表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
田舎の剣術道場に通う僕は道場主の娘に恋をする  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/107

二十四話

今日は掃除を頑張って体中が痛い。

だが、頑張っているアリアに負けないように軽く走り込みをすることにした。

先輩達の溜まり場の裏を通りかかると先輩達の笑い声が聞こえる。

楽しいことがあったのだろうか。

ぐすぐすと誰かが泣いてるような音も聞こえる。

「嬢ちゃん泣くなって。頑張らないとどうなるかわかるだろ?」

「はぃ・・・」

アリアが泣いているところなど見たことがなかった。

何か悲しいことでもあったのだろうか・・・。

気になったがそのまま走りすぎた。

次に先輩達の溜まり場の裏を通りかかった時先輩とアリアの声がした。

泣き止んだようでほっとする。

「俺のフランクフルトどうだ?」

「凄い大きくて立派です・・・」

「美味そうだろ」

「はい・・・」

アリアは食事中のようだ。

休憩もちゃんとはさんでいるようだし自分も走り終わったら休憩しよう。

そう思って走りすぎた。




道場の前で休んでいると先輩の1人がやってくる。

「なんだ、休憩か?」

「はい」

「悪いんだけど何か適当に食べ物買ってきてくれよ」

「わかりました」

「これ、お金な」

お金を受け取ってアレンは街に食べ物を買いに向かった。

急がないとお店が閉じてしまう。

なんとか果物とパン。

それとアリアが好きだというフランクフルトを買って道場に戻る。




道場に戻ると先輩達の溜まり場に向かう。

溜まり場の近くの井戸でアリアが体を洗っていた。

ついつい目線がいきそうなのを我慢して建物の扉を開ける。

するとモヤっとした匂いが充満している。

「おっ。戻って来たか。悪かったな」

「いえ」

「さてさて、何を買ってきたのかなっと・・・」

そう言って先輩は袋の中を確認する。

「フランクフルトも買ってきたのか」

「アリアが好きだって言ってたから・・・」

「そうか。確かに嬢ちゃんの大好物だな」

「これ、余ったお金です」

「律儀だねぇ。その金は駄賃代わりに貰っておけよ」

「いいんですか?」

「気にすんな」

先輩と喋っていると扉が開く音がする。

「アレン。戻ってたんだ」

「うん。さっきね」

「私の裸見た?」

「み、見てないよ」

「本当は見たんでしょ」

「ちらっとだよ。本当に」

「あはは。坊主も男だな。嬢ちゃん減るもんでもないし許してやれよ」

「うぅ・・・。先輩がそう言うなら・・・」

アリアは何か言いたそうだったが口をつぐんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