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「調子はどうだい?」

「順調です」


屋敷から2㎞北北東に位置する海岸。

柱状節理(ちゅうじょうせつり)岩体が柱状になった節理で。

4~6、6角柱状のものが多いが、マグマの冷却面と垂直に発達したもの。

(トンネルを作った時も温泉が沸いたし昔は火山が多かったのかな?)

要するに[切り立った、海に面する崖]だ。


リアス式海岸の一角であるここには、私が出した

[エンタープライズ]と[加賀]が湾を埋め尽くしている。

一隻を除き、甲板には海底土砂で埋め尽くしてあるので、

知らない人が見たら[ただの陸地]にしか見えない。

(ふね)に付いて要る[両手]と、海底から土台を作り固定してあるんだよね…)

ここで[ポーション]の材料である薬草等を栽培していた。


NBC偵察車の分析により[土壌][種子][成分]を調べて、

薬草を栽培する事に成功し、

奥様から派遣しって貰った領民に管理をして貰っている。

(NBC偵察車には、分析や解析等を多く積まれているからなぁ~)

(米国や大国は、後方に専門家が控えているが、)

(自衛隊にはそんな専門家は後方に控えていない為に、)

(調べる機器が複数搭載されているから助かる)


汚染で治療をする為に、多量のポーションを使った穴埋めに生産している。

(ホント、摩訶不思議な治療薬だ)

(予想を遥かに上回る生産量なのは嬉しい誤算)

(ひょっとして、他領地に販売が出来るかも知れない)


麻畑から出る多量の茎も、ここで加工して[木材モドキ]が出来上がっていた。

スキル[ヘンタイのストカー]により生み出された[ストーカ炉]も大活躍。

トンネル採掘に出た岩石等を、錬金術で精製して鍛冶に利用されていた。

(私には分からないが、奥様や鍛冶屋が喜んでいるから…まっいいや)

これも艦内で密かに何かを作られているのだが、私が見ても分らない品だった。


一隻を完全解放して、彼らには職場として活用して貰っていた。

ーー


「新しいポーションが出来ました」

「出来上がった[木材]を置く場所がありません」

「新しい作物が収穫できました」

「教えて貰った[缶詰め]を作る事ができました」

「…御飯はまだかいの~」

「人魚族から面会が来ています」


おいおい、一度に言うなや…。

聖徳太子じゃないんだし…。


おまえら、ちゃんと外に出ているか?

研究室ばかりに籠っていたんじゃ駄目だぞ。

[ビタミン剤]を[おかき]じゃないぞ?ポリポリ食べるな!

ブラック企業じゃないんだから、もっと休め!

何?今迄マジックバックの製造に関われなかったから、

もっと領地に貢献したいだと?文句を垂れるな!休め!命令だ!

地球産の作物を出してやるから家族サービスでもしてこい!


ふぅ~。あっ人魚族の連中が来ていると言っていたな。


連れて来た[人魚族]には空母の護衛や近海の警備をして貰っていた。

食事が良いせいか、奥様の領地への就職希望者が殺到!

[ケティ領]から[奥様の本領地]に彼らを安全に運ぶ為に潜水艦を出してあげた。


USSバーモンド型原子力潜水艦(議会に内緒バージョン))

・最新な物は[潜水艦]なのに[光学兵器]が搭載!って馬鹿だろ!

 [リアル、水中でレーザー兵器]ってアホでしかない。

・最新の電子機は分る、潜水艦の値段が高くなるのは分る。

 22億ドル予定が34億ドルになってしまったのも分る、

 しかし[外側だけの外壁がブロック5で作っちゃいました、テヘ♪]は無いだろ!

 [一番高い鋼材で、その値段だけで20億ドルw]もう一隻作れるゾ!

・潜水深度は不明だが、どの潜水艦より潜れるのは当然である。ドヤッ!

・当然、議会から吊し上げをくらった潜水艦である。値段が値段だw

・これも一時期、動画がネット上にあったが速攻で全削除された(笑)


私の知る限り、一番安全な潜水艦だ。艦の電力は…外周に引いて他の生物を寄り付かない様にして…深く潜る必要が無いから人魚用に改造して…船内も人魚族用に…と。


なに?交代で勤務したいから3隻欲しいだと?

仕方が無いなぁ~。操作は覚えたか?うん、知ってた。

その操作が出来る様に成る精霊魔法?便利だね。

ミサイルや魚雷も改造して欲しい?わかった、わかった。

君達にはレーダーの意味は無いからなぁ~。

海の中を、目視で運転している様なものだしなぁ~。


ん~~~。

私はただ[木材モドキ]で、

幼女の教材に[積み木]や[カプ〇]を作って貰おうと寄っただけなのになぁ~。

想像力、空間把握能力を育てる知育玩具だしからね。


だからソコ!何度も言わせるな!お前らもか!

[ビタミン剤]は[お茶請け]では無い!ポリポリ食うな!

…気分が悪くなったら言うんだゾ、医療室を解放しておくからな。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


どうして、こうなった?


