九十八話 アリアの手記8
〇月◇日
アレンに起こされて目が覚める。
アレンがくしゃみをした。
私は着ていた服を返して自分の服に着替えた。
2人で朝食を用意して食べた。
こうした日常が続けばいいのに・・・。
朝食を食べ終えた頃、不良の先輩がやってきた。
アレンを見送っていると外に連れ出された。
撮影されながら外での行為を強要された。
夕方になり解放されて母屋に戻るとアレンは戻っていた。
アレンは今日、奥義の斬鉄剣の練習をしていたらしい。
また、差が開いてしまったようで悔しかった。
今日は夜の予定はないので早めに寝ることにした。
アレンと一緒に横になるとすぐに眠ってしまったようだ。
〇月△日
朝、目を覚ました。
アレンはまだ寝ている。
日々の修練で疲れているのだろう。
先に起きて食事の準備をはじめた。
しばらくしてアレンが起きてきたので一緒に食事をとる。
食事を終え、私は修練に向かうアレンを見送った。
私は不良の先輩が来るのを母屋で待っていた。
不良の先輩がきて私の部屋に向かう。
行為中、アレンのことが気になって集中できていなかった。
不良の先輩が意外なことにアレンを見に行こうといってくれた。
アレンは真剣に修練に励んでいた。
私は邪魔にならないようにアレンを眺め続ける。
アレンはコツを掴んだようだった。
悔しいのと嬉しい気持ちでよくわからない気持ちになる。
不良の先輩に言われて複雑な気持ちのまま素振りをした。
私は早めに素振りをやめて母屋に戻り食事の準備をする。
外から水の音がしてアレンが戻ってきたのがわかった。
2人で食事を取る。
雑談中にアレンがうとうとしていた。
相当疲れているようだ。
寝るように言うとアレンはすぐ眠ってしまった。
私も眠ることにして横になった。
〇月×日
アレンの声で目が覚めた。
体を痛がっている。
大丈夫だろうか・・・。
私は急いで不良の先輩を呼びに行った。
不良の先輩の見立てでは筋肉痛とのことだった。
奥義の斬鉄剣はかなり体の負担になるようだ。
2,3日は安静が必要らしい。
私もこの際だからしっかり休めと言われた。
私は甲斐甲斐しくアレンの世話をすることにした。
いつの間にか眠っていて起きたらアレンがいなかった。
しばらくするとトイレの方からアレンが戻ってきた。
起こしてくれてよかったのに気を使わせてしまったようだ。
でも、数日は一緒に過ごせる。
それが嬉しくて顔に出ないようにするのが大変だった。




