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五十一話

夕方になりアレンは修練を終えて母屋に戻る。

母屋の前の井戸ではアリアが水を浴びているところだった。

夕日に照らされ水に濡れたアリアは芸術品のように綺麗だった。

いつまでも眺めていたい気持ちを抑えてアレンは慌てて目線を外す。

足音で気付いたのだろう。

アリアが声をかけてくる。

「アレン。おかえりなさい」

「ただいま」

ある事情から身動きが取れずにいるとアリアも気が付いたようだ。

「ふふ。アレンならいいよ・・・」

アリアのその言葉で理性が吹き飛ぶ。

恥ずかしいところも見せたがこの日、アレンとアリアは1つになった。




2人で遅い夕食を食べる。

いつまでもやってこないアリアを先輩が迎えにやってくる。

アリアは急いで食べ終えると「行ってくるね」と言って修練に向かっていった。

アレンは食事を食べ終えると横になった。

修練と行為によっての疲労の為かすぐに眠りに落ちていった。



翌日、すっきりした気持ちで目が覚める。

隣では「んっ~」とアリアが寝言を言っている。

起こさないように起き上がり井戸へと向かう。

顔を洗いすっきりしたところで台所に向かい食事の準備をした。

食事の準備が出来たところでアリアが起きてくる。

『おはよう』

2人の声が揃ってお互いに笑いあう。



食事を終えお互いの予定を確認しあう。

「アレンは今日の予定は?」

「今日は久々に先輩が打ち込み稽古をつけてくれるって」

「そうなんだ」

「アリアは?」

「今日は久しぶりに素振りだって」

素振りが久々だというのに驚いた。

普段はどういう修練をしているのか気になったが口にはしなかった。

「頑張ってね」

「うん」




2人で先輩達の溜まり場を訪れる。

「よく来たな。2人共」

「おはようございます」

「嬢ちゃんは準備があるから中に入れよ。アレンは俺が相手してやる」

「今日はよろしくお願いします」

アレンは準備運動をする。

溜まり場の中からはアリアの声がしている。

「これを着けてやるんですか・・・?」

「ただ、素振りをするよりやる気が出るだろ?」

「うっうっ。わかりました・・・」

しばらくしてアリアと先輩達が外に出てくる。

何かを装着したようだが見た目は何も変わっていないように見える。

そのまま先輩達とアリアは道場の方に歩いて行った。

「それじゃ。そろそろはじめるか」

「はい」

アレンと先輩はそれぞれ木刀を構え打ち込み稽古を開始した。

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