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田舎の剣術道場に通う僕は道場主の娘に恋をする  作者: 髙龍


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四十一話

「せ、先輩いつからそこに・・・?」

「話は聞いてねぇから安心しろ」

「それで、先輩はこんな朝早くどうしたんですか?」

「今日の嬢ちゃんの指導は俺だからな」

「そうなんですね」

「昨日できたなかった分、ビシバシいくから覚悟しろよ」

「はい・・・」

「それじゃ、部屋で待ってるから準備ができたら来いよ」

アレンとアリアは残っていた分を急いで食べる。

「それじゃ、僕はいくからアリアも頑張ってね」

「うん」

アレンは手を振って修練に向かった。




道場の前では既に先輩達が素振りをしていた。

「おっ。きたきた」

「今日も頑張ろうぜ」

「はい」

アレンも素振りを開始する。

今頃はアリアも頑張っているのだろうか。

素振りをはじめてしばらくすると先輩がなにやらがさごそしている。

「先輩。何してるんですか?」

「いやな。お前の素振り姿を撮ってみようと思ってな。お前は普通に素振りしてくれてたらいいから」

「はい」

アレンは普段通りに素振りをする。

それを先輩が撮影していた。


「よし。こんなとこか」

撮影が終わったのか先輩が水晶を眺めている。

「アレンも見てみるか?」

「はい」

アレンも水晶を覗きこむ。

「へぇ~。僕ってこんな感じなんですね」

客観的に自分を見るというのも大事だなと思う。

「それで、それってどうするんですか?」

「嬢ちゃんの修練の時に使おうと思ってな」

「これをですか・・・?」

「今から嬢ちゃんの反応が楽しみだぜ」

「好きな人が頑張ってる姿を見たら頑張るしかないからな」

確かにアリアが素振りをしている姿を見たら自分もやる気がでる。

「先輩達って色々考えているんですね」

「まぁな」

「さて、そろそろ続きやるか」

先輩達は散っていきそれぞれ素振りを再開する。

アレンも素振りに戻った。




「ふぅ・・・。今日も疲れたな」

時刻は夕方になっている。

「飯でも食べに行くか。アレンもどうだ?」

「いえ、僕はアリアが待ってると思うので戻ります」

「そうか」

先輩達は道場の門を出ていく。

アレンはそれを見送り汗を流してから母屋へと戻った。

母屋へ入ると先輩がアリアの部屋から出てきたところだった。

「お疲れ様です」

「おう」

「先輩。アリアは?」

「嬢ちゃんなら疲れて寝てるぜ」

「起こした方がいいですかね?」

「いや、寝かせといてやれよ」

「それもそうですね」

アレンは食事の準備をしつつアリアが起きてくるのを待つことにした。

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