージャックの鈴なんか作ってたからさ。今、二時だからそろそろ、全部の衛生に仕掛けをしても良い頃合いだと思うんだ」

「良い頃合いって言ってもまだ二時だよ。六時に来るとしてもまだ、四時間だよ?」


 ケイとアイの話を一緒に聞いていたセナが堪らず反論した。


「もちろん、まだ、早い。でも、エージソンが宇宙空間の研究をしていないと思うか?」


 姉たちより多少はエージソンに詳しいカナが質問するのを変わった。


「ツリト君は何が言いたいの?」

「おそらく、エージソンは宇宙空間に独自の衛生を置いていて宇宙のゴミを搔き集める。それを見られないために衛星のカメラを機能停止にすると思うんだ」

「そんなことってできるの?」

「単純に考えて全世界に空から攻撃するってどんなに爆薬とかミサイルとかが必要になるのさ。このやり方の方が合理的に思えないか?」

「合理的?全然思えないけど。それに、エージソンは必要以上に人は殺さないんじゃないの?インスピレーションを与える存在がいなくなるのは困るから。それって理念と違うんじゃない?」

「まず、今回の首謀者はウィーチであること。次にあくまで標的は多分、俺。そんでもって、エージソンは自身の発明品を適当に保存している。これらのことから十分に可能性があると思うんだが?」

「うーん。とりあえず、リナ姉、調べて見て」

「分かった」


 ツリトの説明に皆、何言ってるの、こいつ。と言う目でツリトを見ていた。だが、キララだけがチンプンカンプンだったのか、ほえー。と呟いていた。


「何だ、俺の考えが突拍子のないことだって言いたいのか⁉」

「「「別に」」」

「フン。今に見てろ。俺の考えが的中するさ」


 全員がリナの方に視線を集中させた。リナはオーラを纏って目を瞑って調べていた。徐々に段々と顔色が悪くなっていっていた。そして、リナは直接、全員の頭の中に情報を流した。


 衛星の情報はやはり、カメラ機能が停止していた。それは全ての宇宙開発企業の衛生で起こっていた。


「ほら、見たことか!」

「「「結果論だね」」」

「おいっ!」

「キララはずっとツリト君を信じてたよ」


 キララは先ほどから全く理解しておらず、カナたち姉妹の息の合ったツッコミには参加していなかった。だから、ツリトが一人の劣勢だと見るやすぐに味方に付いた。だから、カナたちは堪らずキララに一斉にツッコミの嵐を巻き起こした。


「「「キララちゃん、それはないよっ!」」」

「キララ、また振動しよっか?」

「ヒィィー。ごめんなさいごめんなさい。ツリト、ごめん。ホントはチンプンカンプンだったあ」


 キララはツリトに体重を掛けて謝って来た。一方カナはそれを感じて体重を掛けた。それを見たカナの姉たちはもどかしさを感じて羨ましく感じていたが、セナだけはツリトのオーラをガンガンに吸収していた。


「まあ、いいよ。でも、俺が考えていたことがかなり現実味を帯びて来たな」

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