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田舎の剣術道場に通う僕は道場主の娘に恋をする  作者: 髙龍


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二十九話

「毎日やってるだけあって上手くなった」

「仕込んだかいがあったぜ」

アリアはいつの間にか複数人相手もできるようになったのか。

アリアは差ができたって言っていたけれど十分凄い。

負けないように素振りに集中しないと。

「おらおら。激しくするぞ」

「おいおい。少しは手加減してやれよ」

「そうは言っても今日の嬢ちゃんはマジで凄いぜ」

「今から相手のするのが楽しみだな」

先輩達は楽しそうにそう言っている。

アリアの相手をしつつも先輩達は余裕があるんだな。

「手が止まってるぞ」

「嬢ちゃん頑張れよ」

先輩達がアリアを応援している。

「そうそう。その調子だ」

「俺、もうダメかも」

「おいおい。もうかよ」

「だせぇな。場所かわれよ」

どうやら先輩が入れ替わるようだ。

素振りに集中しようと思うもののアリアの修練の様子が気になってしょうがない。

「おっ。マジで今日の嬢ちゃんすげぇ」

「ほら、言った通りだろ」

「アレンの奴を連れてきてよかったな」

「そうだな。こんなにやる気出してくれるなら今後も何か考えようぜ」

迷惑かもと思ったがアリアのやる気に繋がるなら一緒にきてよかったな。




素振りをはじめてかなりの時間が経った。

アリアはまだ先輩達を相手に頑張っているようだ。

先輩達は交代しながらなのに凄い体力だ。

アリアに負けたようで嫌だけど流石に少し休憩をする。

休憩をしていると嫌でも先輩達の声が聞こえてくる。

「おら、しっかり立てって」

「もっと強く握れよ」

「こっちが留守だぞ」

先輩達が容赦なくアリアを責めている声がする。

これだけの時間複数人を相手にするなんて自分には無理だ。




それからしばらくして休憩を告げる先輩の声がする。

「おっし。1回休憩挟むか」

「潰れられても困るからな」

どうやらアリアはこれから休憩に入るようだ。

先輩達がこちらにやってくる。

「なんだ。お前も休んでたのか」

「お疲れ様です。アリアの様子はどうですか?」

「やっぱ、嬢ちゃんのことが気になるのか」

「えっと。それは・・・」

「嬢ちゃんには言わねぇから言ってみろって」

「そりゃぁ気になりますよ」

「好きなのか?」

「好きです・・・」

「そうかそうか。嬢ちゃん可愛いもんな」

「ちょっと、声が大きいですよ」

「悪い悪い。でも、嬢ちゃんもお前のこと好きだと思うぜ」

「そうですかね?」

「自信持てって。告白でもしてみろよ」

先輩はそう言って笑っていた。

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