第二章 04 この姉妹思い人が同じにつき
「指輪と片眼鏡、それとスマホの回収完了」
下着姿になった八人の少女改め、カナと瓜二つの同じ体格、顔の少女はツリトの服を脱がしてパンツ一丁にさせてエージソンの黒シリーズを回収した。尚もセナはツリトのオーラを吸収し続けるため、ツリトの左腕に密着している。そして、この場で代表してツリトと話しているのはアナだった。
「だから、言ったろ。これだけしかエージソンの黒シリーズはないって。それはそうと、服を着ようぜ、服を」
「まあ、何かの拍子に逃げられたら困るしね。それと、服を着るのはこの後のことを考えると面倒かな」
「ギャップ萌えって言葉があるぜ。それはそうと、俺がこうなってる理由を教えてくれ」
「ふむ。まあ、当然だね。聞きたいことは何でも聞いて」
「じゃあ、まず、カナの姉妹ってことか?」
「うん。そうだね。アナたちは姉妹だ。九人のね。一卵性の、まあ、龍人の場合はちょっと特殊で大きな卵の中に卵がまた入ってるんだけどね」
「自己紹介は後でしてもらうとして、俺のどこまでを知っている?」
「カナとキララに逆レイプされて、子供ができて、エージソンという敵を見つけて、サンドラサキューバスを退けた。そして、今日、カーンとアレクとジャンヌが黒だと知ったってことかな。ちなみに言うとこれはカナから勝手に得た情報」
「どうして、そのことを世間にばらそうとしているんだ?」
「うん。世間にばらすつもりは一切ないよ。カナが悲しむから」
「じゃあ、俺と関係を持とうとしているのはなんで?カナが悲しむだろう?」
「カナが悲しむってことね。そこらへんは人間の常識とは龍は少し違うんだ。確かにアナたちにも独占欲っていうのはあるよ。でも、寝取ることは別に悪いこととは考えていないの。それに龍は近親相姦すればするほど龍として強くなるから、一夫多妻なんて結構あるの。姉妹で兄さんと、とかね」
「それは、龍としての一般論だろ?お前たちはどう考えてるんだ?」
「まあ、気になってる人が寝取られても仕方ないかなとは思うよ。でも、それはアナたちも寝取ってやったらいいことだから」
「姉妹で遠慮はないのか?」
「遠慮?何で自分の気持ちを押し隠して諦めないといけないの?アナの気持ちはアナのものだから。これは多分、皆も同じだよ」
アナ以外の七人も頷いていた。
「じゃあ、カナがキララのことを知って俺のところに来たのはそれが一番の理由か。一つ気になってるんだけど、俺に興味があるのは何で?」
「もちろん、きっかけはカナとおんなじ。でも、好きな理由はその優しさとか、カナをちゃんと愛してるところとかかな。それに、ツリト君はアナたちに対して抵抗しないどころか、興奮してるでしょ?」
「興奮してない」
「嘘はいいよ。膨らんでるじゃん」
皆クスリと笑った。膨らんでいるところを見て。
「……。まさか、子供を作る気か?切っても切れない絆を作るために」
「そだね。一人九人。既にカナとキララで十八人だから、合計九十人。大変だろうけど頑張ろっか」
「は?」
「合計九十人になるけど頑張ろっか」
「すうーーーはあーーーーーー。どうして、カナを呼ばないんだ?」
アナたち全員の顔が曇った。
「カナを呼んじゃうとアナたちの意思が変わっちゃうかもしれないから。それに、アナたちはカナに嘘を吐いてる真っ最中だから」
「嘘?」
「そう。嘘。アナたち九姉妹はツリト君のことをずっと気になってた。でも、アナたちはカナのためという名目で天空からの脱獄計画を立てたの。ホントは自分たちのためなのにね。実際に脱獄は成功したけど、カナを新興国に縛り付けて自分たちだけ抜け駆けしようと何度もしたの。でも、その度にアナたちはお互いに気持ちを抑えさせあった。そうやって我慢して、我慢してカナの様子だけは毎日確認していると状況が変わった。カナがキララのおかげでツリト君とようやく関係を持つことができた。だから、アナたちも、もう我慢しなくていいやって。でも、アナたちはカナの幸せを少しだけ遅めてしまった。それは後ろめたく思ってるから会いにくいなあって」
