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田舎の剣術道場に通う僕は道場主の娘に恋をする  作者: 髙龍


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四十二話

アリアは1時間ほど経ってから部屋から出てきた。

「アレン・・・。ごめんね。待たせちゃった?」

「大丈夫だよ」

「私、汗流してくるね」

アリアはそう言って母屋を出ていった。


アリアが戻ってきて2人で食事を食べる。

「途中で寝ちゃうほど修練はきついの?」

「うん・・・。先輩、手加減してくれないから・・・」

「でも厳しいってことはその分、成長できてるんじゃない?」

「成長かぁ・・・。どんどんダメになってる気もする・・・」

「そんなことないよ。アリアは頑張ってる」

そう言ってアレンはアリアの頭を撫でる。

「ありがとう」




食事を終え2人で縁側に腰掛ける。

今日は晴れ渡っていて満天の星が浮かんでいた。

「綺麗だね」

「うん・・・」

「道主達は今頃何してるかな?」

「領都を満喫してるんじゃないかしら」

「一緒に行かなくてよかったの?」

「うん。何度か行ったことあるしアレンと一緒にいたいから」

「そっか・・・」

「ねぇ。アレンは何があっても私を信じられる?」

「いつでもアリアのことを信じてるよ」

「ありがとう・・・。私、そろそろ行ってくるね」

「先輩達によろしくね」




アレンはアリアが頑張っているのにこのまま寝るのも嫌だったので走り込みをすることにした。


先輩達の溜まり場の裏を通りかかる。

窓は開いており灯りが漏れている。

まだ、修練は開始されていないのか中は静かだった。

アレンはそのまま通り過ぎる。


次に通りかかった時、灯りがゆらゆらと揺れている。

アリアが修練を開始したようだ。


アレンは先輩達の溜まり場の灯りが消えるまで走り続けた。



アレンは荒い息を母屋の井戸の前で整える。

息が落ちついてきたら服を脱いで汗を流す。

水の音に気付いたのかアリアが母屋から出てきた。

「アレン・・・。どこに行ってたの?」

「アリアが頑張ってるのに自分だけ寝るのが嫌で走り込みをしてたんだ」

「アレンがいなくなちゃったのかと心配したんだからね」

そう言ってアリアが抱きついてくる。

「ごめん・・・」

アレンはアリアを抱き返した。


「落ち着いた?」

「うん・・・」

アリアが抱きついてきたためアレンは今裸だ。

アリアの服も濡れてしまっている。

「服濡れちゃったね・・・」

「これぐらいなら大丈夫」

「ダメだよ。夏とは言え風邪ひいちゃうよ?」

「じゃぁ。脱ぐね」

そう言ってアリアは躊躇なく服を脱いでしまった。

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