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幼女の手作りプリンの争奪戦。
地獄絵図。生き残ったのは誰だ!←おいおい!違う違うw
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(前回まで)
朝か…ゆっくり寝たのは久々な感じがする。
(あれ?自分の台詞、何か琴線に触れた?)
(目から涙が…ブラッ…うっ…胸が苦しい……。)
TAKE2、今のは無し方向で。
朝か…清々しい朝~新鮮な空気を…あれ血生臭くないか?
(あ~裸女騎士のねーちゃんがフルボッコで倒れてる)
(プリン争奪戦で、なまじ力が有るから
(最初に全員から総攻撃を受けたのね…不憫な…)
(見なかった。私はみていない。女騎士なんて見ていない。ヨシ!)
TAKE3、TAKE1,2なんて無かった。いいね!。
朝か…散歩でもしよう。
(私は女騎士なんて見えていない。見えてな~い。)
(反対方向に Let's go!)
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湖畔にやって来た。対岸が薄っすらと観える。
(大きな湖だなぁ~)
(泳いでみたいなぁ~)
そう言えば船になった事はなかったな。
基礎兵器解放で何があったかな?
PT105 高速魚雷艇(哨戒魚雷艇)最高40ノット。
WW1で簡易な魚雷艇が戦艦を沈めた事によってWW2で各国で生産を競う
当初、木造で製作されていたため金属機雷には反応しなかった。
魚雷艇ある意味ではヴェルサイユ条約の[法の穴]とも言えよう。
[レジャー部隊]等と馬鹿にされていたが、段々汎用性が認められる。
ケネディ大統領が乗っていた船としても有名。
うっひょ~~!速い速い!
武装は最終形態でいいかな?でも[PTボート]って、
各部隊の装備ではなく、個々の船によって装備が全然ちがうんだよなぁ~。
近代戦においては[魚雷艇と言うよりミサイル艇]だしなぁ~。
飛行機と一緒で、気持ちがイィーー!と、
岸に戻ったら[幼児が腕を組んで仁王立ち]のお出迎え。
何か複雑な気持ちで、私を眺めていたそうだ。
後ろに控えている幼女のお付きのメイドさんの表情は言葉では表せない。
ここは明るく。
「どしたの?こんな朝早く?」
『ずっこい』
「???」
『ズルしてるー』
やや御冠の様だ。[船に乗りたいのかな?]。
私は両手で幼児を持ち上げ船に乗せようとしたら
ゴトッ!
私の周囲の水が無くなり、湖底に落ちた。
えっ?また[十戒の海]みたくなってるんですが…アレ?
幼児から半径5mの湖水は無くなっている。
水溜まりにガラスのコップを置くと、
コップの内側には水に濡れないし入らない…そんな感じ。
あ~~~アレかな?
一旦、湖から出る。私はM4に変わると幼女をハッチの上に座らせ、
両手でホールドしたまま、ゆっくり戦車のまま湖に入って行く。
M4にヘンタイしたのは少しでも幼女を安心させる為だ。
今度は大丈夫そうだ…。
水面がハッチに差し掛かる頃、幼児の気を紛らわせる。
「お風呂のシャンプーどうだった?」
『・・・』
「アヒルさん浮かんだ?」
『・・・あ』
「水鉄砲の使い方は分ったかな?」
『ピュッピュ…でた』
「そっかぁ~」
もう幼児は、腰の辺りまで水に浸かっていた。
よく幼児がプールの水に浸からない様に逃げるアレだ。怖いのだ。
お風呂の湯舟ではない、未知の水に触れるのに恐怖を感じているのだ。
私はそのまま喋りながら陸に戻った。
じゃ~~今度はメイドさんに、あるお願いをした。
メイド服である事にメイドさんは拒んだが、
幼女の為だと言うと[笑顔でサムズアップ]してくれた。
メイドさんに救命用具を着てもらい、トーイングチューブに乗ってもらう。
幼女は『なにするの?なにするの?』と
先程の機嫌がすっかり収まり、幼女の後ろにお花が満開なのが幻視える。
幼女を岸においたまま「いきまーす!」と
PT105にヘンタイして水面を走りだした。
華麗なる水上スキー。
(ホント…無駄に優秀すぎるな…メイド…)
(左右に曲がったり、ジャンプしたり…あんた初回からソレ???)
幼女に向かって手を振り片手で逆立ちまでしやがりました…。おいおい。
岸に戻ると幼女が両手で大きく振って歓迎してくれた。
『おー』『おー』と興奮のご様子。
メイドを小突く。はっ!と気が付くメイド。
「さぁ~お嬢様も一緒に♪」
『・・・・』
「大丈夫だよ~」一旦、M4に姿を変える。
『…いいの?』
「私がしっかり支えて差し上げます♪」ハァハァ…。オイ!メイド!