「ふーん。それって長引けば長引くほどダメじゃん。皆でカナに会おう」
「そだね。正直に話したら許してくれる。きっと。でも、それはツリト君に会う前にするべきだった」
「何で?」
「それは気持ちを抑えきれなくなったからだよ」
アナ以外の七人も全員頷いた。
「はあ。どうせ逃げられないからな。俺のオーラを吸収してるのはジャンヌ対策か?」
「そうみたい。ねえ、モナ?」
「うん。もう分かると思うけど、モナは瞬間移動と場所入れ替えなんだけど、それはオーラを感じることでできるの。だから、邪魔されないようにね」
「ふーん。カナに悪いと思っている割には完全犯罪を企んでるじゃないか。ホントにカナに嘘を吐いていることを悪いと思っているのか?」
「「「……あるよっ!」」」
「ふーん」
「とっとりあえず、ご飯にしよっか。結構買いだめしたんだよ」
「ホントにカナに悪いと思っているのか?」
「「「……あるよー」」」
「そういえばモナとハナは下着屋のロゴが入った紙袋を持っていなかったか?」
「「「……あるよー」」」
「おいっ、開き直るな」
ツリトたちはなんやかんや席に着きながら話している。机は大体十人掛けで椅子は長椅子だった。左からセナ、ツリト、アナ、リナ、モナ、そして、向かい側はユナ、サナ、ナナ、ハナの順に座っている。
「まあまあ、食べよう。アナたちは、もちろんカナもキュウリが結構好きなんだ。ツリト君も食べな」
机の上にはかなりのキュウリ料理が並んでいた。唯一救いがあるとしたら、色々とアレンジはしていたことだろう。ツリト自身、実はキュウリは一番の好物なため、別に苦ではなかった。
「はあ。丁度、腹は減っていたからな。それにしても、龍がキュウリが好きとは意外だったわ」
「リナ知っています。ツリト君が実はキュウリが好きなこと。それで、龍はキュウリが好きってわけでは基本ないわ。母さんが好きだったからリナたちはたまたまよ」
「なんで?」
「天空の神龍と子供を作った河童の女房がいたんだけど、下の子だけを連れてフロンティアに帰ったのよ。そのせいで、天空は河童が伝えたキュウリを嫌う人が多くなり、出入りが厳しくなっちゃたの。実はツリト君を強烈に意識したのにはそんな事情もあるの」
「へえ。そんな事情が。なるほどね。でも、このキュウリはあの有名なキュウリ会社の超高級ブランド、カッパーの赤キュウリじゃないか」
キュウリ会社、キュウリの品種が異様に多いことから名づけられた食品会社の異名である。もちろん、名前だけではなく味も確かであり、子供から大人まで大人気の食べ物である。
「そう。アナたちはこれを食べるためにリナの力を使って暗躍してたくさんのお金をゲットしたんだよ」
「へえ。とりあえず、聞きたいことはこれぐらいにして、一人ずつ、自己紹介を頼む。あと、見分けられるポイントがあるなら教えてくれ。全く分からん」
「自己紹介はご飯を食べたあとにしよっか。見分けられるポイントは愛しかないよ」
「はあ、そうか」
食後、皆統一で温かい紅茶を、女子八人はサトウを入れていた、飲み始めると自己紹介を始めた。
「じゃあ、順番に自己紹介しよっか。アナだよ。好きな食べ物はキュウリかな。あっ、もしかしたら……」
右隣に座っていたアナは視線と左手を膨らみに遣った。全員から鋭い視線を向けられているが本人は全く気にした様子を見せていなかった。
「はあ。もういいから。次にしよう」
ツリトは右手でアナの左手をどけようと触れたところ逆に手を掴まれて膨らみからは離されたが指はしっかり絡まされてアナの左太ももの上に運ばれた。アナへの視線が厳しくなったがこれも無視していた。