最初は幼女の

『いやーーー!』から始まった。


もう幼女は[普通に会話]が出来る様になっている。

[ヘッドホン]はもう必要無いのだ。


寝る時以外は外そうとはしていない為に、結構ボロが目立ってきている。

水遊びの時も使っていた。

アレには自分が想像して作った物の性能に感心した。

[音質の良い某メーカー]の品で[ゲーミングマシン用みたく疲れないように]

[子供向けに83デシベル以上はフィルターをかける]等を想像して作った品。

出会った時には私は[シャーマン戦車]、

その指揮官用のヘッドセットを改良した品だ。少し大きめでもある。


「もう必要ないでしょ?」

『いやーーー!』(かたく)なに拒否。

ん~~~。

ちょっとした悪戯心が地獄を生んだ。


「じゃ~コレを一度付けて見て」

『・・・・』


「ん~~、ちょっと着替えたほうがいいかな?」

『…?』

少し興味を持ったみたいだ。


じゃあ…と[ドリィ]と[ディペン]に着替えさせて貰った辺りから

地獄の門が開き始めた…。


「お嬢様、出来上がり…ゴボっ!」パタン。

「これで…えっ…」カチーン。

最初の犠牲者は[ドリィ]と[ディペン]。


「どうかしましたかな?」

爺、登場も瞬殺。見事に固まってしまった。


『みんな、どうしたの?』

「あ~シャルに似合っているからね、可愛いよ」

私も人型なら[鼻血]を出して倒れていただろう。

四肢が踏ん張れる?倒れ様のない戦車で助かるわ…。


[ヘッドホン]に[レーダー]を付けようとしたのが間違いだった。

出来た製品をみて、悪乗りしたのが運の尽き。

[猫耳付きヘッドホン]。更に、[ふわふわスカート]に[モフモフ尻尾]を付けた物を出して、幼女に着替えて貰ったのだ。幼女のコスプレである。もう[尊(とうと)]過ぎて(おが)んでしまいそう。


幼女が(みんな)に見てもらおうと、屋敷に入って行って被害が拡大。

[パタッ][ブフォ!][パタリ][ドサッ]。

[シャルル大好きスカウター値]が高ければ高いほど瞬殺されるみたいだ。


「ん?なにかあったのか?」

一番瞬殺されそうな[アメリア]が私に近づいて来た。

「…別に何も無いよ」

(とぼ)けるに限る。


「それより、奥様との話は終わったのか?」

「…ああ…少し口論になってしまった」

えっ?そんな事があるんだ。目を見開いて返答が出来ない。


『あっ、あーちゃんここに居たーー!』

うおっ!よせ![アメリア]!振り返るんじゃない!!


[私がしたこと]が分ったのだろう。

満面な笑顔で、口と鼻から血を出しながら「もう死んでもいいや…」と

私に[サムズアップ]をして気絶し倒れていった。


幼女の[猫耳ヘッドホン]、封印~~~~~~!!


後日、幼女の猫耳、尻尾付き画像を[拡大したパネル]を廊下に飾ったが、

次の日までには無くなると言う珍事件が連続に起きたと言うの別のお話。

ーーー


その晩、私は奥様に呼ばれた。

(うっ…猫耳の件かなぁ~(うつ)だなぁ~)


「王国から、父の領地に[緑騎士団]の出撃要請が出ています」


あっ…そうだ、幼女は[緑騎士団の団長]でもあるのだった。

(3歳児に出撃命令って…)

(確かにシャルの初戦場は0歳児だったかもしれないが…感心しないな…)


「父親の[ロナード領]には[アメリア]と[キャティ]」

「それに男性騎士達に行って貰う事にしました」


ふむ…幼女はお留守番か…。

[アメリア]と奥様の口論の原因はコレかな?

幼女の参加に反対をしたのかな?


「そう決めたのですが…」

「[天啓]ですか?」


「はい…」

また、奥様は言いにくそうだな…。


「貴方とシャルが2人で戦う姿が見えるのです…」


‥‥‥。返事に困る。戦争に巻き込まれる?

私はココに居ても、幼女と一緒に戦う事になる…って事か?

メイドーズもココ屋敷に居るのだが?

意味が分らないが、[未来視]みたいな物だし確実なのだろうな…。

ーー


「明日、向かうらしいな」

「おうよ~ぎったぎったにしてやんよ~~」


[キャティ]は相変わらずだなぁ~。

(あるじ)が側にいない時は、守護騎士の力は半減まではしないが落ちる。

それでも過剰戦力に違いは無いのだが、嫌な予感がする。


「私の武器や弾薬も持ったか?」

「おお~[無反動砲]も持ったゼ」

こいつ何時の間にパチったんだ?まぁ良い、何ならもっと出すゾ。


「コレも持って行ってくれないか?」

「なんだ?こりゃ~」


スキル「ヘンタイのチカン」で出した「魔力(へんたい)置換(ちかん)」で魔力を詰めた物。

普段から燃料タンクに、私がコツコツ貯めていた物だ。

戦闘機の増量タンクの形をしているが、

各自、マジッバックを持っているので、重さや大きさは関係ないだろう。


「魔力が無くなったら、吸うなりして活用してくれ」

「うわっ、コレ凄げぇ~~な」

「さっき準備で魔力を空にしたと思ったけど、満タンになったゾ」


「数が有る。後で皆に配分をしてくれ」

「それと一両、M1A2を持って行ってくれ、頼む」

「あ~わかった、お前弱いんだから黙ってココにいなよな」

ーー


それでも嫌な予感が…あれ?少なくなった?

まぁ…念の為にと…。私はアッチコッチと動き回って装備を配置させた。

ーーーーーーーーー




微妙~に設定をアチコチに(ちりば)めて有るので…

飛ばして読まれると…辛い…。


読んでくださり、ありがとうございます。

この先、2~3通りあり悩みましたが、コチラのストーリーにしていきます。

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