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【朝起きたら家なんてなかった】第一話

[7月6日-難波家]



ジリリリリ ジリリリリ


目覚ましの音と共に明瞭になる視界がいつもの天井を写す。


何故土曜なのに7時に起きたかと言うと、今日は家メンとスポッチャに行く予定があるからなのだ。


手探りで目覚ましを止めてベッドから降りると、クーラーで冷えた床がひんやりと足にあたり、少しずつ目が覚めてきた。


未だ寝ぼけた頭で部屋を出て朝食に向かいながら


「今日どこ集合だったっけ…金?銀?」


などと呟きスマホを見る。



珍しいことに通知が一件も来ていない。



普段遊びに行く時は大抵朝早くから透花が


-今日だ〜〜!!!ひゃっは〜〜!!!-


などと文面なのにうるさいメッセージを送ってくるのだが、今日は一通もないようだ。


彼奴、寝坊したんか…?


などと心配しながらL○NEを開きグルチャを探す。


最近あまり稼働していなかったからかなかなか見つからない。

下の方にあるのだろうか…


そんなことを思い、画面を下にスクロールしていく。



しかし、やはり無い



え、これ不味くね?俺間違えて消した??


グルチャが開けないと今日の日程や集合場所がわからないと言うのにいくら探しても肝心のグルチャが見つからない。


とりま木野に連絡でも入れるか…


見つからないグルチャに嫌気がさして一番上にあった古都花の個チャに連絡を入れる。


優:おーい、木野?


優:起きてる?


古都花:朝っぱらからどうした?


古都花:起きてるけど


優がメッセージを送った十分後くらいに既読がつき返信が返ってくる。

古都花は寝坊せずにちゃんと起きているようだ。


優:いやさ、間違えて家のグルチャ消したっぽくて


優:今日の集合場所どこ?金?銀?


集合時間である8時に近づき始め、慌てながらメッセージを送る。

今度は直ぐに既読がつき古都花から返信が来た。


古都花:え、なんのこと?


古都花:難波の家のグルチャのこと私が知ってるわけないじゃんw


思っていたのとは見当違いの答えに一瞬手がフリーズする。


優:いや、家メンの話


優:今日遊び行くよな?


古都花:だから難波の家のこととか知らんってば(笑)そんなこと私に聞くなよ


優:あれ、遊びに行くの今日じゃなかったっけ?


古都花:だから私じゃなくて家族に聞けってw


何故だか古都花と全く話が噛み合わない。

いつもならほぼ以心伝心レベルの高度な伝達をしているのに、全く伝わらない。


優:ちょ、マジでふざけんといて?急いでんねん


古都花:優寝ぼけてる?私古都花だよ?家族ちゃうで?


優:だから家族じゃなくて家メンの話だってば


古都花:いや家のメンバーってことは家族じゃんか


古都花:難波大丈夫そ?ってか遊びって…親の関係、なんとかなったん??



不思議なことに古都花は家メンという単語にも全く反応しない。

不気味さで喉が押しつぶされそうで、文面だけでも平常運転を保とうといつもの茶番を打ち込む



優:そろそろ揶揄からかうなって


優:いとしの彼女が困ってるのに見捨てるのか??



しかし…



古都花:彼女って…送り先間違えてる説??


古都花:ってことはついに難波にも春が!?



飽きるほど繰り返した茶番も、共通のノリの単語も、何もかもが空回りしていく




まるで、最初からなかったかのように




いくら説明しても話の通じない古都花に、説明を諦めて他の家メンの個チャを探す。


あれ、ない


家のグルチャを探していた時は気付かなかったが、数人の家メンの個チャまで消えているのだ。


え?不具合?バグかな…?


や、に、他にも個チャが見当たらない家メンがいる。


仕方なく、個チャが残っている瞳に連絡を入れてみた。

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