「もうっ。じゃあ、次、リナね。好きな食べ物は…アナ姉と同じになるかな。きっとね」
「じゃあ、次、モナ。以下同文」
「じゃあ、次、セナ。以下同文だけど、セナがツリト君を感覚的に一番知ってるよ」
「じゃあ、次、ユナ、セナには負けてるけど、以下同文」
「ユナ」「サナ」「ナナ」「ハナ」
「うん。後半、面倒臭くなってるな。順番に妹になって行ったで合ってる?それとカナは末っ子かな?」
「「「そうだよ」」」
「はあ、声も顔も全く同じなのは大変だな。次はそれぞれシックスセンスを教えてくれ」
「アナは分かってると思うけど振動ね。一定距離以内なら触れていなくても振動できる。これからすることに結構便利だね」
「リナは情報の受信と発信。これでカナの様子を毎日確認していたの」
「モナは瞬間移動と場所入れ替え。制限はないよ」
「セナはオーラの吸収。触れている人のオーラを吸収できる。そして、こんな風に自分のオーラを操ることもできるの」
そう言うとセナは黒色のオーラを纏って、と言ってもツリトとの接触面で常にオーラは纏っていたのだが、左手の人差し指からこの場にいる全員、つまり、七人の姉妹にオーラの紐を付着させて張った。
「例えばだけど全員、オーラを纏ってくれない」
セナに言われた通り、皆、黒色のオーラを纏ったがランダムにオーラが纏えなくなったり纏ったりした。
「見ての通り、オーラを吸収する相手は自由に選択できるの。そして、吸収したオーラのシックスセンスは自由に使えるの。あっ、ちなみにオーラを吸収してる間もオーラは見ることはできるよ。まあ、実際に体験してるよね」
「へえ、凄い」
そう言うと、セナは人差し指から伸びていたオーラは元に戻りツリトとの接触面にだけオーラを纏った。セナより上の姉、先に説明をしたアナ、リナ、モナは少し悔しそうな顔をしていた。
さっきキスの時に見せたけど実際にやっとくべきだった。全然ツリト君の反応が違う!
「じゃあ、次はユナだね。好きな食べ物は以下同文として、ユナも少し見せちゃおっか」
ユナはオーラを纏うとツリトにだけ暗示を掛けた。
ユナのおっぱいを見たら過剰に興奮する
ユナは着けているブラジャーを両手でずらしてツリトにウインクした。全員が息を飲んだがツリトの顔が元々赤かったが完熟トマトばりに赤くなった。そして、当然膨らみも大きくなった。そのため、ユナの隣に座っていたサナは無理やりユナのおっぱいをしまい、セナはユナがツリトに掛けた暗示を解いてやった。急速に小さくはならなかったが少しずつ小さくなった。
「「「「ユナ」」」」「「「ユナ姉」」」
「ごめんごめん。でも、これでツリト君により意識してもらえるかな」
ユナはオーラを纏うのを止めて尚もブラジャーをずらそうとしてサナに止められた。
「冗談だよサナ。そんなに焦らないで。ツリト君、興奮してくれた?」
「……まあ」
「良かったあ。じゃあ、もう一回…」
「ダメだよユナ姉。じゃあ、ツリト君、次はサナだね。好きな食べ物は以下同文かな。サナは分身。実際に見せてあげるよ」
サナはオーラを纏うとツリト以外の全員をもう一人増やした。全員、背後に立って自由に動き始めた。
「さっきはサナだけだったけど、今は皆の分身だよ。こんな風に皆、意思を持っているんだ。だから、ツリト君の方に移動してるの。どう?」
「うん。どうもこうも全く分からん。皆同じ顔、体格だから。せめてオーラを纏えたら分かるんだけど」
「それは、ダメ。ツリト君の助けが来るかもだから。ねえ、モナ姉」
「うん。セナがずっとツリト君に密着してるのはズルいけどこればかりは仕方ないかな」
「ツリト君がオーラを纏ってなくても分かるように匂いで覚えてもたおうかな」
丁度ツリトの後ろで首を回して抱き着いていたアナの分身とサナは場所入れ替えをしてサナはツリトに後ろから抱き着いてキスをしようとした。これを見たモナはアナの分身とサナの場所入れ替えを行った。
