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田舎の剣術道場に通う僕は道場主の娘に恋をする  作者: 髙龍


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六十四話

アレンが剣舞の動作をゆっくりしていると先輩の2人が門から出ていくのが見えた。

気になりつつも修練を優先する。

一通り一連の動きが終わり休憩に入る。

「お疲れ様」

そう言ってユーリが水の入ったコップを渡してくれる。

「ありがとうございます」

「アレン君は呑み込みが早いね」

「そうですか?」

「あの馬鹿達に君の爪の垢を飲ませたいぐらいにね」

そう言ってユーリは残っている先輩達の方を見る。

「あはは」

アレンは苦笑いを浮かべるしかない。

「そう言えば、先ほど先輩達がどっかに行ったみたいですけど」

「あぁ。買い出しに行かせたんだ」

「買い物なら言ってくれたら僕が行ったのに・・・」

「気にしなくていいよ。罰みたいなものだからね」

「罰ですか・・・?」

「昨日ちょっと色々あってね・・・」

「色々ですか?」

「世の中には知らない方がいいこともあるんだよ」

無理に聞けば答えてくれそうな気もするが嫌な予感がして聞けなかった。

そこに買い出しに行っていた先輩達が戻ってきた。

「あぁ。疲れた」

そんなことを言いつつ買い出しに行っていた先輩達が近寄ってくる。

「これでいいんだろ?」

「頼んでないものもあるみたいだけど?」

「嫌だなぁ。俺達の好意だぜ」

「そうそう」

「はぁ・・・。何を考えているか丸わかりだな」

ユーリは溜息をついていた。




先輩達が買ってきたのは飲み物とフランクフルトだった。

先輩達は何故か一か所に集まりその中心にはユーリがいた。

「嬢ちゃんもこっちこいよ」

先輩の1人がそんなことを言う。

「アレン。ちょっと行ってくるね」

「うん・・・」

アリアは中央に座らされたようでここからでは先輩達の体が壁になってよく見えなかった。

先輩達は何が面白いのか盛り上がっている。




しばらくしてユーリがアレンの元にやって来る。

「悪いけどアリアちゃんを借りていくわね」

そう言って数人の先輩とアリアを連れてユーリは先輩達の溜まり場の方に消えていった。

ユーリが一緒だから大丈夫だろうとアレンは自分の修練に集中する。




そろそろ夕暮れという頃になってユーリとアリアが戻ってきた。

途中で気が付いたのだが先輩達は入れ替わっていたようだ。

戻ってきたアリアは疲労の色が顔にでていた。

「アリア。大丈夫?」

「うん・・・」

「無理はダメよ。かなり無茶したからね」

ユーリも疲れているようだが流石は騎士というべきかまだ余裕がありそうだった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 先輩達に無理矢理性行為を強要されているアンリを、ユーリはどう思っているのかが気になる。 あとユーリと先輩達の関係も気になる。
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