「ドラゴンさんに任せなさい♪」
『うん…』
M4にトーイングチューブの紐を結ぶ。幼女にも救命道具を着せる。
(いつもの能力が発動したら救命道具なんて要らないんだが一応は…と)
陸からの加速、湖に入ってPT105にヘンタイして更に加速!
幼女が水への恐怖心が残っているのだろう、湖の水が凹み始めた。
くっ!負けるか!
こなくそっ!
凹んでない湖面に何とか出るんだ!
幼女にトラウマなんか植え付けない!
更に加速!…ザバーン。私達は水面へと踊り出す。
走るPT、滑走するトーイングチューブ。
静かな湖面を滑らかに走る。
最初、静かだった幼女がはしゃぎだす。
『一緒~一緒~~♪』
幼女の見開いた瞳に映る景色には、どんな色が映っているのだろう。
ーーーーーーーーーー
幼女は『まだするのー』と文句を言い出したが、一旦岸に戻る。
だって君、朝ご飯まだでしょ?
船の上で出しても良かったが、こーゆーのはキチンとしないと。
メイドがテーブルと椅子をだしたのには驚いた。
朝食も出そうとするのに私は[待った]をかけた。
海ではバーベキュー。プールではホットドックと言う、
私的にマイルールが存在するのだ。これは譲れない。
アメリカPXからホットドックとコーラを出してあげた。
マスタードを物ともしない幼女凄いな。
もきゅもきゅ食べている。興奮してお腹がすいたのかな?
コーラのシュワシュワにも御満悦。
甲斐甲斐しく幼女の世話をするメイド。
口の周りに付いたケチャップを拭き取ったり、コーラにストローを刺してあげたり、幼女の溢した物を食べたり「私、今日死ぬのかなぁ~」と小声でこぼしたり…。
……今のは聞かなかった事にしよう……。
ーーーーーーーーーー
朝ご飯を食べた後は、しっかり反復教育。
幼女にまた救命道具を着せて、今度は水泳の練習。
湖は割れる事無く、メイドが幼女の両手を持ってバタ足の練習。
顔を水につける練習、メイドが抱っこして一緒に潜る練習。
幼女とメイドのきゃっきゃウフフの水遊び姿…尊い。
少しでも幼女が安心する様にと
私はM4(ノーマルシャーマン)の姿で直ぐ横で見守りながら
幼女に声を掛け続けていた。
あっと言う間に幼女は[犬かき]と[平泳ぎ]をマスターした。
試しに[バタフライ]をメイドに教えてしまった時には参った。
(飛魚かい!20mは飛んでるだろ!)
幼女も真似して4~5m飛んだのには参った。
まるで水面に石で投げて跳ばす[水切り]だ。
[バタフライ]はそんな泳ぎ方では無いのだが…異世界の身体能力が怖い。
危ないのでバタフライ禁止~~!
『えーーっ』「えーーっ」。おいメイド!お前が言うな!!
さて…と、もうボチボチお昼だろうと陸に上がって気が付いた。
岸辺の奥に、奥様とメイド達が居る事を。
ーーーーーーーーーー
何?皆、揃いも揃って口開けて。
顎が外れるよ?
奥様は口に手を当てながら見開いてるし…。
私、何かやったか???
よくよく考えてみれば、私が湖に来たのは早朝。
湖でのエンジン音が気になって幼女が来たのも早朝。
…んで、今はお昼…。
私、やっちゃいましたね…そりゃ~朝から幼女が居なかったら
慌てて皆で探しに来るわな…ごめんなさい…。
奥様に近寄り謝る。親に連絡をしておくのを忘れていたからね。
「違う、そうじゃない」。えっ??
幼女が母親を見つけて奥様に飛びつく。
『あのね、あのね』と。君…ずぶ濡れなんですけど…。
奥様が気にしていないんだから[ヨシ!]としておこう。
昼食だな、倉庫に戻ろ…ろ…おいおい!幼女!私を掴んで引き摺るなよ…。
(何度も言うが…私は一応64tあるんだゾ)
(引き摺るな、引き摺るな。何?3回言ったから引き摺ってもOKだと?)
(何処の芸人の話だ!それに言葉に出していないだろ~~が!)