「うん。顔が同じだから何も起こっていないように見えるな。今、一回目はサナの分身のモナがやって二回目はモナがやったのか?」
「うーん。八十点。残りの二十点はサナがモナのシックスセンスを使ったの。サナのシックスセンスの分身は分身した人のシックスセンスも使うことができるの。凄いでしょ?」
「おう。凄いなあ。セナはサナとの勝負に勝って俺の隣を牛耳っているのか?」
「……うん。もちろんよ」
「「「アナ姉」」」
六人の声が重なった。そして、アナは言われるまでもなくオーラを纏ってセナを振動させた。セナはツリトに寄り掛かるようにしてピクピクしている。
「セナ。サナが寝ている時に屈服させておいてそれはないんじゃない?」
「そうよ。セナ姉は今回、やりたいようにやりすぎ」
「ごっ、ごめん。でも、皆より早くやりたいし」
「もういいよ。ナナが一番にできることは決定なんだから。ナナのシックスセンスはラッキー。丁度いいや。ナナの力を使ってあげる」
ナナはオーラを纏うと目の前にカードを八枚出して裏向きに置いた。
「皆、カードを選んで」
「「「なるほど。そんなに自信があるのね」」」
「ふふん。今日のナナの運勢はこの中の誰よりも良かったからね。きっとツリト君とナナの相性は誰よりも良いに決まってる」
アナから順に1,3,4,5,6,8,7,2と数字が書かれていた。次に一から八まで書かれたルーレットが具現した。
「む、どうして⁉ナナの今日の運勢はこの中の誰よりも良かった。それなのに…。ホントはここで天使カードを引いてナナとツリト君の相性が一番良くなるって決まってたのに」
ナナ以外の七人はクスクスと笑っていたが堪え切れずに声を出して笑った。
「どうしたんだ、皆?」
「ツリト君、ナナのシックスセンスはラッキーを溜めていざと言う時にその運を使って望みを叶えるの。運を溜める方法はいくらでもあるんだけど、今、ナナの運が思ったよりないの。それは、何故か。答えは簡単。ツリト君とキスをするために運を使っちゃたの。でも、ナナはそれに気付いてなかった。ホントに可愛い」
「なるほど。そういうことか。それでナナは今、何をしてるんだ?」
ナナは顔を真っ赤にして涙目になっている。そして、何故かツリトを睨んでいた。
「今、ツリト君とナナたちが更に仲良くなるための運勢を奪い合おうとしていたの!」
「へえ。何かよく分からんけど、ドンマイ」
ナナは歯を食いしばってキーと睨んできた。
「いいもん。初めから勝ちが約束されてる勝負何て面白くないもん。ツリト君と誰よりも仲良くなるのはナナしかありえないのっ!」
ナナはルーレットを回した。ルーレットを回すと丁度、ルーレットの中心の真上にボールが具現して現れて螺旋階段を下りるようにルーレットを転がした。ボールが止まったのは5の数字だった。セナだった。
「えっ、やったー!普段から徳を積んでるからかなあ。ごめんね、皆」
「ナナ、皆、まだ、諦めてはダメよ。徳を積みましょう。リナたちが協力したらきっと運はセナを簡単に超えれるわ。でも、不思議だわ。セナはせこいことをしてるだけなのにね。きっとツリト君のオーラを吸収していることがツリト君のために何かプラスになってるのよ。でも、それは結果論だから気にしない方がきっといいわ」
「リナ」「「「リナ姉」」」
「セナが俺をこうして縛ってることが徳になってる?まさか」
「ツリト君。照れなくていいんだよ」
先ほどまで体をピクピクさせていたセナはすっかり元気になっていてツリトの頬を突いてからかうほどには元気になっていた。
「よし、次はハナだね。ハナは知っての通り、年齢の変化、つまり、こういうことだね」
ハナはオーラを纏うとツリトの年齢を五歳に、体の大きさを変化させた。はずだった。だが、実際には十歳で変化が止まった。
