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四十三話

目の前にはアリアの裸体が晒されている。

アレンは慌てて目線を外した。

アレンは意思の力で抗う。

「やめておくよ」

「ふふ。残念」

「夏とは言え、風邪ひいちゃうよ?これを着て」

アレンはそう言って自分の服をアリアに差し出した。

「へへ。ありがと。アレンの匂いがする・・・」

「なんか変態っぽいよ」

「変態じゃないもん・・・」

アリアはそう言いつつ匂いを嗅ぎ続けていた。

「そろそろ寝ようか?」

「そうだね」

アリアとアレンは仲良く布団に横になり眠りについた。




翌朝、普段通りに目覚める。

横では気持ちよさそうにアリアが寝ていた。

「アリア。起きて。朝だよ」

「んっ・・・。アレン。おはよう」

アレンは「くちゅん」とくしゃみをする。

「ごめんね。服すぐに返すから」

アレンはアリアから服を受け取り服を着る。

アリアも自分の服を着ていた。

「さてと。今日も頑張ろうか」

「うん」



仲良く朝食を食べる。

「今日はどうしようかな?」

「何か悩み事?」

「道主から教わった歩法も練習したいけど足に結構くるからね」

「そんなにきついんだ」

「走り込みの回数を増やしたりはしてるけどものにするまではまだまだ時間がかかりそうかな」

「あんまり根を詰めないでね」

「うん・・・」

「アリアは今日も先輩と修練?」

「その予定だけど・・・」

「そっか」


朝食を食べ終わりのんびりしていると先輩がアリアを迎えに来た。

「おはようさん」

「おはようございます」

「それじゃ。僕はもう行くね」

アレンはそう言って母屋を出た。

後ろからは先輩が「今日は気分をかえて外行こうぜ」と言っているのが聞こえた。




道場の前についたアレンは歩法の練習をはじめた。

しばらくすると先輩達がやってくる。

「おっ。牛雷か・・・」

「先輩。おはようございます」

「おはよう」

「先輩は牛雷をご存じだったんですね」

「ユーリの奴がはじめて習ったのが牛雷だったからな」

「アレンは道主に気に入られてるんだな」

「そうなんですか?」

「その歳で技なんて普通教えないからな」

「道主も特別だって言ってましたね」

「よし。お前にいいもん見せてやるよ」

そう言って先輩は溜まり場の方に歩いていく。

アレンもその後を追いかけた。

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