(あ…幼女がしているヘッドホンで私の思考を読んだのか…)
(思考を音声として共有出来るのを忘れていた。)
昼食中で幼女の饒舌は止まらない。
食事中だと注意しても良さそうだが、興奮してる幼女は止まらない。
まぁ…周囲の皆も「うんうん」と笑顔で話しお聞いているのだから良いか~。
幼女が私を引き摺って連れて来たのは、甘い物が食べたかったからだ。
あれだけ動いたらそうなるわな。
身体っはは甘いものを欲しがる。水泳は全身運動だし。
『みどりーの』。
あ~[緑茶]は朝食にコーラ飲んだから駄目。
コーラにはカフェインが含まれているからね、
君の体重だと[緑茶]を飲んだらカフェイン過剰摂取になるから駄目。
デザートは[カステラ][牛乳]。
アスリートご用達の[カステラ]。卵には良質なタンパク質、
体内では合成できない必須アミノ酸が含まれている。
牛乳は言わずとも分るだろう。筋肉や体の成長にいいからね。
興奮して疲れたのであろう、
幼女はカステラを掴んだまま船を漕ぎだした。
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倉庫に戻って考える。
流石に私の体は大きすぎる。
毎回毎回、野外での授業とか野外で食事とか
…これがもし冬場だったら…と。ポクポクポク…。
[ベスパ 150TAP]
世界でもっとも貧弱な自走砲。
ベスパにM20 75mm無反動砲を乗せてある。
走行中に撃つと、お尻が火傷しちゃう。
うん!これならタイヤを拭いたら室内に入れそうだ。
両手が付いているからゲテモノの類になるのはご愛敬。
ぽ~~ん♪
【貴方は[ヘンタイ菌]を所有しております】
【150TAPをわざわざ使うって… 】
【馬鹿なの?馬鹿なんでしょ?キャハッ!】
くっそ!人間味のある説明が来たと思ったら、
スキル、インホメーションに馬鹿にされた。
それならスキル解説しろやぁぁーーボケェガァーー!
入社した次の日に説明の無いまま、
「じゃ頑張って営業して来てね」の気分だよ!
(あれ…また…変だな…何か…こう…心が痛い…)
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幼女がお昼寝から目覚めので授業再開。
魔力を体内で巡らせる御浚いした後、
[身体強化魔法]の勉強である。
幼女の魔力制御が急務でも、幼女の耳も早めに治したい。
コレばっかりは[お手上げ]である。
そもそも私の居た世界には魔力とは縁が無いのだ。魔素?何ソレ?である。
せいぜい[筋トレ]で鍛える事しか教えようが無い。
しっかし…幼女に必要なのか?と疑問も出てくる。
難聴?みたいなのは身体強化で治したい!と言う気持ちがあるのだが…
「これを持ち上げてみてください」
『ん?』ヒョイ。
「では、これはどうですか?」
『ん?』ヒョイ。
[素でこれである]。私、M1A2を余裕で引き摺る事が出来るんだから、
100t位はいけちゃうんじゃ無いかな?
「今度はジャンプしてみましょう」
ちょっと待ったーーーーーーーー!!!!!
『ふんす!』
あっ…遅かった。幼児が3~40mジャンプしてしまった。
落ちてくる幼女をメイドが飛んでキャッチ。ナイス!
湖で[バタフライ]で水切りみたいに飛んでたから、
水の抵抗無しだと飛んで行くのは当たり前。
今迄、幼女と意志疎通が会話が出来ていないから、
やらせた事が無いんじゃ無いかな?皆がビックリしている。
…只、メイドが5人同時にジャンプしていて、
誰が落ちてくる幼女を抱きかかえるか、キャッチするのかを
激しい空中戦をしていたのは…私はミテイナーイ…ミテイナーイ…。
ちなみに…。
メイドが動いたので私は動かなかったが、魔力を身体に這わせ
[瞬間移動]的な何かを、私は出来ると確信していた。
[お披露目]はしない。メイドの「言ったら殺す」圧力が半端ないからである。
身体強化魔法は、薄い魔力の膜が身体を覆って、
力が増しているし身体が軽く感じる…そんな感じだった。
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「また貴様かぁー!」「ボッコです、皆でボッコにするんです」「お嬢様との水泳と言い…許しません」「友と書いて敵と読みます」「汚物は消毒です」
おいおい。君達、聞こえているから!
幼児の教育に悪いから虐めの相談は他所でやってくれないか?
水泳を一緒にしていたメイドだからこそ、一番最初に反応出来ていたんだし…
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そういえばスマホって機種によって行間が違うんじゃないかな???
…と今更な事を気が付くアホ作者………orz
今迄の苦労って一体……涙。(出来ていなくっても努力はしてるんだヨー)
スマホで読みやすいように努力をすると言ったな…
「あれは嘘だ!」アーーーー!