「何で?」
「「「えっ⁉かっわいい」」」
ハナが生じた疑問は姉妹たちの歓声のため掻き消された。また、小さくなったツリトを見てそんなことはどうでも良くなった。
ツリトは小さくなっても相変わらず目つきは悪かったが体毛が薄くなり顔も丸っこくなり可愛かった。ツリトはパンツが大きくなりぶかぶかになりアナに握られていた右手が自由になっていたこともあり、パンツを抑えた。その様子がまた可愛くて、ツリトが小さくなったことにより体勢を崩していたセナは右手をツリトの脇に入れて膝上に置いた。その際、パンツが脱げそうになって慌ててパンツを持ったツリトの様子がまた可愛くて皆で和んでしまった。
「ハナ、もういいんじゃないか?」
「「「待って。楽しみたいっ!」」」
「楽しみたいじゃないっ!俺を元の姿に戻せ!」
ツリトは頭に二つの重みを感じ、セナの両腕から解放されようと必死に暴れながら高くなった声で叫んだ。
「画的に悪い?」
「「「む、確かに」」」
「ハナ、お願い」
「うん。ハナの徳は今のでかなり積めれたと思うし」
ハナはオーラを纏うとツリトの年齢を元に戻した。ツリトは徐々に体の大きさが大きくなるためセナが抱いていた腕を放してツリトを自由にした。ツリトはこの一瞬を逃さなかった。否、この一瞬しかチャンスがなかった。ツリトは体が変化している中、机の下に潜りこみオーラを纏おうとした。しかし、ツリトの体にはセナの胸とツリトの背中に二つのオーラが付着して繋がっていた。ツリトのオーラがセナに流れていた。
「なっ⁉」
「ダメじゃないツリト君。セナの自己紹介の時に見せてあげたでしょ?皆、どうする?もうちょっとゆっくりしてからと思ったけど、お仕置きしないとダメだよね?」
「「「うん!」」」
ツリトは最後の可能性に掛けるしかなかった。正直、黒としてかなり屈辱的だが困るのは確実に八人の姉妹だ。だから、ツリトは大きく息を吸った。
「誰かあーーーーー、助けてくれえーーーー。誰かあーーーーーーー」
「無駄だよ。その可能性も考えてたし、普段から音には気を付けていて完全な防音の部屋に住んでるから。それに、セナが万が一に備えて部屋にセナのオーラで結界を作ってるからね。盗聴の心配は一切ない。あっ、結界は見えないように壁の中に張ってるんだ。雰囲気が台無しになるからさ。とりあえず、椅子に座りなよ。そんなところで寝転ばないで」
ツリトは言われるがまま机の下から長椅子のアナとセナに挟まれた場所に戻った。その際、アナにアイコンタクトを送りながら。そんなことはセナ、リナ、モナにもバレているが送った。そして長椅子に座るとツリトはセナに左腕、アナに右腕をしっかりと握られた。オーラを吸収されるところが左腕に変わった。ツリトはアナの左耳に顔を近付けて小声でお願いをした。
「アナ、一番にしてもいいから、皆をダウンさせてくれ」
ツリトはアナに自らキスをした。ツリト自身こんなことでアナが協力してくれるわけがないと思っていたがこの中で一番強いのはアナと見ていた。
アナは顔を真っ赤にして気持ちが舞い上がりツリトに言われた通りオーラを纏い皆を振動させて眠らせた。が、セナはナナのさきほどのシックスセンスのおかげでアナのこの不意打ちがアナ自身に行われて無事だった。逆にアナが眠ってしまった。
「なっ⁉完全に逃げ道がなくなった」
「ツリト君。セナがお仕置きしてあげる。カナにはしばらく会えないと思うけど、セナたちと一緒に楽しもうねっ」
「っ!俺はまだ…」
「うん。ようやくオーラを吸収し終えた。鍵が掛かっていて吸収できていないのはたくさんあるけど眠ってくれた。これで誰にも邪魔されることなくいっぱい楽しめる」
セナは一人ずつ、ソファーに運び終えるとツリトのオーラを少しとたくさんの龍の血を流した。




